TOKYO コントロール 東京航空交通管制部 TOKYO AIR TRAFFIC CONTROL CENTER 2011.1.19 START!!

登場人物紹介

鈴木 真紀<主任管制官・訓練監督者>…川原 亜矢子 鈴木 真紀(36) <主任管制官・訓練監督者> … 川原 亜矢子
東京コントロール(★1)では、交通量の多い関東南エリア、三河エリアを担当。語学が堪能で、頭の回転も速く、 次々と航空機をさば く非常に高いスキルを持った管制官。周囲の高い評価を得て、訓練教官として後輩の指導にもあたっている。
<経歴>
新人時代から将来を期待され、東京コントロールの各セクターを歴任。
2年前、日本の管制システムの遅れを痛切に感じ、カナダ ICAO(★2)に留学する決意する。カナダのモントリオールにあるICAOで世界最先端の航空管制を習得し、帰国。現在、東京コントロールに戻ってきて半年になる。 <人柄>
冷静かつ、圧倒的な管制技術によって “クールな人”とか“強く厳しい人”と思われているが、チームの面々は、そんな真紀を信頼していし、彼女自身も皆を信頼している。チームワークを重んじ、年齢や性別に関係なくフェアに接する。
結城 昇<主幹管制官>…時任 三郎 結城 昇(46) <主幹管制官> … 時任 三郎
人命を預かるという使命感を持って働ける職に就きたいと思うようになり、管制官試験を受け合格する。何事にも全力投球する熱血漢。現在、高校生の娘がいる。妻が他界し、男1人で娘を育て上げた苦労人でもある。
<経歴>
いくつかの空港とエンルート管制を経験し、現在は東京コントロールの主幹管制官になり現場の長として皆をまとめる立場になった。同期の斎藤とともにチームを支える大黒柱。
<人柄>
他人を見下したり馬鹿にしたりすることをしないので、チームメイトからの信頼は厚く、重要な判断をする局面を任される事が多い。
趣味は野球をする事なのだが、あまり上手くはない。
現在も東京コントロールの同僚達と野球チーム「ナミッキーズ」を続けているが一向に野球は上手くならない。甘いもの好きで四六時中何かをほおばっている。
斎藤 君恵<主幹管制官> …清水 美沙 斎藤 君恵(45) <主幹管制官> … 清水 美沙
日々激務に追われる東京コントロールの中でも、周囲を和ませる”お母さんキャラ”として皆から親しまれている。結城とは入省同期。
<経歴>
斎藤は大学1年生のアメリカ旅行の時、ユナイテッド航空の機内で管制とパイロットの通信を聞いたことから、空の安全を守る 人達の存在を知り、今まで自分が知らなかった人命を預かる管制官という仕事に感銘を受け、管制官を志望することにした。
<人柄>
山形空港から5年前に東京コントロールに転任してきたとき、斎藤よりさらに管制技術の高い真紀という後輩が最前線で仕事をしていた。
斎藤も40歳を越え、前線で活躍するというより、若手の育成やチームの世話をするポジションとして、自分自身が東京コントロールに異動してきたのだと自覚しているが、仕事ぶりはかなりハイレベルであり英語も堪能。
同期の結城と彼の娘を気にかけており、いつも世話をしている。
東京コントロールでも古株であること、そして未婚であることから常に異動対象である。国家公務員として次はどこの空港に行かされるかわからない不安と、自分の将来に対する不安を常に抱えている。
中島 ハル<管制官(3年目>…野波 麻帆 中島 ハル(27) <管制官(3年目)> … 野波 麻帆
いつも明るく前向きで、男勝りな美人管制官。
仕事とプライベートをキッチリと分けるので、仕事のプレッシャーはあまり感じていない今時の女性。
<経歴>
航空管制官を志望したのは、英語好きで自身の英語力を活かせる仕事に就きたいと思っていたから。
東京コントロールへ赴任して3年目を 迎えバリバリと業務をこなしている。
管制能力も高く、調整役としても優秀である。
<人柄>
お嬢様風なルックスとは裏腹に、プライベートでは、アウトドア派。
サバサバした性格の上、愛嬌もあるので皆から好かれている。
現在彼氏はいないが、男友達は多い。
気象予報士の資格を持っているので雲の動きには敏感。
原 光司<主任管制官>…音尾 琢真(TEAM NACS) 原 光司(39) <主任管制官> … 音尾 琢真 (TEAM NACS)
どの職場にもひとりはいる風変わりな性格のチームメイト。
仕事はしっかりとこなすが、特別優秀でもなく、特別ダメなわけでもない。
皆からは変わっていると思われているが、自分はいたって真面目だと思い込んでいる。
<経歴>
少年時代は、ひたすら映画を見たり、SF小説を読みふけっていたりしていた。
