Muscat~フジテレビの番組情報

2018.05.21更新

絶対王者を破った男!美しきオールラウンダー、体操・谷川翔が目指すもの

5月20日『S-PARK』

内村航平も認める美しい体操

5月20日放送の『S-PARK』は、4月に行われた体操の全日本選手権で、“絶対王者”内村航平選手の11連覇を阻止し、史上最年少の19歳2か月で優勝した谷川翔(かける)選手に密着。2年後に迫る東京オリンピックで、体操ニッポンの主役を目指す新星の魅力に迫りました。

彗星のごとく現れた「次世代のエース」

兄・航さん(左)とは、ともに順天堂大学で汗を流している

今年4月、絶対王者・内村航平選手が10年ぶりに敗れたあの日。まばゆい光を放ったのは、弱冠19歳の谷川翔選手でした。これまでほとんど知られていなかった谷川選手は、一夜にして「次世代のエース」と称えられるように。「コンビニとかに行って『体操の子だよね? おめでとう』と言ってもらえるのはうれしい」と、本人も笑顔を見せます。

憧れの兄、航(わたる)さんも、昨年の世界選手権代表。兄の活躍に隠れていた弟は、今年ついにその才能を開花させたのです。最大の魅力は、つま先まで意識が行き届いた美しい体操。技の美しさでは、あの内村選手を1点近く引き離し、オールラウンダーとしての才能を証明しました。「良い演技をした人が一番になるのは、その通りだなと思った。この勢いは簡単には止められそうにない」と、内村選手もその実力を認めています。

幼いころの谷川選手は、わずか6歳で平泳ぎとバタフライで50メートルを泳ぎ切り、ランドセルを背負ったままバク転を繰り返すほど運動神経抜群。負けず嫌いな性格で、一番近くで弟を見てきた航さんも「将棋をやっていて、もう少しで僕が勝てるというときに、駒を全部吹っ飛ばす(笑)」と、手を焼いていた模様。そんな谷川少年が、あらゆる習い事の中から1本に絞ったのが、体操でした。いつしか、谷川少年の中に「2020年東京オリンピックで金メダルをとる」という夢が生まれていたのです。

10月に行われる世界選手権、個人総合の代表枠は2つ。谷川選手は、代表の座を目指し、全日本選手権の予選、決勝の合計得点が持ち点として争われるNHK杯に臨みました。内村航平選手、白井健三選手だけでなく、多くの有力選手が揃う、世界最高峰の代表争い。「代表入りが手の届く位置まで来ている。でも、あまり意識し過ぎずに自分の演技をしたい」と臨んだ谷川選手は、最終種目の鉄棒を前にトップに立ちます。張りつめた緊張感の中、迎えた鉄棒。最終演技者となった谷川選手は、冒頭、F難度の離れ技でまさかの落下。会場からも大きな悲鳴が上がり、最終結果は無念の4位に。最後の最後で、つかみかけていた個人総合での代表の座を逃してしまいました。それでも本人は「ここまでこれたっていうのは、すごく大きなことだし、東京オリンピックに向けて経験値はアップしたのかな」と、決して下を向くことはありません。負けず嫌いな男、谷川選手の視線は「2020年東京オリンピックの金メダル」に向けられています。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。