過去の作品

火盗

第1シリーズ


第1話「暗剣白梅香」(あんけんはくばいこう)

1989年7月12日放送


天明八年、ときの老中筆頭・松平定信が“鬼平”こと長谷川平蔵(中村吉右衛門)の火付盗賊改方の長官を解任したのは、より重要な役職に登用するためであった。しかし、江戸の町は鬼平が解任されてから急激に凶悪化。中でも一連の辻斬りは、その非情さと斬り口のすさまじさで、江戸市民を震えあがらせていた。京極備前守(仲谷 昇)の命により長官に復帰した平蔵は、ある夜、刺客に襲われる。獣のような殺気と鋭い太刀さばきから、江戸に出没する謎の辻斬りと同一犯であることを見抜く平蔵。だが、なぜ自分が狙われたのか。暗闇に消え去った刺客は、女を思わせる甘美な香りをまとっていた。平蔵はそのにおいを手がかりに身元を探り始める。やがて白梅香という、におい油を買う浪人・金子半四郎(近藤正臣)の存在をつきとめる。金子は十六歳のときに父を殺されており、その仇を探すために刺客となっていた。平蔵は、自らおとりとなって見回りに出かけ、金子をおびき出す作戦に出る。


キャスト・スタッフ
原作
池波正太郎
脚本
小川 英
監督
小野田嘉幹
音楽
津島利章
キャスト
中村吉右衛門
篠田三郎
尾美としのり
三浦浩一
高橋悦史
多岐川裕美
西川峰子
中村又五郎
牟田悌三
仲谷 昇
近藤正臣


主な登場人物