将来はNASAやJAXAに入って宇宙に関する仕事に従事するつもりだったが、空港のタワー管制をしていればいつか間近でUFOを見ることが出来るかもしれないと考え、管制官試験を受け合格するのだが、エンルート管制に配属になり、現在に至る。
ちなみに今でも、専門誌で連載を持つ程の映画オタクである。
<人柄>
東京コントロールではこだわりのジャージ姿でいる事が多い。映画くらいしか趣味がない為、ファッションに関しても独特のセンスを醸し出している。
口が軽く、ある意味空気が読めない性格だが、東京コントロールのムードメーカーではある。
太田 恵一<主幹管制官>…神田 瀧夢 太田 恵一(49) <主幹管制官> … 神田 瀧夢
NASA出身という変わった経歴を持つ優秀な管制官。
自分のペースをキッチリと守る性格なので、融通が利かず周囲も困惑気味。
<経歴>
アメリカの大学を卒業しNASAに就職。NASAでは、宇宙飛行士に関するヒューマン・ファクター(★3)の研究を行う。NASAでの彼の実績は非常に優秀なものとして評価を得る。
様々な出来事を通じて太田は日本の管制システムを改善したいという思いが募り、NASAを退職することを決意。日本の管制官として中途採用される。
<人柄>
転職後は前職がNASAということもあり、話題の人だったが、彼が望む管制システム改善は受け入れてもらえなかった。
もともと物静かな男であったが、ある出来事をきっかけに、無口で気難しい性格が表面化してしまう。
妻と2人暮らしで、しばらく連絡を取っていない娘が1人いる。
山田 誠<新人訓練生>…川村 陽介 山田 誠(24) <新人訓練生> … 川村 陽介
東京コントロールに配属された新人管制官。
多くの人命を預かるこの仕事に、日々、緊張を覚え右往左往している。
<経歴>
山田は、管制官になりたいという、ある強い思いがあり、航空管制官という職に就く。
管制技術官の高橋とは年齢は異なるが同期。訓練教官の木下のもと、訓練期間を経て今回、東京コントロールに配属される。
<人柄>
常に多くの飛行機を管制する管制官という仕事は、どんな時も冷静に全体を見渡さなければならない。しかし、山田自身の性格として、ひとつの物事に集中すると、周囲に注意を払えないという欠点がある。
そんな短所を克服しようと山田自身は毎日一生懸命、努力している。
東京コントロールの先輩たちもそんな山田を温かく見守っている。 父親は数年前に他界し、母親に育てられてきた。
下柳 哲司<主任管制官>…阪田 マサノブ 下柳 哲司(38) <主任管制官> … 阪田 マサノブ
現場の潤滑油として皆から重宝されている管制官。また、東京コントロールの野球チームのエースピッチャーでもある。 妻とは東京コントロールで出会い、数年間の交際を経て結婚。現在も東京コントロールで2人とも勤務している。
<経歴>
福岡県福岡市雁ノ巣出身。両親は漁師。
子供の頃から家の近くに巨大な秘密施設があると思っていたが、実はその施設が福岡コントロールだった。そのことがきっかけで管制官に興味を持ち、高校卒業後に管制官試験を受け合格する。管制官としては、中堅として東京コントロールを支えている。
<人柄>
小学校~高校までリトルリーグや野球部に所属し、ピッチャーとして活躍し、高校時代には、豪腕ピッチャーとして甲子園に出場したこともある。
現在は東京コントロールの野球チーム「ナミッキーズ」のエースピッチャー。
また、妻も管制官で、東京コントロール勤務。子供は2人いて、名前は茂雄と貞治。
敷島 貴志<管制官(5年目)>…野間口 徹 敷島 貴志(31) <管制官(5年目)> … 野間口 徹
入りたかった旅行代理店を就職氷河期により諦め、管制官になった変わり者。
仕事は無難にこなすが、旅行や食に強い興味がある。典型的な文科系。
<経歴>
千歳、仙台、岡山、博多、長崎と比較的人気の空港で管制経験を持つ中堅。日本全国の食巡りをしており、「食」についてはかなりの知識がある。
<人柄>
彼の趣味はコーヒー。学生時代は旅行が好きでバックパッカーとして世界中を放浪し、様々な国でコーヒーを飲み比べてきたので豆の種類には詳しい。自分が買ってくるコーヒーは同僚に評判で、それが彼の喜びである。敷島は、東京コントロールにコーヒークラブをつくり、月500円の会費で会員にコーヒーを作ることになっている。美味しいコーヒーの秘密は、彼がコーヒーを注ぐマグへのこだわりにある。
最近はTシャツに凝っており、いつも珍しいデザインのTシャツを着ている。
敷島が管制官を志望したのは、世界中に放浪をしている時、自分が乗っている飛行機が安全に運行しているのは、航空管制官の仕事によることを知ったことによる。彼の管制技術は平凡だが、仲間を大切にする。松本とは同期。
