KIKCHY FACTORY
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #34(03/06/20)


憧れる大阪、わたしは大の阪神ファン

 今年もまたこの時期、阪神タイガースが絶好調で突っ走っています。わたしは岩手の出身ですが、小学校のころからの阪神ファン。大阪にもずっと強烈なあこがれを持っていました。
  そして今『HEY!HEY!HEY!』でダウンタウン『堂本兄弟』でKinKi Kidsと、2組の関西人とお仕事させていただいていて、それはもううれしくてしょうがないのですが、浜田雅功さんも堂本光一くんも、どちらのコンビも野球好きのほうが熱烈なジャイアンツファンで、そして相方は野球にまるで興味がない。ものごっつ残念。だからこう阪神がめちゃめちゃ強いと(笑)、現場で気まずい思いをすることもあります。
 先月末、KinKi Kidsのコンサートをナゴヤドームまで観に出かけて、公演が終わってから光一の楽屋で巨人阪神戦のテレビ中継をいっしょに観ていました。2−2の同点で、8回の表の阪神の攻撃は0点、その裏ジャイアンツがチャンスを迎えて、バッターが高橋由伸選手というところで、光ちゃんがわたしに、「僕は巨人ファンだから打てなそうな気がしちゃうんだけど、きくちさんはどうなの?」と訊いてきて、「あたしは阪神ファンだけど清原選手の次に高橋由伸選手が怖いよ」とか答えてたらば、スコーンと打たれちゃって巨人に2点入って、光ちゃんは大爆笑、わたしはがっかり。勝負あったかんじだったので、チャンネルを、サッカー日本代表と韓国との国際親善試合に変えました。そしたらば今度は安貞桓選手の決勝ゴール!わたしはめちゃめちゃ打ちひしがれて、光ちゃんの楽屋をあとにしました。
 ところがドームの出口でタクシーを待っているわたしに、光ちゃんから短いメールが続けざまに入ったのです。「巨人阪神、同点…。河原打たれた。」「ワンアウト満塁、アリアス。」「7対4」そして「もうボロボロです…。」最後5通目が「今岡5打数5安打。バケモンだ。」タクシーが到着するまでの15分くらい、わたしは光ちゃんのメールで阪神の大逆転劇を実況してもらったのです。
 その試合は結局、阪神が9回の表に計11点とって大勝しました。わたしはなにがなんだかもう大もりあがり!光ちゃんはずいぶんへこんだみたいで、なんかちょっと申し訳なかったなぁー、って。
  そんな話を、やっぱりジャイアンツファンで有名なSMAPの中居正広くんに、自慢げに話したらば、「きくちさん、阪神ファンはかわいそうだね」って、開幕からさんざんもりあがって結局4位だった去年のこととかもちだしてくるのです。
 あー、みんないいひとなのに(笑)、なんでわたしのまわりにはジャイアンツファンの演者さんばっかりなんだろ。スタッフは圧倒的に阪神ファンが多いのに、とかぼやきながらも、内心はいつ、中居くんの言うように夢が幻になっちゃうんだろ、ってどきどきしながら、今夜もきっと、携帯の阪神のオフィシャルサイトで、仕事のあいまあいまに、試合の途中経過に一喜一憂しているのです。

フジテレビ きくち

 


モドル



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