過去の作品

火盗

第1シリーズ


第10話「一本眉」(いっぽんまゆ)

1989年9月20日放送


茶問屋の亀屋久右衛門方が押込みに襲われた。主人の久右衛門以下が虐殺され、金蔵からは七百八十両が強奪された。金蔵の錠前は鉄製であったが、すぱっと見事に切断されていた。この手口に覚えのあった平蔵(中村吉右衛門)は、『一本眉』の異名を持つ清州の甚五郎(芦田伸介)に行き当たる。この鮮やかな錠前の扱いは、一本眉のやり方そのものだった。そのころ、密偵のおまさ(梶芽衣子)は偶然、甚五郎と再会していた。おまさは昔、甚五郎に仕えていたのだ。甚五郎は、おまさに次の盗みを手伝ってほしいと持ちかけた。話を持ち帰ったおまさは、平蔵に報告。そこで、亀屋の一件は、一本眉がやったものではないと進言した。一本眉は、急ぎばたらきを何よりも嫌う男であった。ことの真相は、甚五郎を裏切った元配下の佐喜蔵(藤岡重慶)の仕業だったのだ。浪人に変装した平蔵は、佐喜蔵に命を狙われた甚五郎を助ける。その正体が鬼平とは知らない甚五郎は、すっかり平蔵のことを気に入ってしまう。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
野上龍雄
監督
田中徳三
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
多岐川裕美
高橋悦史
篠田三郎
蟹江敬三
梶芽衣子
尾藤イサオ
藤岡重慶
芦田伸介


主な登場人物