ただし、独特の英語なまりがあるのが欠点で、パイロットにうまく伝わりづらい。
木下 数馬<訓練教官>…伊藤 高史(劇団 東京セレソンデラックス) 木下 数馬(34) <訓練教官> … 伊藤 高史
(劇団 東京セレソンデラックス)
体育会系で背も高く女性から人気がある。本人はそのことにあまり気づいてなく、いつもストレートなものいいで女性をがっかりさせ ている。
面倒見が良く、チームメイトをしっかりとフォローするという一面もある。
<経歴>
父親が民間パイロット、母親が元CAという航空 一家に育つ。子供の頃から空港に行くたびに管制塔が気になり、あの高いタワーで働きたいと思うようになる。
そして高校卒業時に国交省に就職しようと思うが、視力 制限があり試験を受けることが出来なかった。大学時代は整備士などほかの仕事に就くことも考えたが、国交省のレギュレーションが変わり視力が低くても試験が受けられる ことになったので、大学卒業時に試験を受け見事合格する。
<人柄>
訓練教官を任される程なので、管制官として知識も豊富で、管制技術も高い。 現在は山田の訓練教官として指導にあたっている。真紀にただならぬ好意を抱いている。
松本 武<管制官(5年目)>…須加尾 由二(劇団 東京セレソンデラックス) 松本 武(28) <管制官(5年目)> … 須加尾 由二
(劇団 東京セレソンデラックス)
見た目の割に、神経質で慎重な性格。血液型はA型。
日々、ハードな仕事にストレスを感じ、それをため込んでいってしまうタイプ。
<経歴>
精神的に打たれ弱いので僻地の空港で比較的のんびりした管制官生活を送っていた。
東京コントロールに転任すると、航空保安大学時代の同期、敷島と同じ職場になるが、敷島のような楽観的な性格にはなれず日々悩んでいる。
<人柄>
子供の頃から地味でクラスでも忘れられがちだったキャラ。松本なりに影ながらも人のためになる仕事を目指し管制官という職を選んだ。
しかし、管制官という職業は“ミスをしないのが当たり前”で、そのプレッシャーは計り知れない。
そんな管制官ならではのプレッシャーにより本人が思う以上に日々ストレスを溜めり込んでいるが、彼自身の使命感は強く、なんとか頑張っている。そんな彼をチームメイトは温かくサポートしている。敷島とは同期。
川元 鳴海<管制官(2年目)>…近野 成美 川元 鳴海(25) <管制官(2年目)> … 近野 成美
新人管制官だが、20代とは思えないほどしっかりしている。いつも冷静で仕事は優秀。人柄も良く皆に好かれている。
<経歴>
大阪の高校を卒業し、航空保安大学に入学。実はANAのCAになることが夢だったが、自分はあまり接客が得意でないことを感じ進路変更し、管制官 になる。
1年目は研修期間として、まじめに取り組んできた。実は管制のセンスは高い。
<人柄>
休日は西武新宿線に乗り、新宿などで買い物をするのが好きな今時の女の子。
東京コントロールでも数少ない“女の子”らしい川元の事を周囲は妹のように可愛がっている。クールに管制業務をこなしている真紀に憧れている。
高橋 広大<官制技術官>…木咲 直人 高橋 広大(20) <管制技術官> … 木咲 直人
横山のもとで学ぶ新人管制技術官。管制官の山田と同期
<経歴>
もともと飛行機が好きで管制官になろうと考えていたが、コンピューターおたくなので、管制技術官という職を選んだ。コンピューター技術とソフトウェアプログラミングに精通しており、管制官が使う管制卓のシステムメンテナンスを行うのが主な仕事。
<人柄>
管制技術官という職人気質な人が多い中、意外と礼儀正しい。周囲にも気を配るのを忘れず、上司をたてるタイプ。
矢野 元治<主幹管制官>…梶原 善 矢野 元治(47) <主幹管制官> … 梶原 善
管制官の中でも非常に多くの経験を積んでいる。エンルート管制だけではなく、ターミナル管制の経験もあり知識が豊富なので様々なトラブルに柔軟に対応できる。
<経歴>
結城とは札幌コントロールで、太田とは福岡コントロールで一緒に仕事をしてきた仲である。その 豊富な知識から周囲をフォローする能力が高く、密かに東京コントロールを支えている。
<人柄>
趣味は将棋で、高級で工芸品ともいえる将棋盤 を多数所有している。東京コントロールの休憩室にも持ち込んでいる。趣味が高じて、管制技術でも先を読む力に長けている。
横山 博 <管制技術官>…小野 武彦 横山 博(59) <管制技術官> … 小野 武彦
定年間際の管制技術官。新人の高橋の指導にあたっている。
<経歴>
日本の航空業界の生き字引。管制技 術官になってから、既に30回の転勤経歴を持つ。あまりに転勤が多いので家族に迷惑を掛けたと思っている。
