Muscat～フジテレビの番組情報

コンフィデンスマンJP 第9話

ダー子（長澤まさみ）、ボクちゃん（東出昌大）、リチャード（小日向文世）は、新たな詐欺のターゲットとして、若くして億万長者となったIT企業の社長・桂公彦（小池徹平）に狙いを定める。

桂は、人気アプリ『モスモス』を開発した株式会社モスモスの代表。大のスポーツ好きでもある桂は、さまざまなプロスポーツクラブを買収してきたが、クラブを私物化し、横暴ともいえる現場介入を繰り返してチームを崩壊させては放り出していた。ダー子たちが桂をターゲットにしたのも、応援していた独立リーグの野球チームと、下部リーグに属する地元のサッカーチームを桂によって潰されたちょび髭（瀧川英次）からの要請だった。

ダー子たちは、野球界やサッカー界から締め出されている桂が次に目を付けるのはプロ化を目前に控えた卓球だと推測。鴨井ミワ（平野美宇）が所属する東京ジェッツに、ダー子とボクちゃんが扮する元中国ナショナルチームの選手が加入したという設定で、桂に買収話を売り込む。しかし桂は、その話には乗ってこなかった。

情報収集を続けていた五十嵐（小手伸也）によれば、どうやら桂はプロバスケットボールチームを狙っているという。しかし、どのクラブからも拒否されているらしい。

そこでダー子は、ホームレス同様の生活を送っていた元日本代表候補の半原敦（和田聰宏）や、不良少年だった庄一（小澤亮太）、庄二（伊島空）、庄三（玉川蓮）の志村3兄弟、さらには街中で見つけた外国人らを巻き込み、プロリーグ参戦を目指す架空のバスケチーム『熱海チーターズ』を結成する。球団社長はダー子扮する武藤愛、監督はノブ池上ことリチャード。ボクちゃんだけでなく、五十嵐も秘密兵器としてチームに加わっていた。

桂に接触したダー子たちは、対戦相手に金を払って実現させた試合のダイジェスト映像を見せて彼を騙し、年間運営費2.5億円をせしめる。だが、桂が試合を見たいと言い出したため、プロを目指す16チームの総当たりで行われる大会にエントリーすることになった。その結果次第では、3年契約を考えてもいい、と桂から提案されたのだ。

大会が始まると、案の定チーターズは惨敗続き。しかし桂は何故か上機嫌だった。不思議がるボクちゃんに、ダー子は、桂がプロスポーツクラブに手を出すのは節税対策として赤字事業になるダメチームが欲しいだけ、と説明。このまま負け続けていれば7.5億円が手に入るのだから、と続けた。

ところが、状況は少しずつ変わり始める。ボクちゃんたちが本気でバスケに取り組み出したことがきっかけで少数ではあるもののチームのファンが増え、連敗しても諦めないその姿を地元新聞が取材するまでになったのだ。それを知って激怒した桂は、ダー子を呼び出し、半原や3兄弟らをクビにして、自らリストアップした選手を使うよう指示する。
ダー子は、桂からの指示をチームに伝え、撤収するよう命じた。すると、半原たちだけでなく、ボクちゃんやリチャードまでもが、あと1試合だけでいいからやらせてほしい、と言い出し……。

そして試合の日。チーターズは白熱した試合を繰り広げる。やってきた桂は3年契約を白紙にするだけでなく、支払った2.5億円も返却しろと言い出す。そこに現れたちょび髭は、桂に2.5億円を返した。実はダー子は、ちょび髭に改めて桂のことを調べるよう指示していた。桂は、極度な運動音痴で、スポーツに対して強いコンプレックスがあった。そのせいでいじめにも遭い、体育が嫌で登校拒否になっていた。しかも、妻がサッカー選手と不倫して離婚するなど、人生をいつもスポーツに邪魔されてきたのだ。故に桂は、成功を収めると金で彼らを支配し、復讐してきた。が、それでもスポーツに関わってきたのは、本当はスポーツが大好きだからだ――ダー子は、桂にそう言うと、チーターズのオーナーになるか、2.5億円を持ち帰って恨み続けるか、好きな方を選ぶよう告げた。

2年後。ボクちゃんとリチャードは、今年からプロリーグに参戦したチーターズの試合中継を見ていた。半原が監督兼選手、キャプテンは庄一だ。見事初勝利を収め、試合後のインタビューの受ける選手たち。そこに桂も登場し、スポーツの素晴らしさを教えてくれたチームの初期メンバー、監督、前社長への感謝を口にした。しかしダー子は、まったく興味を示さなかった。ボクちゃんは、そんなダー子に、やってみたいスポーツがあれば相手をしてやるから汗と一緒に汚れた心を洗い流せ、と言い出す。そこでダー子が選んだのはムエタイ。ダー子は、ボクちゃんをKOすると勝利の舞を踊り……。

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番組概要

『コンフィデンスマンJP』

＜放送日時＞

2018年6月4日（月）21時～21時54分放送

＜出演者＞

長澤まさみ
東出昌大
小日向文世