過去の作品

火盗

第4シリーズ


第9話「霧の七郎」(なごのしちろう)

1993年2月17日放送


中国筋でその名も高い大盗賊・霧の七郎(片桐竜次)とその一党が、江戸に潜入していた。七郎の兄、小川や梅吉は、すでに平蔵(中村吉右衛門)の手によって逮捕処刑され、七郎は復讐の機会を虎視眈々と狙っていた。そんなある日、七郎は浪人・上杉周太郎(原田大二郎)と出会った。上杉は飄々としており、どこかつかみどころのない変わり者だったが、その並々ならぬ腕を目の当たりにし、七郎は平蔵の息子・辰蔵(長尾豪二郎)殺しを依頼する。ところが上杉は、腹を下して苦しんでいた辰蔵を助けてしまう。さらに辰蔵と意気投合した上杉は、一緒に岡場所へ繰り出してしまった。結局、上杉は殺しの依頼を断った。だが、殺しを依頼した者のことを辰蔵に話そうとはしなかった。辰蔵は、上杉を平蔵に合わせることにする。そのころ平蔵は、七郎一味が江戸に潜んでいることを知り、調べを進めていた。そして七郎が江戸にいるならば、復讐を企てることもあるはずだと考えていた。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
安倍徹郎
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
高橋悦史
江戸家猫八
原田大二郎
北村和夫


主な登場人物