
- 収録も中盤を迎えましたが…。
- 「ますます楽しく演じさせてもらっています。1、2話ではサジ加減を気にしながら演じていたんですけど、プロデューサーから"やりたい時は、思い切り演じて下さい"と言われましたので、3話以降は少し"風祭らしさ"や演技の勢いが増していると感じて頂けたのではないかと思っています。ウザったさも含めてですけど(笑)。」
- 風祭を演じることについては?
- 「日常ではお目にかかれないタイプの人間なので、演じるのは面白いですよ。原作者の方が何でつけたかは分かりませんが"風祭"という名前自体が、とても象徴的だと思います。人ってお祭りが好きじゃないですか? その"祭り"という文字が入っているので"お祭り"みたいなキャラクターでいられたら素敵ですよね。そして"お祭り"の後って、淋しいじゃないですか? ドラマが終わった時に、そんな感じでみなさんの余韻に残るような役になれば良いです。」
- 風祭と言えば、なぜか愛車はクラシックカーです。

- 「実際に劇中でも運転してますけど、乗りにくいですよ(笑)。だけど、あの年代の車にしかない良さを感じます。一生懸命に、いつでも走れるように整備して車を持ってきてくれる方も素敵ですし…。年輪を重ねた人間と同じで、いろいろな時代を見てきた深みがあります。もちろん、現在の車の方が性能が良くて快適なんだけど、味わいが違いますね。そんな車が風祭の愛車というところも面白いじゃないですか。実家の風祭モータースは奇抜なデザインの車を作っている設定なのに、自分はクラシックカーですから(笑)。そのこだわりに風祭の秘密が隠されているかもしれませんね。」
- 確かに、風祭のプライベートは謎です…。
- 「ええ。非常にチャラく生きているように見えるけど、僕はあの車を運転していると"もしかしたら人には決して見せない部分を持っているんじゃないか?"と、ふと思ってしまいます。本当は古風な人間なんじゃないかな? とか…。僕の勝手な想像なんですけど、風祭は思い込みで自分を作りこんでしまったような気がします。恵まれた環境で育ったお坊ちゃんだけど、成長の過程で何かトラウマを背負ってしまい、それを隠すために…なんて(笑)。」
- ご自身が演じる風祭を放送でご覧になられて、いかがですか?

- 「恥ずかしい限りですよ(笑)。現場ではテンションを上げていますけど、プライベートで自分が風祭を演じているのを見ると、外出するのもためらってしまうくらい(笑)。フラットに見てしまうと、風祭って愛すべき要素があまりないんですよ。捜査はいい加減だし、寒いことばかり言ってるし、自分勝手だし…。でも、そんな男がいかにご覧のみなさんに愛らしく思って頂けるかを、僕も含めてプロデューサーも演出家も脚本家も、みんなで作ろうとしているんです。でも、客観的に見ると、やっぱり今演じている役の評価は難しいです。放送から半年、1年ぐらい経たないと。古い作品なら"あの頃はこんなこと考えていたな"なんて客観性が生まれますけど…。」
- では『謎解きはディナーのあとで』の見どころは?
- 「こんなにも犯罪を軽く扱う作品はないでしょう(笑)。だって、警部の風祭からしていい加減ですからね。その辺の振り切り方が、まさに見どころではないでしょうか? これって制作側が確信的に作らないと成立しません。普通の刑事ドラマだったら、被害者を目の前にした時の捜査官の所作をキチンと作るんですけど、このドラマでは一考もされないんです。だから、撮影も今までのドラマに感じたことのないテイスト。しかも、毎回ですよ(笑)。」
- それでも、最後には影山(櫻井翔)が麗子(北川景子)に教訓めいたことを語ります。

- 「そうですね。振り切ったコメディーだからこそ、みなさんに何を届けるのかが重要だと思います。その思いをきちんと感じながらも、現場では思い切り振り切った風祭を演じますので、最後までお楽しみください。」

