レポート

サンスポ 連載:きくち伸話
タイトルも見出しもわたしがキメたわけでは決してありません
オリジナル原稿 #116(05/01/28)


清志郎さんもハマっている自転車・・・欲しいな

 明日夜23時30分からの『僕らの音楽』はウルフルズ。ロックなラブソング「バンザイ」ほか4曲を生演奏。ゲストミュージシャンに忌野清志郎さんを迎えてモンキーズの「デイドリーム・ビリーバー」をセッション。わたしも一昨年物議を醸し出した例の「アースコンシャス」武道館中継以来のお仕事だったので、今回ちゃんとできてたくさんお話もして、うれしかったです。
 清志郎さんはここ数年すっかり自転車にハマっていまして、こないだの日曜日の収録のときも、代々木からはるか都心を横断してお台場のフジテレビまで小雪ちらつくなか、なんとはるばるひとりきりで、自転車でやってきました。愛車もそのまま楽屋入り。ちょっと触らせてもらいましたが、これがびっくりするくらいに軽い。片手でひょい、と持ち上がります。清志郎さんの影響で、ウルフルズのボーカル;トータス松本さんも収録前日に自転車を買って清志郎さんに見せに行ったそうで、そのときもらったヘルメットを、自慢げに見せてくれました。
 先日、坂崎幸之助さんと「フォークデイズ」の収録の帰りに清志郎さんのRCサクセション初期のハードフォークな名作「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」とか「日隈くんの自転車のうしろに乗りなよ」とか、口ずさんだばかりだったので、わたしもちょっと自転車がほしくなりました。そういや、こないだの『HEY!HEY!HEY!』の収録のときに、松田聖子さんのお嬢さんのSAYAKAちゃんがダウンタウンとのトークで「自転車の意味がわからない」というようなことを話していましたが、50も半ばのカリスマロックンローラーが、小1時間もかけて自転車こいでスタジオ入りする、なんて「意味のわからない」ことが、カッコよかったりするんですよねぇ。わたしたちの世代には。
 そんなふたりの共演もたのしい『僕らの音楽』。わたしがウルフルズとはじめてお仕事したのが『TK MUSIC CLAMP』のときですからちょうど10年前。まだ全然売れる前で、でも好きでライブとか出かけてたころ。この番組でTK時代絶頂期の小室哲哉さんとトークして「ディスコミュージックとかつくってみたら」とアイデアをもらって、そしてできてきたのがあの「ガッツだぜ!!」ですからわからないものです。それからは『HEY!』でも何度も何度もお仕事しましたし『LOVE LOVEあいしてる』ではトータスにハワイロケにまで参加してもらったりもしました。何度目かのスタジオ収録のとき、トータスが『LOVE LOVE』なうたとして撰んだのが憂歌団の「胸が痛い」。ギターの内田勘太郎さんを招いてのセッションはサイコーでした。あしたの「デイドリーム・ビリーバー」はそれ以来の大傑作、かな。清志郎さんの日本語詞はすばらしい。もうニッポンの「デイドリーム・ビリーバー」は、清志郎さんのこのバージョンですね。
 もちろん、吉祥寺のやきとり屋さんで鳥越俊太郎さんが切り取った、ウルフルズのリアリティもたっぷりと。リアルタイムでおたのしみください。

フジテレビ きくち

 

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