一昨日、無事退院された吉田拓郎さんからメールが返ってきました。
「もう大丈夫!バリバリ仕事やりますよ」と、変わらずのあの調子で、「お酒は術後の緊張した筋肉や精神を和らげるので大いにやるべし!と医者から言われています。」とまで書いてある。ああ、よかった。もうそれはわたしの知ってる拓郎さんそのままです。今月中にでもどこかで逢えたなら、それこそまたいつもの調子でわたしに説教でもして、そんなふうに病気なんかどっか蹴飛ばしちゃうんだろうな、って思います。
そんななか今週日曜日夜10時から『堂本兄弟』100回記念、はじめての生放送。つまりは『LOVE LOVEあいしてる』最後の生放送からもう2年が過ぎてゆきました。
平成8年の第1回、台本の表紙の通し番号を「#001」と書いて、「きくち!おまえは100回まで続けるつもりかよ」と拓郎さんに呆れられながらスタートした『LOVE LOVE』が2年半で214回(と特番が10回)ですから『堂本兄弟』はもうそのほぼ半分までたどり着いたことになります。
関わった誰もがあいしてくれていた『LOVE LOVE』を、終わらなければならなくなって、そしてはじめた、KinKi Kidsの最新音楽バラエティ『堂本兄弟』。いろんなふうに理屈もこね回して、「『LOVE LOVE』とはちがう!」と言い続けてはきましたが、KinKiのふたりがよくインタビューで語るように、やっぱり『LOVE LOVE』があったからの、『堂本兄弟』であって、わたしがつくっている気持ち、彼らが演っている気持ちは、あのころとまるで変わっていません。堂本光一が無条件でわたしスタッフを信じてくれる、堂本剛がいつでも収録をたのしみにしてくれている、それは拓郎さんとのあのしあわせな2年半があったから。
だから『LOVE LOVE』が終わっても、わたしはなかよしで、食事に出かけたりもするし、わたしはわたしで拓郎さんにくだらない(?)アイデアをよく持ちかけてみては、笑ってもらったりノってくれたり、あるいは説教されたりもしているのです。
ちょっとぶっちゃけた話を書いてしまいましたが、不安定なスタートをGacktに助けてもらったりもしながら、やっとこさ届いた『堂本兄弟』の100回。
突然の病に倒れ、このタイミングで元気に退院された吉田拓郎さんに『堂本兄弟』今週の生放送で、いろんな感謝の気持ちも込めまくって、わたしはエールを送ります。ご自宅で奥様とゆっくりとごらんになって、「きくち!また馬鹿なこと言ってんじゃないよ」と、いつものように笑ってやってください。
そんな話も肴にして、またビールでも飲める日が来るのをたのしみにしています。
フジテレビ きくち
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