今週は飛び石で収録が続いていて先週の木曜日からの10日間で６日の本番というハードデイズ。本番が終わればスタッフで飲みに出かけたりもするわけですが、『堂本兄弟』だけはいつも、可能な限りのメンバー全員で、スタジオの目の前の焼肉屋さんに出かけます。
　前回は100回記念でお台場からの生放送だったので、フジテレビの18階のレストランを借り切って、鳥取中継だった高見沢さん以外の全メンバーと、制作スタッフはもちろん、技術さんも美術さんも100人以上が集まって深夜２時過ぎまでもりあがったのですが、今週はレギュラーの収録だったので、２本録りが終わったあと、いつもの焼肉屋さんの座敷を借り切って(笑)、閉店までめいっぱい打上げました。
　音楽の話からギターの話、F1の話、野球の話、毎回それはもういろんな雑談で和んでいますが、今回妙にもりあがったのが、その日のゲスト松浦亜弥さんの「ウインク」のお話。上戸彩ちゃん派(?)だったはずのえなりくんがトーク収録中のネタで松浦さんにウインクされて、なんか「やられちゃいました(笑)」という笑い話から、高見沢さんとかみんな「オレもオレも」と、いかに松浦さんのウインクがイケてるか、という話題で、ひとしきりもりあがりました。
　夜も更けて、えなりくんが帰り、堂本光一がロケの前乗りで現地に向かって、剛を見送ったあと、年長のメンバーが残って、今度は80年代末期のTBSのバンドオーディション番組『イカ天（イカすバンド天国）』審査員時代の吉田建さんが、いかにコワモテでいかに若いバンド連中に嫌われていたか(笑)という話題で、もりあがってしまいました、
　それからしばらくいわゆるバンドブームのころの話が続いて、深夜１時を過ぎたころに、翌日相模大野でTHE ALFEEのコンサートがある高見沢さんのマネジャーさんが「そろそろ現地に向かわないとホテルが閉まってしまいます」と慌てだして、夜10時ごろから３時間ほど続いた、この夜の宴もおひらきとなり
ました。
　これはもともと『LOVE LOVEあいしてる』のころ、吉田拓郎さんが毎回毎回収録が終わるたびに「焼肉行くぞ！」と言っていたのがはじまりで、この焼肉屋さんにも、だからもう７年近くも通っていることになります。堂本ブラザースバンドも、ラブラブオールスターズも、本当に仲がいいのはこの「焼肉」を何度も積み重ねているからかもしれません。これもまた、拓郎さんがわたしたちにくれたもの。
　拓郎さんも『堂本兄弟』100回記念生放送をたのしんでくれたみたいで「『全部抱きしめて』は嬉しいイベントでしたね。出演者それぞれの青春と今とが少しずつ思い出されて、しんみりしましたよ」とメールが来ました。
　元気になった拓郎さんとまた、焼肉屋さんに出かけられる日を、わたしたちはみんな、たのしみにしています。

フジテレビ　きくち