Muscat~フジテレビの番組情報

2018.07.04更新

「ミハン」という言葉がみなさんの心に刺さってくれればいいなと思います!

7月9日(月)21時スタート!

ドラマ初共演!!沢村一樹さん×横山裕さんスペシャルトーク!!

シーズン1ではコールド・ケースと呼ばれる“未解決事件”を、シーズン2では“潜入捜査”をテーマに、新米女性刑事・桜木泉(さくらぎ・いずみ/上戸彩さん)の活躍と成長を描いてきた『絶対零度』シリーズ。7月9日(月)からスタートするシリーズ3作目の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は、沢村一樹さん演じる元公安のエリート刑事・井沢範人(いざわ・のりと)を主人公に、“未来の犯罪を予測して捜査する”特命チームの姿を描いていきます。物語の軸となるのは、サブタイトルにもなっている「未然犯罪潜入捜査」。通称“ミハン”と呼ばれ、秘密裏に進められるこのプロジェクトは、日本国民のあらゆる個人情報が集約されたビッグデータを過去の犯罪記録と照らし合わせて、AIが統計学的にこれから起こる重大犯罪――主に“殺人”を犯す可能性の高い危険人物として割り出すというもの。一方、横山裕さん演じる山内徹は、桜木のバディとしてシーズン2のラストにも登場した人物。つまり、シーズン2と3をつなぐ存在でもあるのです。というわけで、クランクインを前に、ポスターやティザースポットの撮影に臨んだ沢村さんと横山さんに、ドラマの見どころを語っていただきました。


――ポスター撮影はいかがでしたか?

沢村)決定稿をいただいて、ポスター撮影をやって、ティザーを撮って、いよいよ準備が進んでいるので、「さあ始まるんだな」と気合いが入りつつあるところです。

――横山さんは、出演のオファーを受けてどう思われましたか?

横山)『絶対零度』という作品がシリーズになっていて、前回の最後に僕が出させていただいたので、シリーズになったら僕が出るのかなと思ってて、もう7年空いたんですか(笑)。ビックリしました。「いまやるんや!」と思いましたし、台本を読ませていただいて、盛り盛りやなというか、いろんな要素が入っていて。そして、ミハンシステムですか。それはもう海外とかで導入されたり、されつつあるのをいち早くテレビドラマで放送するっていうのもおもしろいなと思います。夏のドラマということで体調・体力だけを気にして頑張りたいなと思いました。

――沢村さんとは初のドラマ共演です。印象をお願いします。

横山)沢村さんは、もうあのキャラのイメージが(笑)。
沢村)ちゃんと俺の目を見て(笑)。
横山)正直、そのイメージが強いんですが、役者として大先輩ですし、胸を借りるつもりでことしの夏は乗り切りたいなと思っています。でも、バラエティーでは、僕が出ている番組に、沢村さんが番宣に来てくださったり、沢村さんが歌を出したときに、僕らもたまたまリリースが一緒やったんで、そこでご一緒する機会はあったんですけど、こうやってキチッと3ヵ月やるのは初めてなので楽しみです。
沢村)僕は、歌番組で横山くんと一緒になったときに、ON AIRのときに気づいたんですけど、横山くんがフォローしてくれているのを見て、次に会ったときに、「あの時はありがとう」と話したのをすごく覚えてるんです。今回も、前作に引き続きの出演なので、ガッツリ横山くん頼みで。
横山)やめましょう、そこ。(前作は)1シーンしか出てないんで(笑)。
沢村)フリにしてはちょっと長いよね。7年はね。
横山)そうですね。
沢村)でも、夏の刑事ドラマは、本当に体力勝負なので、自信あるかっていったら、そんなにないし。横山くんとか(小田切唯役の)本田翼さんとかに現場でがんばって汗かいてもらって、僕は『太陽にほえろ!』の石原裕次郎さんみたいな感じで……となればいいなと思っているんですけど(笑)。

――前作の出演は、上戸彩さん演じる桜木泉よりも年上だけど後輩だという役柄でした。刑事としての活躍はありませんでしたが、同じ山内徹という役柄です。どのように演じたいと思っていますか?

横山)ドラマの中で、たぶんお客さんは、僕が演じる山内目線で見ていくのかなとも思いました。ミハンチームに僕が入ることによって、多分すごくビックリとかもする役ですから、そこをお客さんとともに進んでいくのかなって思ってます。あと、空白の7年間といいましょうか、僕と桜木さんの関係なんかも、ちょっと描かれたりしているので、先ほども言いましたけど、ホント盛り盛りですね。すごいてんこ盛りな感じがします。

――ポスター、ティザースポットで視聴者のみなさんに見てほしい、感じてほしい部分は?

