先週末、札幌までSMAPのコンサートツアーの初日を観に出かけてきました。北海道ですから涼やかな風がそよいでいて、だけどめずらしいくらい強い陽射しのなか、空港からバスに乗って40分ほど、開演のおよそ６時間前には、わたしにとってはじめての札幌ドームに到着しました。
　外にはもう、今回のツアーそしてアルバムのタイトル「MIJ」の真っ赤なロゴもあざやかなコンサートグッズを抱えた女の子たちがあふれていて、そんななかを右も左もよくわからないままなんとかアリーナにたどり着いたらば、巨大なステージは念入りなリハーサルの真っ最中。なにしろ初日の開演前、まだ１度も本番をこなしてないわけですから、ほんとうにていねいに確認が続いていて、正直に言えば、これで今日のコンサートにまにあうのだろうか、と心配にさえなりました。
　そんなふうにパートごとのリハーサルがずっと続いて、最初で最後の通しリハーサル(ゲネプロ)がはじまったのが開演のもう３時間前。これもまた当然ながら、やまのような確認作業が事細かに続いて。結局のところ最後までひととおり通しきることができずに、ゲネプロは打ち切りとなりました。
　ずっと観ていたわたしたちはもうドキドキ。なにしろ、半端じゃなくつくりこまれた、ていねいな演出の、予定で３時間半ものしっかりしたライブです。どうなんだろ？客席でぼくらは、絶妙に緊張ながら開演を待ちました。
　そしてはじまった彼らのステージは、もう圧巻。あんなドタバタ駆け込んだリハーサルから、圧巻のこの本番。参りました。めいっぱいのスタンディングオベーション。コンサートの構成、舞台演出、サービス精神、そしてもちろんものすごい人数のスタッフそれぞれの圧倒的なプロのお仕事。３時間40分にもおよぶライブに隙間なくちりばめられたエンターテインメントに、見事にヤられちゃいました。
　 終演後、もう満足感でおなかいっぱいいっぱいな気分で、楽屋にあいさつにおじゃましたら、木村くんがわたしを見つけて、わたしが絶賛したらば、「このあと直すからさ。今日のは参考になんないよ(笑)」とか言ってて。ライブは生き物だから、最終日までどんどん成長し続けるんだろうけれど、今日のこの初日をリハから観れて、めっちゃ得した気分。なんか上質なドキュメンタリーをたのしんだかんじです。今日のお客さんも、今日だけのライブを観れてよかっただろうし、もちろん明日の福岡は明日だけ、東京スタジアムも横浜国際競技場もその日だけの、それこそライブツアーというもの。わたしがこの夏、あと何回SMAPのライブを観れるのかわかりませんが、わたしはどの会場のどの日も、きっと毎回ドキドキしながらその日の彼らのライブをめいっぱいたのしもうと思っています。
　ああ、あと、終演後マネジャーさんがくれたツアーグッズ、ライブ同様、きっちりつくりこまれためちゃめちゃいい仕上がりのものばかり。「ビームス」とコラボレートした、バッグやらTシャツやら、みんなとにかくかわいいです(笑)。
　日本に生まれて。「メイド・イン・ジャパン」をテーマにした「MIJ」ツアー。個人的には、また、中居くんのソロ「トイレットペッパーマン」にしびれました(笑)。

フジテレビ　きくち