インタビュー

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#02 「丹波屋」女将・お吉役 若村麻由美さん

2016.09.13掲載

『鬼平犯科帳』がファイナルを迎えることについて
“終わっちゃうんだ”と、さみしく思うのと同時に、『鬼平犯科帳』は昭和と平成のテレビ時代劇を作った能村庸一プロデューサーが、とても大切にされてきた作品ですので、そのファイナルに参加させていただけることは大変光栄に思います
過去に、『鬼平犯科帳スペシャル 兇賊』(2006年)、『鬼平犯科帳スペシャル 一寸の虫』(2011年)に出演していますが、久々に『鬼平犯科帳』の現場に帰ってきた感想を聞かせて下さい。
最高ですね。まだフィルムで撮影されていますし、それに対応できるスタッフ陣の技と心意気、それが毎日体験できるので、本当に毎日楽しくて、“やっぱり、いいなぁ”と思いながら撮影しています
今回、演じられたお吉について
お吉は、あわれな女性です。やっと幸せになれたかなと思ったら、過去のある事件によって、せっかくつかみかけた幸せを逃してしまいます。ですが、『鬼平犯科帳』ですので、最後は人情あふれる展開になっています。こういう所が『鬼平犯科帳』の良いところですよね、現代劇ではこういう風にはならないと思いますので、時代劇の良さを改めて感じます
谷原章介さんとの共演について
役の衣装のふんどし一枚で、セットの外を歩いているのを拝見して、開放的な方なんだなと思いました(笑)
中村吉右衛門さんをはじめ、レギュラー陣との共演について
吉右衛門さん以外の方と、セリフを交わすシーンはありませんでした。お吉は、いつも密偵の皆さんに見張られている役ですが、現場で皆さんが見張っているカットを撮影するのを見て、私自身がテレビを見ているような気持ちになりました(笑)
数々の時代劇に出演している若村さんにとって、『鬼平犯科帳』とは
一口に時代劇と言っても、いろいろとあるとは思いますが、『鬼平犯科帳』は事件ものとしての面白さに加え、人が生きていく業や人情が描かれ、渋さと味わいのある大人の作品として不滅です


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