沢村)ティザーって、その番組のイメージを短い時間で伝えるものなので、想像以上にずっしりと重みを感じる重厚感もあるし、ひと言でいうと、かっこいいティザーが撮れたと思いました。上戸彩さんとは11年ぶりに同じ画面に出させていただいたんです。短い時間でしたけど、ずっしりと感じるものがあったので、みなさんがそれをどう受け止めてくれるかっていうのが楽しみのひとつになってます。
横山)ずるいですけど、沢村さんがいまおっしゃった通りだと思いました(笑)。僕も2カットくらいだったんですけど、その中にも、想像をかきたてられるような素晴らしいティザーカットが撮れたのではないかなと思いますし、ポスターも男前に写れてよかったなと思います(笑)。

登場人物は皆、ミステリー、謎を抱えている!

――おふたりはこれまでも刑事役を演じられていますが、今回は、どういう刑事を演じようと思っていますか?

沢村)山内がキーになっていて、ミハンというものを当てにしていいのかっていう葛藤が当然あると思うんです。それは僕の中にもあるんですけど、それを全然見せない、何を考えているのかわからないっていう風にしようと思っているんです。そこがもどかしく見えたり、頼もしく見えたりっていう刑事にしようかなって考えているんですけど。本当につかみどころのない役なので、煙みたいな、「いるのかな?」というくらいに(笑)。そこら辺が上手く出せればいいなと思います。多分、山内が一番ミステリーじゃないんですよ、登場人物の中で。自分の意見もはっきり言うし、どういう経歴で今ここに立ってるかっていうのがわかってる。それ以外のキャストは、みんなミステリー、謎を抱えている役なので、ぼんやりした感じで最初はもう行こう、と。だから、あまり決めないようにしてます。
横山)山内は凄く信念があって、出世のためにやってる他の人が多分許せないんでしょう。凄い正義感を持った人ですから。違法捜査したり、えん罪にだってもちろんなるシステムを、「本当にやっていいのか?」って疑いながら……途中で「もうやらん!」とかって葛藤もあったりするので。だから、真っ直ぐひたむきに演じられたらいいかなと思ってます。

――先ほど、夏ドラマということで体力の話もありましたが、アクションシーンも多いですよね。

沢村)普通に夏の連ドラってキツイんですよ(笑)。そこで刑事物となると、室内よりも圧倒的に屋外が多くなるだろうなっていう懸念が。できれば、来年の「働き方改革」の項目に入れてほしいなと思っているのは、夏の連ドラの屋上シーンは使わないとか(笑)。刑事ものなので、絶対屋上で何かやるんですよね。地方ロケだと日陰なんですけど、都内ロケだと屋上なんですよ。
横山)暑いですよね。照り返しで。
沢村)うん。建物自体が熱を持ってますからね。それに負けない体力と、あと殺陣もあるんですよね。で、きっと僕がやる殺陣と、横山くんがやる殺陣、本田翼さんも闘うんですけど、それぞれキャラクターを生かした殺陣になるので、汗だくになるのは覚悟しておいた方がいいのかなと思ってます。
横山)先ほど、こういう感じで撮る、みたいな映像を見せていただいたんですけど……。
沢村)何その映像?
横山)監督が見せてくれました。
沢村)僕は何も聞いてない。あんなに時間あったのに(笑)。
横山)たまたま僕がいたので、そこに。で、見たんですけど、ハードでしたね。でも、その分楽しみでもあります。
沢村)ハードって、どういうことですか?
横山)結構、投げられてました、沢村さんが(笑)。
沢村)ハハハハハハ!
横山)僕は、投げてる方でしたけど。どこまでやろうかなって監督は話してましたけど、おおよそこんな感じっていうのを見させてもらいました。
沢村)それは後で聞いておかないと。投げる方より投げられる方が大変なんですから、先に僕に見せてくれないと!
横山)だから、本田翼ちゃんの殺陣も、台本読んでて、どんな風にするんやろとか。結構、我流っぽいのかな?それぞれの殺陣の見せ方でキャラクターとかも出てくると思うので、その辺を意識して、殺陣もやっていかなあかんなと思ってます。

ハードな真夏の撮影を乗り切るための秘策とは?

