2018.06.22更新
現在放送中のオトナの土ドラ『限界団地』(毎週土曜日 23時40分~24時35分)。佐野史郎さん演じる主人公・寺内誠司が住む団地の隣人・桜井高志を演じている迫田孝也さん。寺内の怪しさにいち早く気付いた人物として、寺内と対峙するシーンもあり、佐野さんと共演することへの緊張感を含め、様々なプレッシャーと戦っている最中だそうです。
そんな迫田さんにお話を伺いました。
心理サスペンスシリーズ3作品に連続起用していただいたのは素直に嬉しかったです。しかも今回は足立梨花さん演じる江理子の旦那役で家族もいますから。佐野さん演じる寺内から家族を守っていかないといけないですしね。
おもしろい台本だと感じました。また、今回はオリジナル作品ということで、最後までどうなるのかわからない中で演じるのはとても楽しいです。
僕は子供の頃、ドラマばかり観ていました。佐野さんは、その頃のドラマにいつも出演されている、そんなイメージ。今回、佐野さんと直接対峙できる役なので、役者としてとても幸せを感じますし、役としては恐怖も感じます。いかに自分が気圧されないように、プレッシャーに勝つというのが、僕の挑戦になりますね。
普通なら8割ぐらいの人は、僕と同じタイミングで寺内を疑うと思いますし、もしくは彼を見た瞬間に、「この人ちょっと何かありそう、危ない!!」という空気を感じる人が大多数だと思いますが…。そもそもこの団地の住人が、ひと癖もふた癖もある人たちばかりなので寺内誠司も“危ない”というより“独特”というくくりで団地の中で存在できています。だからある意味、普通の感覚を持った高志が、視聴者の皆さんと一番近い存在なのではないでしょうか?もしかしたら、「お前、寺内をなんとかしろよ!!」と思っていらっしゃる視聴者の方もいるかもしれませんね!!
高志は寺内にとても翻弄されています。自分が何故ここにいるのか、どうして桜井家はこの団地を選んで住んでいるのかなどいろいろな疑問が出てきて、寺内の出現と共に高志はかなり感情が揺さぶられていきます。冷静ではいられないキャラクターだと演じてみて実感しました。
ちょっとしたすれ違いが積もり積もった結果が、こういう2人の関係性を作りだしたのかなと思いました。ちなみに僕の出身は鹿児島で、家族全員が父を尊重し、母は父の一歩下がって行動する、そんな環境で育ったので、実はこういう夫婦間もわからなくはないのです。ただ高志と江理子に関してはそれとは少し違うようも思います。
これはあくまでも迫田孝也としての意見ですが…(笑)、若い方より、ある程度、人生の波に揉まれて生き抜いてきた、30代以降の女性のほうが、僕は好感を持ちますね。でも今は、ひと回り歳が違うご夫婦とかも普通にいらっしゃるし、今回の僕と足立さんが演じる夫婦像は、ある意味、今の時代を表しているかもしれませんね。
高志はあっけなく寺内に葬られてしまうのか?それとも江理子を寺内から引き離すのか、先がわからない展開の連続で妄想が膨らむばかりです。寺内は高志のことが邪魔な存在でしょうし、高志が寺内に逆襲することになるのなら、それはそれでとてもワクワクします。
オトナの土ドラ、心理サスペンスシリーズの第3弾として、非日常の世界があたかも日常のように描かれている世界をシンプルに楽しんでいただけたらと思います。それこそ土曜の夜にお酒でも飲みながら限界団地の世界に入っていただき、僕と一緒になって寺内の恐怖を味わっていただけたらと思います。
<第3話あらすじ>
寺内(佐野史郎)は、実は半年前から江理子(足立梨花)について調べていた。彼女こそが孫娘の穂乃花(渡邊詩)の母親にふさわしいと勝手に確信していたからだ。そうとも知らず、江理子は寺内のひたむきな姿に信頼を寄せていく。その一方、夫の高志(迫田孝也)の不倫に頭を悩ませていた。それを知った寺内は…?
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