レポート
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #74(04/04/02)


あすから毎週土曜日新番組スタート
幸せになれる音楽番組です


 明日4月3日から、毎週土曜日の夜11時半に新しい音楽番組をはじめます。題して『僕らの音楽』。今の時代にはまだ無い、音楽のリアリティをそのまま伝える、純粋でストレートな音楽番組です。
 第1回放送は平原綾香さんが今年のナンバー1ヒット「Jupiter」をうたい、彼女がそれをうたうきっかけとなった大学の音楽教室で「Jupiter」を語り、また、ニュースの職人;鳥越俊太郎さんによる妥協のないインタビューで19歳の少女のリアリティをドキュメントします。
 来週の第2回放送は森山直太朗くんが時代の名曲「さくら」を咲き誇る桜の木の前でうたい、4月からの月9ドラマのテーマを61人という大編成の生演奏で初披露、そして鳥越さんによるかつてない突っ込んだインタビューに彼が語る真実の言葉を放送します。
 以降松浦亜弥さん、平井堅さん、aikoさん、とラインナップ。生演奏でていねいにつくりこんだ良質な音楽と映像を、週末の日本に毎週お届けします。
 10年前に先輩の水口昌彦・現編成企画担当部長(現在は PONY CANYON 取締役)が発明した『HEY!HEY!HEY!』。今以上に歌番組が不振だったあの時代、けれどCDはものすごい売れはじめていた時代、一流のお笑い芸人さんと音楽のひとをトークさせるという、誰もやろうとは思わなかった、やれもしなかった、画期的な大発明でありました。そこから歌番組は勢いを取り戻し、各局に同種の発想の番組が次々と立ちあがりました。
 あれから10年。CDは驚くほど売れなくなり、歌番組もまた悩みの時代。視聴率の慢性的な長期低落傾向に苦しみながら、各局各番組ともじわじわと平均視聴率を下げてきました。そんななかの昨年末の『FNS歌謡祭』、昨年1年間の民放の全音楽番組のなかで結果ただ1本、20%を超える好成績。そこからわたしと板谷ディレクターとの次の闘いがはじまりました。そしてたどり着いたこの番組が、2004年のわたしたちの新しい発明だと思っています。
 この『僕らの音楽』、詭弁かもしれませんがトークはありません。そのかわりに、音楽の表現者に、報道のプロである鳥越さんが聖域のないインタビューを敢行します。音楽の今、音楽のリアルを、そのままごらんただきます。笑いのない音楽番組だけど、きっと幸せな気持ちになってもらえるんじゃないかな。
 正直、コレでいいのか?と思われるかもしれませんが、明日4月3日の第1回放送からみなさんの目で耳で評価してください。もしすこしでもそこに感動があったなら、制作者として幸せに思います。

フジテレビ きくち

 

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