――役柄のトーンとしてはどうでしょう?『太陽にほえろ!』という作品名も出てきましたが。

沢村)それはまったく違います。さっき言ってたように、僕は石原裕次郎さんとはほど遠いので。台本を読んだ感じだと、始まってから終わりまですごいスピードで進んでいくんじゃないかなと思っているんですよね。ひとつの事件を追いかける、というよりは、いろんな伏線を張りながら、当然1話は出演者の紹介カットもあるし、横山くんがどういうふうに前回の『絶対零度』を引き継いで、このドラマに持ってくるかっていう役目もある。いろんなストーリーがギューっと集まってくるんですけど、一箇所に集まったら、そこからポーンと広がっていくのもすごいスピードなんですよ。そこは、もうハラハラドキドキワクワクしながら……。初回は1時間半って言っちゃっていいんですか?(笑)。初回は、たぶん1時間で終わらないと思います。厚い台本だったから(笑)。その分もあるので、一気に引き込んでいけたらいいなと思うので、本当に9時スタートの時点から見ていただけたらうれしいなと思います。一番頭から。

――前作を引き継ぐ役目に関して、いま思うことは?

横山)僕がそこを案内しないとダメですからね。多分、僕しかいなので。そこは丁寧にやらなきゃいけないと思いますし、本当にいろんな伏線が散りばめられているので、その回収も「どうするんやろな?」って僕も楽しみなんです。多分、見ている視聴者の方も、1話のラストなんかは「どういうこと?」ってなると思いますし。沢村さんもおっしゃいましたけど、たぶんすごいスピードで進んでいくんやろうなと思います。

――役柄では対立するところもあると思いますが、現場ではどのようにコミュニケーションを取っていこうと思っていますか?

沢村)僕は、あれしか(笑)。本田翼さんは、そういうタイプじゃないから、気を遣いながら。紅一点なんですよ。そこの機嫌だけを損ねないように、まあ軽い球から投げていって。
横山)最終回には、スゴイ球を投げてるってことですか?
沢村)場合によってはね(笑)。まったく球を投げないで、ずっと守備に徹しているかもしれないし。でも、刑事ものなので、あまりお互い気を遣いながらというよりも、現場でどうこうということじゃないですけど、チームワークみたいなものが画面から伝われば、あとはそれぞれでいいのかなと思ってはいるんですけど。刑事ものをやってるときって、事件を追いかけるので、知らない間にまとまるんですよね。その雰囲気がうまく出て、バラバラのキャラクターの人たちがひとつの目標に向かって動いてるっていうのがおもしろいかなと思ってるんですけど。
横山)役もキャラも個性的なみんなが、ミハンというひとつチームになって、これが一丸となったときに、すごいパワーを生むんやなって台本を読んで思いましたし、それをどう出すのかということですから、やっぱりチームワークを上げるためにお酒とか飲みに行けたらいいんじゃないかなと思いますけど。

――個性豊かなキャラクターが揃っています。いまの段階で、気になっている人はいますか?

横山)なんかみんな抱えてますもんね。
沢村)田村さん(平田満さん)は、また山内とは違うキーパーソンになってると思います。本田翼さんは、紅一点なので、もうそこは役割をキチッとやってもらって。ただ、田村さんは、「なんでこの人こんないろんなことできてるんだろう?」って思うくらい、それこそ一番ミステリーを持ってるので、その謎が僕は気になっています。楽しみ。
横山)本田翼ちゃんも、序盤の方で何か抱えてるんやろなっていう感じで……。でも、やっぱり井沢さんですかね。ホンマひょうひょうと何考えてるかわからないですし。

――夏ドラマのハードな撮影を乗り切るための秘策は?

沢村)夏バテするんです、冷たいものを飲み過ぎて。冷たいものを飲み過ぎないようにしようかなと思ってます(笑)。
横山)僕は、一応ジムには行ってますね。常にやってるんですけど、時間があったら多めにやってます。
沢村)体力あるでしょ? 
横山)体力はあると思います。
沢村)ありそうだもんね。いいなあ(笑)。

――刑事は、走るシーンも多いかと思いますが……。

横山)僕、バイクに乗るシーンがあるんですけど、そのバイク乗るときの衣装が、「こんなん着なアカンの?」っていうくらい、もう暑そうで……。夏用って言われても、「いやいや、コレ皮ですけど」って(笑)。でも、それくらい危険なんですってね。飛び石とかそういうもののために着てるっていうから。それがちょっと怖いですね。唯一、衣装面で。着たら、もう曲がらなかったんですよ。いろんなプロテクター入ってて。
沢村)大根おろしにグワーってかけられるのと同じくらいのケガになるっていうし、バイクでこけると。だから、それぐらいはやらないと。
横山)そうっすね。だから、それが怖いかなって、いま思ってます。
沢村)僕は、走るシーンとか殺陣のシーンも……2年前に仮面ライダーをやったときの殺陣師の方がさっきいたんですよ。だから、大丈夫だと思ってるんです(笑)。でも、ジムには行ってます。あと、食事をちょっと制限して体重を落とし過ぎたので、これをキープするのか増やすのか、ちょっと迷ってるところです。あんまり落とすとバテちゃうんで。本当に準備しないと怖いよね、刑事ものは(笑)。

――この夏、このドラマで世の中をどう盛り上げていきたいですか?

