Muscat～フジテレビの番組情報

5月27日放送の『S-PARK』は、レアル・マドリードとリヴァプールが激突したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の模様を、詳しくお伝えしました。

思いがけない先制点、スーパーゴール…

レアル・マドリードにはクリスティアーノ・ロナウド、リヴァプールにはモハメド・サラーという、ともにヨーロッパ最高峰のストライカーが所属。ウクライナ・キエフで行われたUEFAチャンピオンズリーグファイナルは、序盤から両チームが激しくせめぎ合いました。

開始直後、リヴァプールの強力3トップ、サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネがレアルゴールに襲いかかると、対するレアルもロナウドが強烈なシュート。23分には、リヴァプールの波状攻撃の前に、レアルの守護神、ケイロル・ナバスが立ちはだかりました。一進一退の攻防…すると30分、リヴァプールのエース、サラーがセルヒオ・ラモスに腕を引っ張られ転倒し、肩を痛めます。今シーズン、ヨーロッパで誰よりもゴールを奪ってきたサラーは、夢の舞台だったはずのチャンピオンズリーグ決勝で、無念の負傷交代を強いられました。

するとエンドが変わった後半、思わぬ形で試合が動きます。最終ライン裏に出たボールを、リヴァプールの守護神、ロリス・カリウスがキャッチ。すぐさまアンダースローで味方に出そうとしますが、近くにいたカリム・ベンゼマが足を出して当てると、ボールはそのままゴールに吸い込まれました。カリウスの隙をついたベンゼマ、リヴァプールにとっては不運な形でレアルに先制点を許します。

しかし、その4分後、リヴァプールはコーナーキックから、マネのゴールで同点に追いつきます。スタジオ解説の田中マルクス闘莉王さんも「スピード、判断の速さ、嗅覚…日本代表にとっても良くないことですね」と、2018 FIFA ワールドカップで日本が対戦するセネガル代表のゴールを賞賛。このゴールが、サラーの抜けたリヴァプールに再び息を吹き込みます。

すると、ここでレアルのジネディーヌ・ジダン監督は、ガレス・ベイルを投入。その、わずか2分後でした。代わったばかりのベイルが、左サイドからのセンタリングを驚愕のバイシクル弾で決め、勝ち越しに成功。ジダン監督の采配が見事に的中します。38分には、ベイルの放ったミドルシュートを、ほぼ正面で構えていたカリウスが弾き、ボールはそのままゴールに突き刺さり3点目を献上。リヴァプールも果敢に攻撃を仕掛けますが、冷静に試合を運んだレアルは、そのまま3－1で勝利。リヴァプールの希望を打ち砕き、チャンピオンズリーグ史上初の3連覇を成し遂げました。

大活躍のベイルは「スタメンではなくて、少しがっかりしたけど、インパクトを残せるようにベストを尽くし、実際に結果を出せて良かった。チャンピオンズリーグ決勝のベストゴールじゃないかな。これ以上の舞台はないよ」とご満悦、ロナウドも「僕はとてもうれしい。歴史的な瞬間を楽しんでいるよ」と、達成した大偉業をかみしめているようでした。

番組情報

『S-PARK』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)