大奥

第一部 最凶の女
2016年1月22日(金)午後9時〜10時52分
第二部 悲劇の姉妹
2016年1月29日(金)午後9時〜10時52分

出演者&スタッフ

これは11代将軍・徳川家斉(成宮寛貴)の壮年期の物語である。

ある晩、降りしきる一面の雪のなか、一人の武士・中野清茂(板尾創路)が智泉院の住職・日啓(田中要次)を訪ね、赤ん坊と大金を託して育てるように頼んだ。

14年後、お美代(沢尻エリカ)は誰もが認める美しい少女に成長していた。お美代は日啓と密会していた清茂のことを父上だと思い中野邸を訪れるが、そこで清茂から、お美代は10代将軍・家治と側室・美乃の間にできた子であることを聞く。さらに、家斉を将軍にしようと画策する一派によって、家治は毒を盛られて亡くなり、命を狙われた美乃もお美代を産み落として亡くなったという事実を知らされる。涙を流しながら話を聞いたお美代は両親の無念を晴らすため、大奥に入ることを願い出る。

家斉の側近であった清茂の口添えで大奥入りしたお美代は、大奥総取締・大崎局(浅野ゆう子)の計らいもありすぐに家斉の目に留まる。そんなお美代を見て、奥女中トリオの葛岡(鷲尾真知子)、吉野(山口香緒里)、浦尾(久保田磨希)はただならぬものを感じる。

その頃大奥で家斉のご寵愛を受けていたのはお楽(浅井江理名)であったが、お世継ぎを産んだ後は全く関心を持ってもらえず捨て置かれてしまっていた。お美代はお楽に智泉院へのお参りを勧め、そこに眉目秀麗の僧侶・日遠(金子昇)を送り込んで二人が密通するよう企て、その弱みを口実にお楽を手なずける。その後、生まれ持った美貌と清茂に仕込まれた手練手管を使い家斉の寵愛を受けるようになるお美代。

一方お美代の進言により将軍家ご祈祷所となった智泉院が権力と財力を増していく状況を、快く思っていなかった寺社奉行・脇坂安董(浜田学)は、お楽の産んだ子をお世継ぎとして家斉に勧めることで、清茂の勢力拡大をけん制しようとする。しかしお美代はある行動によってそんな脇坂の動きを封じ込める。

ほどなくしてお美代は姫君を産むものの、若君でなかったことにより「次は男を産まねば」と思いつめるようになる。

大奥での地位を着々と固めていたお美代はある日、智泉院の庭にいた女中・お志摩(渡辺麻友)と言葉を交わす。大奥で巻き起こる争いごとをどこか冷めた目で見ているお志摩に強く興味を引かれたお美代はその後度々密会を重ねるようになる。お志摩の純粋な心と触れ合う時間はお美代に平穏を与え、ついに禁断の恋愛関係に進んでしまうが・・・。

これは11代将軍・徳川家斉(成宮寛貴)の青年期の物語である。

御正室・寔子(光浦靖子)との仲が芳しくなく、かつ大奥総取締・大崎局(浅野ゆう子)が呆れるほど移り気な性格で毎晩違う女中に手をつける家斉。しかし、いまだ子に恵まれない家斉の周囲では、家斉の心を掴みお世継ぎを産んでくれる子女を見つけようと躍起になっていた。

側近の中野清茂(板尾創路)は、部下の酒井忠康(温水洋一)の娘が美しいと評判であることに目を付け、姉・梅(沢尻エリカ)と妹・歌(蓮佛美沙子)を浜御殿での宴で家斉にお目通しするよう命じる。

姉の梅はひときわ目を引く美貌と純粋で優しい気性の持ち主、妹の歌は弓の名手であり男勝りで激しい気性の持ち主である。上様へお目通しの話を受け、梅が大奥へ上がる覚悟を決める一方、歌は素直な姉への反感から、「御側室に選ばれるのは姉上でなく私」と宣戦布告をする。

忠康が饗応役を仰せつかった宴で、梅と歌が順番に家斉の前に現れる。美しく華やかな踊りを披露する梅と、男のような扮装でアクロバティックな舞を披露する歌。挑戦的な余興を仕掛けた歌に家斉が魅了されたとき、宴に紛れ込んでいたある男の矢が家斉を襲い怪我をさせてしまう。それは、歌に想いを寄せている厩番・大月兵吾(渡部秀)が放った矢であった。家斉の逆鱗に触れた忠康が手討ちにされかけると、すかさず梅が身を投げ出して命乞いをする。その姿に心を動かされた家斉は、忠康を不問に付す代わりに梅の大奥入りを命じる。

許嫁である御家人・吉田源一郎(久保田秀敏)に別れを告げ、不安なまま大奥入りした梅だが、家斉から優しくされ女としての幸せを感じていき、ほどなくして家斉の子を身ごもる。懐妊した梅を見舞いに訪れた歌は、豪華絢爛な大奥で別人のような貫禄と自信に満ちあふれた笑顔を見せる梅の姿に驚く。

敗北感と強い嫉妬心が湧いてきた歌は、梅に会いに大奥へ入ってきた家斉に近づき、家斉への思慕で毎晩涙していると打ち明ける。その思いが叶い、歌も家斉から大奥入りを命じられる。

歌は懐妊中の梅を差し置き、魅惑的な言動で家斉をのめり込ませていく。その後梅の産んだ子が姫だったことを落胆する家斉に対し、歌は自分だけ寵愛することを誓わせて・・・。