レポート
サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #146(05/08/26)


さらば『サンスポ』。また逢う日まで。

 突然ではありますが、ほぼ3年間書いてきたこのコラムも、今回が最後となりました。
 TV雑誌のインタビュー連載や取材、音楽専門誌や業界誌、インターネットのホームページなどなど、わたしが活字媒体で何かを伝える機会も多々ありますがそのとき、その向こう側にいる相手は、多くの場合、女性であったり若い世代のみなさんだったりするので、フジテレビ村上社長をはじめとする、大人の男性のかたがたに読んでいただける「サンスポ」は、わたしに新鮮な刺激を与えてくれました。締め切りに追っかけられる毎週は、ぎりぎりにならないとヤル気が起きないわたしが真っ当な社会人としての修練を積む場でもありましたし(笑)、予想外のいろんな方から「読んでますよ」と声をかけていただくこともありました。
 タイトルには『HEY!HEY!HEY!』と付いていますが、前任の水口部長(当時)から継いだ3年前辺りからもう「音楽番組冬の時代」がやってきていて、基本的に音楽では視聴率がとれなくなり、連載開始直後の17.1%を3年間で一度も超えることができず、『HEY!』は番組存続のために視聴率の安定が望めるバラエティ化をさらに推し進めることになりました。
 そんななかでもわたしたちの年末一番の大仕事『FNS歌謡祭』が成功を取り戻し、大人の視聴者がたのしめる音楽番組の可能性を信じて、『ayu ready?』の後枠として昨年4月に『僕らの音楽』を立ち上げることができました。これはうれしかった。これがわたしの音楽番組的な志を支えてくれました。このコラムも最近は『僕らの音楽』ばかり書いてきました。なんかうれしくって。
 KinKi Kidsとも、この秋でまる9年。『LOVE LOVEあいしてる』から現行の『堂本兄弟』へと変わりましたが、基本的には「生演奏音楽バラエティ」という風変わりなトーク番組であることは、全く変わっていません。この夏には悲願のライブも実現して、ここからもまたずっと彼らと「生演奏」のバラエティをつくっていくのだろうなー、って思っています。もうKinKiはわたしの、お仕事上の戦友ですね。
 そしてロックなライブ番組;大好きな『FACTORY』、CS放送 フジテレビ721でも「フォークデイズ」、コンサート収録や音楽ドキュメンタリーやイヴェント制作などなど、音楽ものなんでもやりたい放題。愛すべき我が社;フジテレビにはほんとうに感謝しています。
 来週からもう、朝早くコンビニに出かけて「サンスポ」買ってチェックする、ことがもうないかと思うとちょっと淋しくもありますが(笑)、よりもっと本業の番組制作をがんばってイキます。フジテレビ「音組」、どうか応援したってください。
 じゃあそんなこんなで。3年間、お世話になりました。
 さらば「サンスポ」。また逢う日まで。

フジテレビ きくち
 

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