厚生労働省の前で訴える、冨田圭一さん。
「死にたくないっていうのが、自分のなかでやっぱりあるとです。正直怖い」
余命宣告を受けながら裁判の解決を目指す、窪山寛さん。
和解協議が難航する一方で、命の危機が迫る原告たち。
戦後最大ともいわれる医療被害は、どのように償われるべきなのか?
余命宣告を受けながら裁判の解決を目指す、窪山寛さん。
和解協議が難航する一方で、命の危機が迫る原告たち。
戦後最大ともいわれる医療被害は、どのように償われるべきなのか?
ただし、B型肝炎特有の危険性について、泉医師は警告する。
「慢性肝炎の初期であってもガンができてしまうことが、しばしばB型肝炎の場合はあります。 20代、30代と非常に若い方からも“ガンができる”のが心配なのです」
「慢性肝炎の初期であってもガンができてしまうことが、しばしばB型肝炎の場合はあります。 20代、30代と非常に若い方からも“ガンができる”のが心配なのです」
しかし、謝罪の言葉も無く、解決に消極的な姿勢に終始した。
そして7月の終わり・・・、原告の窪山さんが緊急入院した。
「肝臓のですね、右の下のほうに黒い影ができていると。
これ診断は“肝細胞がんの再発”で間違いなかろうと思います」
こう告げた、主治医の樋口野日斗医師(福岡市民病院)。
窪山さんにとっては、実に8個目となる、ガンの再発。
今回も、迷わずラジオ波療法を選択した。
ON.窪山寛さん&薫さん
「今回は良かった、ほかに転移してなかったけん」(窪山さん)
「一個だけでしょ、まだ死んだらいかんということ」(妻・薫さん)
「神様がなあ」(窪山さん)
「今回は良かった、ほかに転移してなかったけん」(窪山さん)
「一個だけでしょ、まだ死んだらいかんということ」(妻・薫さん)
「神様がなあ」(窪山さん)
—ラジオ波療法の当日—
今回、窪山さんの肝臓ガンは小腸に近い場所にあるため、リスクを伴う治療となる。
窪山さんの顔には、不安の色が浮かんでいた。
今回、窪山さんの肝臓ガンは小腸に近い場所にあるため、リスクを伴う治療となる。
窪山さんの顔には、不安の色が浮かんでいた。
—治療開始—
余命宣告を受けて、あと残り一年。
窪山さんが必死に裁判の早期解決を目指すのは、万が一の時に一人になる、妻・薫さんへの想いと、若い原告に早く治療を受けさせるためだった。
余命宣告を受けて、あと残り一年。
窪山さんが必死に裁判の早期解決を目指すのは、万が一の時に一人になる、妻・薫さんへの想いと、若い原告に早く治療を受けさせるためだった。
「この先、肝硬変、肝がんというのは十分あり得ると思う。守るべきものができたぶんだけ、不安は大きいですよね」
8個目のガンは、ラジオ波療法によってしっかりと処置され、窪山さんは、妻・薫さんのもとに生還した。
それからわずか三日後、窪山さんは個人タクシーの仕事に戻っていた。
「術後の違和感は大いにあったけれど、やはり生活があるからね」(窪山さん)
「術後の違和感は大いにあったけれど、やはり生活があるからね」(窪山さん)
国は現在、原告団が要求している賠償額の半分程度で対応する案を作り、キャリアには、慢性肝炎などに進行した場合のみ、賠償する方針という。
これに対して、原告団は強く反発、年内解決のメドは立っていない。
(原告要求: 死亡、肝がん、肝硬変=4千万円、慢性肝炎=2千万円、キャリア=1千2百万円)
(原告要求: 死亡、肝がん、肝硬変=4千万円、慢性肝炎=2千万円、キャリア=1千2百万円)
「一時金の金額を争うというのは、寂しいですよね。(原告の)背後にある、苦しんでいるB型肝炎患者さんを治療する、ここを一番充実させるのが、今回の肝炎訴訟の最も大事なところではないでしょうか」
それとも、B型肝炎の患者全体の対策へ進展するのか、
10月12日の札幌地裁で、国の和解案が初めて提示される。




