Muscat~フジテレビの番組情報

2018.06.04更新

東京オリンピックで初代女王を狙う野中生萌、若きクライマーの強さの秘密

6月3日『S-PARK』

6月3日放送の『S-PARK』は、2020東京オリンピックから正式種目となったスポーツクライミングの野中生萌(のなか みほう)選手を特集。2年後に迫ったオリンピックで初代女王を目指す若きクライマーの才能に迫りました。

3種目の合計得点で争うスポーツクライミング

東京オリンピックから正式種目となったスポーツクライミングは、3種目のクライミングをひとりで行い、合計ポイントでメダルが争われます。

「ボルダリング」複数のコースを制限時間内にいくつ登れるかを競う
「リード」12メートルを超える壁を登り、到達地点の高さを競う
「スピード」設定された課題をどれだけ速く登れるかを競う

この競技で東京オリンピックの頂点を目指しているのが、2016年5月に18歳でW杯初優勝を飾った野中生萌選手です。「私は、パワフルでダイナミックな動きを得意としているので、そういったところは注目してもらいたいです」と、自らの強みを語ります。

実は、クライミングで最も重要と言われるのが、自身の体を引っ張って上へ引き上げる動きをする『広背筋』。野中選手のダイナミックな動きは、「よく水泳選手と間違われたりする」という、人並み外れた広背筋によって生み出されていました。

今シーズン、世界のトップ選手が参加するW杯では、開幕戦で2季ぶり3度目の優勝、その後も4戦すべてで表彰台に上がっています。その背景には、ある変化が。スポーツクライミングでは、過去と同じ課題はなく、常に新しい課題が設定されるため、選手はそのコースを競技直前まで見ることができません。つまり、課題をどう登ればいいのか、登れなかったときにどう改善するかなど、『経験』が大事になってくるのです。野中選手も「大会や練習を重ねるごとに、経験値は毎回積んでいけるものなので、(成績は)上がっていくんじゃないかなと思います」と、その重要性を強調しました。

6月3日まで東京・八王子で行われたW杯女子決勝では、多くのファンが詰めかける中、準優勝。「登っている最中も応援がすごいですし、まさに背中を押されているような感じになりました。東京オリンピックでは、もっとたくさんの日本の方に応援していただいて、上からその景色を見たいなっていう思いも強いです」と、注目度が上がっていることも実感しているよう。「オリンピックまでに経験を積んで、(東京オリンピックを)いい状態で迎えられるように頑張りたい。目標は、もちろん優勝しかないです。絶対に頂点を狙う」と、笑顔でさらなる飛躍を誓っていました。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。