沢村)『絶対零度』って、響きが涼しそうでいいですよね(笑)。でも、熱い内容になると思うんですけど、「ミハン」っていう言葉がどこか日常で使われるようになったらうれしいなとは思ってます。さっき、僕が着替えをするときに、上はもう先に着替えていて、ズボンをはくだけだったんですけど、ボタンにちょっと手をかけたら、マネジャーが「上はそのままで」って言われて、「ちょっと、ミハンシステムか」っていうくらい、脱ぐ前に止めてくれたんですよ(笑)。なんとなく、そういうふうに未然に防ぐっていうことが「ミハン」っていう言葉だっていうのが、使われるようになるといいかなって。「ミハン」っていう言葉が、ちょっとはみなさんの心に刺さってくれるといいなと思っているんですけど。
横山)『絶対零度』というタイトルに反して熱いドラマになると思いますし、2020年のオリンピックもやってきますし、このドラマをきっかけに、そういうのも導入されるんじゃないかなって。
沢村)だから、よけいリアリティーがあるよね。
横山)そうです。ちょっとぶっ飛んでるんですけど、でも、これホントにリアルになっていくんやなって、その先駆けやと思うので、これオリンピックでやったときに、ちょっとタタキになるんやろなって(笑)。それが現実的になったらうれしいなと思いますし。骨伝導で会話したりとかもありますもんね。そうなるんでしょうしね、多分。
沢村)基本、できるテクノロジー。本気でやれば、わりと8割9割くらいは可能なものしか取り入れていないので、ファンタジーはそんなにない。あとは、やるかやらないか。やっていいのかいけないのかっていうのも含め、このドラマの中で提示してるので。そういうのもそうだし、そもそも犯罪ってどこからなのかとか、犯罪についても一回考えるきっかけになってくれればいいなとは思っています。
横山)海外とかであるんですよね、この人が持ってる熱量でいまから罪を犯すとか、ホンマにやってるんですよね。
沢村)そんなのができたら危ない気がする。
横山)ハハハハハハ!

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

横山)7年前にラストシーンに出させてもらって、また『絶対零度』が帰ってくるにあたって、やっぱり僕が道しるべになるところがあると思うので、そこは丁寧にやっていかないといけないなと思ってます。アクションもあり、第1話から伏線をばらまいて、どう回収するのか。たぶん視聴者の方を本当にいい意味で裏切ると思いますので、ぜひともみなさんに見ていただきたいなと思います。
沢村)刑事ものをいっぱいやってきて、ことしだけでもう4人目なんですよ。なんですけど、今回のこの『絶対零度』は、普通の事件ものと違って事件が起きてないんですよ。それの捜査をするっていうところの難しさとおもしろさ。実際に台本を読んで思ったのは、この捜査は意味があるのかなって(笑)。と、思いながらも捜査するんですけど、同じことを考えながら、実際に事件が起きなかったときはどう思うのかっていうことも含めて、いままでの刑事ドラマでは経験したことがない感情を多分抱きながら……。見終わったときの気持ちも、普通の刑事ドラマのように「あ、犯人捕まってよかったね」「この人、かわいそうだったね」っていうのはちょっと違う刑事ドラマになるので、今まであまり刑事ドラマで感じたことがない感情を、このドラマを通じて感じてもらえるといいし、どう感じたのかを僕は知りたいので、ひとりでも多くの方に見ていただいて、その感想を聞かせてほしいと思います。


当たり前のことですが、刑事ドラマは普通、事件が起きてから犯人を追い、あるいはトリックを暴いていくもの。それに対してこのドラマは、AIが殺人事件を起こしそうな危険人物を選び出すものの、対象者がいつ、どこで、誰を、なぜ殺すのかはわからない、というところが大きなポイントです。井沢や山内らミハンチームの捜査員たちによる潜入捜査あり、格闘あり、ミステリーあり……で描かれるまったく新しい刑事ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(7月9日スタート)にご期待を。

番組情報

『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』
<放送日時>
2018年7月9日(月)21時スタート ※初回は30分拡大
<出演者>
沢村一樹
横山 裕
本田 翼
柄本時生
平田 満
伊藤淳史
上戸 彩(特別出演)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。