KIKCHY FACTORY
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #67(04/02/13)


なっち、あやや、ゴマキ・・・舞台での成長に期待

 モーニング娘。を卒業した安倍なつみさんのはじめてのお仕事、主演ミュージカルの初日に出かけてきました。そしてまた、松浦亜弥さんの2年連続のミュージカルにも出かけてきました。来週は後藤真希さんのミュージカルに、そしてあしたは、THE ALFEEの高見沢俊彦さんといっしょにKinKi Kidsの堂本光一くんの帝国劇場『SHOCK』に出かけてきます。なんか毎年2月のこの時期は、やたらとミュージカルづいています。
 なっちのミュージカルは初日ということもあり、もうちょっとバタついてるかなと思っていましたが、本番前に楽屋であいさつしたときにも本人は意外なほど落ち着いていて、「自分的には何だかまだまだ」とは言っていましたが、素直に感動できるいい舞台でした。彼女はふつうにどんなふうにも演じられる、大人のいい女優さんにもなれるんじゃないかと感じました。
 松浦さんのミュージカル。その日は矢口さんや加護ちゃんなどモーニング娘。さくら組のメンバーとか、なっちと舞台で共演しているメロン記念日のメンバーが見に来ていました。去年の初舞台『草原の人』は、美空ひばりさんの残した詩につんく♂が曲をつけた、あの曲の世界をそのままふくらませたもので、同時期にやっていた後藤さんのコメディに比べると、とってもわかりやすい、そして焦点が松浦さんにきちんとあったミュージカルでした。今年は、なんというか小劇団っぽいマニアックな企画性もつくりこみもあって、正直去年よりは素直に感動はしにくい。松浦さんはそういった難しいシチュエーションにもまったく臆することなく、松浦を演じきっていました。2部(?)の歌謡ショウ(?)で披露された3月の新曲「風信子」は、つんく♂プロデュースのもとなんと谷村新司さんの書き下ろしで、思いっきり谷村さんっぽいメロディーラインなんですが、松浦さんがうたうと、圧倒的に彼女のうたになっている。いいうたです。舞台も歌手としてもこういういままでとちがったものに挑戦して、そしてきっちり自分のものに仕上げることで、きっと彼女のアーティストとしての身長が伸びるでしょう。去年の秋のコンサートツアー、あたりまえのように完全に演りきれてしまう彼女の将来に、逆に不安も感じていたので、これからの彼女がまたたのしみです。
 来週は、ある意味いちばんたのしみにしている後藤さんのミュージカルに出かけてきます。去年の初舞台は、彼女のいい意味での自由奔放さが、すくなくともわたしが見た夜には空回り気味、いっしょに出かけたディレクターも退屈気味。コメディーという難しさもあり、松浦さんの舞台とは対照的に、どこに後藤さんがいるのかわからない、なんか焦点のぼやけたステージでありました。うわっ!辛口(笑)。けれど5月、はじめてのコンサートツアーを観たときに、今度は彼女のその奔放さに打ちのめされて、かるくボーカリスト;後藤真希のファンになってしまいました。1年経ってその彼女がどんな舞台を見せてくれるのか、たのしみです(笑)。
 こうやってハロープロジェクトの女の子たちの舞台を観てから、光一の『SHOCK』に出かけると、やっぱり「ジャニーズの舞台」という経験値はものすごいな、っていつも驚嘆します。過去には初日に出かけたこともありますが、最初からいきなりとんでもない完成度から入ってくる。あの感じは、少年隊やその先輩たちから連綿と受け継がれブラッシュアップしてきたDNAであり、歴史とともに積み重ねられた圧倒的な経験値である、と思います。
 来週は、高見沢王子と出かけた若王子の舞台のことなど中心に、ご報告できたらばと思います。

フジテレビ きくち

 


モドル



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