KIKCHY FACTORY
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #26(03/04/25)


清志郎さんと佐野元春さんの貫禄ステージ
感動の『アース コンシャス』


 今週は火曜日に武道館で「アースコンシャス」という恒例のライブイベントを収録してきました。TFMさんが毎年制作して生放送しているこのイベント、今年はボス;忌野清志郎さんと、大好きな佐野元春さんがメインで、ふたりの奇跡の共演での「明日なき世界」やらが3曲もあったり、素晴らしいロックンロールナイトでありました。
 オープニングでうたった夏川りみさんの「涙そうそう」も、遅ればせながら、わたしは生でははじめて聴きましたが、強いメロディ、強い声質、強い言葉がそのまま届いてくる強いうたで、ちょっとやられてしまいました。なかなかスケジュールが合わなくって、まだお仕事をできていないのが残念です。
 そして華麗な王子;ミッチー・及川光博くんのステージ、ここにも清志郎さんが乱入(?)、『ayu ready?』であゆ姫とデュエットした「ミツキヨ」の「強烈ロマンス」を演奏。アカペラグループ「INSPi」のさわやかな風のような2曲があって、そして、清志郎さんのステージがはじまりました。
 新聞でもいろいろと書かれていましたが、清志郎さんは清志郎さんの言葉と気持ちで「LOVE&PEACE」をうたっているわけで、解釈はいろいろとあるでしょうが、個人個人それぞれでいろいろと解釈できるのが「うた」というもので、会場で聴いたひとが、ラジオで聴いていたひとが、新聞でネットで記事を読んだひとが、いかなる方向にしても何かを感じ何かを考えたのなら、その「愛と平和」についての問題提起こそが、清志郎さんのロックンロールなんだと、わたしは考えます。
 ステージに佐野さんが呼び込まれて「明日なき世界」から、ラジオにちなんだ互いの2曲「トランジスタラジオ」「悲しきレイディオ」と続いた3曲のスーパーセッション。そして無条件にピースフルな佐野元春さんのステージがはじまって。最後アンコールは「アンジェリーナ」それに「サムデイ」。会場が一体感につつまれたこのライブは、やっぱり「LOVE&PEACE」なロックンロールナイトでした。
 バックステージでしあわせな笑顔で握手を求めてくれる佐野元春さんも、楽屋でわたしに一言二言物言って(笑)そして颯爽と自転車で武道館を後にする忌野清志郎さん。ふたりのロックスターに感動して、わたしもその夜、「愛と平和」について考えました。
 音楽、ってすごいですね。

フジテレビ きくち

 


モドル



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