レポート

サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #138(05/07/01)


SMAP×ミスチル初対決

 今夜11時半の『僕らの音楽』はMr.Children。3曲を生演奏。番組ただひとりのレギュラーで、ナレーションを担当してくれているSMAPの草なぎ剛くんと、メンバー全員で1時間を超える対談を収録。ある意味スリリングな、SMAP×ミスチル初対決も絶対に見逃せません。草なぎくんは『SMAP×SMAP』の音楽コーナーで、ミスチルの「抱きしめたい」を撰んだこともありました。後日ミスチルの発表されている作品を全曲、ウォークマンスティックに入れて草なぎくんにプレゼントしたら、大喜びしていました。なんかニッポンのトップアーティスト同士の、あたらしい交流が生まれた瞬間に立ち逢えた感じがして、ちょっとうれしかったです。
 ミスチルは大ブレイク寸前の平成6年の春先、『MJ』という音楽番組の終了間際に「クロスロード」を生演奏してもらって以来のおつきあいで、その秋はじまった『HEY!HEY!HEY!』に「Tomorrow never knows」で出演。レギュラー音楽番組の通常放送としては驚異の20%超の高視聴率を放送開始6回目にして叩き出す原動力となり、結果その後の『HEY!』の成功や、さらにそのあと各局の音楽番組の再興への道筋をつけてくれました。
 番組開始当初はディレクターの数も足りなくて、たて込んだときなどはわたしなんかも担当することがありまして、翌平成7年の7月、第34回放送「シーソーゲーム」のタイミングでのミスチル2度目のチャンプの回に、はじめて『HEY!』のプログラムディレクターをやりましてこのときが20%ちょうどの好成績で、この回の担当だったおかげでわたしは20年のテレビガール人生でただ1回、ディレクターとしても20%を勝ち取ることができました。そんな意味でもミスチルに感謝。ちなみにこの回の出演者はミスチルのほかに、女優にしてアイドル歌手でもあった瀬戸朝香さん、そして、ドリカムの吉田美和さん浦島りんちゃんのユニット「FUNK THE PEANUTS」の3組、という時代でありました。
 わたしたちにとってそんな験のいいミスチルですから、今夜はよりたくさんのみなさんにおたのしみいただけるのではないかと、ちょっと邪な期待もしてしまいますが、でもそう思ってしまうほどに、今日の作品の出来は、文句なしにサイコーです。演奏の収録がすべて終わって、セットの裏に吉例のサインを入れてもらっているときに桜井くんが「きくちさん、いい番組つくりましたね。また必ず出してくださいね」と言ってくれました。もちろんよろこんで。必ずやまた、いい音楽を届けようね。
 今夜の『僕らの音楽』。女子バレー中継が最大30分延長の可能性があります。が、この素敵な音楽ドキュメンタリーを、どうかお見逃しなく。
 フジテレビ「音組」応援よろしくお願いします。

フジテレビ きくち
 

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