岡本太郎は、1959年と1966年に沖縄を旅している。日本再発見の旅の最後に、出会ったものは「痛切なるいのちのやさしさ」だったという。太郎は「沖縄の中にこそ、真の日本がある」ともいった。「私にとって沖縄とは、ひとつの恋のようなもの」だったという。
太郎の見つめた沖縄は、今とつながっているのか?あるいはもう、つながっていないのか?それを確かめに、沖縄を放浪するドキュメンタリー。
そのときの旅は、見事な写真集「岡本太郎の沖縄」(NHK出版;廃版)となり、名著「沖縄文化論―忘れられた日本」(中公文庫)に収められている。
久高島のイザイホー、喜如嘉の人間国宝・平良敏子、石垣島、名護のイルカ漁など、かつて、太郎が歩んだ軌跡を追いながら、今の沖縄から日本人としてのアイデンティティを探し求める旅にでる。
旅人とナレーション:西島秀俊。
■旅人と声 | 西島秀俊 |
■企画 | 山里孫存 葛山喜久 |
■構成 | 遊糸 |
■撮影 | 中村夏葉 照屋英樹 大城学 |
■撮影応援 | 山崎裕 |
■編成 | 藤井修 |
■製作協力 | 沖縄テレビ放送 |
■制作 | シンプルモンク |
■監督 | 葛山喜久 |