レポート

サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #120(05/02/25)


あすの『MUSIC FAIR』で初披露 ケミのふたりがソロ演奏

 先週さよならコンサートを終えた I WiSHが最初で最後のスタジオ出演を果たした好調『MUSIC FAIR』、先週も9.3%の好成績。わたしが参加させていただいた昨年12月からの平均視聴率が8.7%と、ねらったとおりに数字がついてきて、音楽番組が視聴率に恵まれない昨今、たいへんにやりがいを感じております。いわゆる「ふつうの音楽番組」がビジネスとして成立し難くなっている時代に、鈴木杏樹さん恵俊彰さんという民放一「やさしい」司会者のあたたかみあふれるトークと、『MUSIC FAIR』らしいきれいな音楽映像を「ふつうに」おたのしみいただいています。そこに大塚愛ちゃんとか若いアーティストが参加してくれるようになって、今まできっと「おじさん、おばさんの番組だから」と敬遠していたであろう「観ず嫌い」の若いコたちが、Gackt、松浦亜弥さん、BoAちゃん、TOKIO、福山雅治さん、と続いている、若い初登場アーティストたちの効果で、番組をひょっとしたらばはじめて認知して、そして「観る」番組の選択肢のなかに入れてくれるようになった、のだと考えます。もちろん「おじさん、おばさんの音楽番組」も、民放にも絶対に必要なんですけどもね。
 そんな『MUSIC FAIR』、あしたの夜6時からは、CHEMISTRYが初出演。わたしの大好きな佐野元春さんの楽曲を生演奏でカヴァーします。そして、テレビでははじめて、ふたりのソロの演奏も初披露。それぞれがリスペクトするアーティストの楽曲をうたいます。もちろん彼らの代表曲である4年前の名曲も生演奏。意外とちゃんとしたふたりのトークを、テレビでちゃんと聞く機会もなかったので、全編が上質なエンタテインメントにあふれています。
 こんな「音楽番組冬の時代」だからこそわたしたちは、『HEY!HEY!HEY!』のような笑いに包んだ番組から、『僕らの音楽』のようにつきつめてつくりこんだある種の音楽ドキュメンタリー、『堂本兄弟』のように歌手に限らずみんなで生演奏をたのしむ番組、『FACTORY』のような切っ先のガチンコライブ番組、そして「フォークデイズ」「フォーク村」さまざまなイヴェントやらコンサート中継など、さまざまなアプローチで視聴者のみなさんに音楽を届けたい。フジテレビ「音組」、そんな志で、今日もまたぎりぎりのところでがんばっています。どうか応援よろしくおねがいします。

フジテレビ きくち

 

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