過去の作品

火盗

第1シリーズ


第5話「血闘」(けっとう)

1989年8月9日放送


平蔵(中村吉右衛門)の屋敷に、おまさ(梶芽衣子)という女が訪ねてきた。おまさは、若かりしころの平蔵が、まだ『本所の銕(てつ)』の名で通っていたころに馴染みだった居酒屋の娘で、酔いつぶれた平蔵に卵酒を作って出したりと、何かと面倒をみてくれたのであった。聞けば、今は札差「大月」で住み込みとして働いているという。だが、その実態は吉間の仁三郎(磯部 勉)という盗賊の引き込み役であった。恩あってさからえずにここまで言うことを聞いてきたが、それは人ひとり傷つけない盗みだったからこそ。今回の仕事は、用心棒を迎えたため皆殺しにするという。その凶悪さに足を洗う決意をしたおまさは、すべてを平蔵に話した。その日から、おまさは平蔵の密偵として働くことになった。早速、大月に戻ったおまさは、仁三郎から盗みの決行日を聞き出そうとするのだが、その行動がかえって怪しまれ、火付盗賊改方の密偵であることがばれてしまうのだった。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
小川 英
監督
田中徳三
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
高橋悦史
篠田三郎
尾美としのり
江戸家猫八
梶芽衣子
磯部 勉


主な登場人物