定年後は、退職金を元手に、妻と一緒に2人の夢であった喫 茶店を経営しようと考えている。
<人柄>
座右の銘は“迅速果断”。仕事はキッチリこなすタイプだが、近年の航空システムについていくので精一 杯。また、妻に内緒でクラブ通いをしている。還暦間際にも関わらず、女好きな一面も。
<ゲスト出演>
氷室一生(46) 国土交通省航空局 … 別所哲也 氷室一生(46) <国土交通省航空局> … 別所哲也
国交省航空局勤務。かつては、東京コントロールで働いており、結城と同僚だった。3年前に本省へ異動し事務方になる。当時の同期が起こした事件以降、結城と対立している。
菜々美(25) … 吹石 一恵 菜々美(25)   … 吹石 一恵
太田の娘。娘の名前は"花"。太田とは、ある事情によりしばらく会っていない。
植草由美(36) … 東風 万智子 植草由美(36)   … 東風 万智子
氷室の妻。とある事情により休職していたが、東京コントロールに復職してくる。
下柳 成美(35) 主任管制官 … 奥田恵梨華 下柳 成美(35) <主任管制官> … 奥田恵梨華
下柳の妻。いくつかのエンルートを経て東京コントロールに勤務。
夫の野球好きには少々呆れ気味。(息子の名前は茂雄と貞治。)
江口(36) パイロット・副操縦士 … 丸山 智己 江口(36) <パイロット・副操縦士> … 丸山 智己
木村と共に航空機を操縦している。独身。
木村(52) パイロット・機長 … 杉本 哲太 木村(52) <パイロット・機長> … 杉本 哲太
ベテランパイロット。年の割にフットワークが軽く。綺麗な女性に目がない。離婚歴があり。前の奥さんはCAだった
田辺明(55) 東京航空交通管制部 先任 … 螢 雪次朗 田辺明(55) <東京航空交通管制部 先任> … 螢 雪次朗
TOKYOコントロールの先任。しばし、結城と対立することも。
★1 東京コントロール
東京航空交通管制部のこと。コールネームで"東京コントロール"と呼ぶ。
航空管制は、各空港にある管制塔と空港以外の空を扱 うエンルート管制に大別される。
空港にある管制塔にいる管制官は、空港の周辺約30kmにある航空機に指令を出し、空港への離着陸を扱っている。
エンルート管制 は、ACCと呼ばれ、空港以外の全ての空を飛ぶ航空機に指令を出し、衝突事故のないように安全運行を支える重要な仕事。パイロットは、管制官を信頼し航空機を操縦している。
日本のエンルートを扱う管制部は4つ。札幌ACC、東京ACC、福岡ACC、那覇ACCであり、東京ACCは、日本で最も大きな空域を担当する。さらに、羽田、成田という沢山の航空 機が離発着する空港を抱えており、空中衝突事故を起こさないように管制を行うのにはかなりのスキルを伴う。

★2 ICAO(イカオ)
国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization)のこと。
ここでは、世界中の航空交通に関する規定を行ってい る。日本もICAOの基準に従うことになっている。ICAOの規定には様々なものがあるが、海外渡航するときに必要になるパスポートに関する規定もICAOが行っている。世界中の国が 発行するパスポートのシステムがICAOによって決められているので、混乱がおきないようになっている。
航空管制に関する取り決めもICAOが行っており、これにより世界標 準の安全な運行システムが確立されている。
航空管制官に課せられる英語試験もICAOが行っており、2年に1回行われる試験でレベル4以上の能力がないと管制官の免許は剥奪される。
真紀は、ICAOでの研修により、世 界最新の管制システムに関する知識がある。また世界的にみてカナダの管制システムが最も洗練されており、それも真紀は経験済みである。

★3 ヒューマン・ファクター
もともと、安全は自己責任において守るというのが基本だった。しかし、どんなに教育や訓練を受けたとしても、ヒューマン・エラーを完全になくすことは不可能であるため、現在では、エラーと共存しコントロールすることによって被害を最小限に止めることを主眼に置いている。
空の安全を守るシステムを構成する要素のうち、人間ほど信頼性の低いものはなく、人間に頼ることを第一とした安全対策は脆弱であるという考えが前提である。
要は、人間が介在すれば、必ず事故が起こるということであり、この事故の起こる可能性を最小限に止めるための研究を真紀はしてきた。
日本では、"ど根性文化"が広まっており、気合いでエラーを防ごうとする風潮があるが、これは間違い。真紀のように冷静に仕事をすることがエラーを未然に防ぐ最良の方法である。