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2018.05.14更新

日本屈指の右打者、内川聖一が2000本安打達成!その軌跡&右打ちの極意

5月13日『S-PARK』

日本球界史上、屈指の右打者の秘密に迫る

5月13日放送の『S-PARK』は、2000本安打を達成した福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手に密着。福岡のスタジオにもお越しいただき、2000本への軌跡、これまでの野球人生についてお話をうかがいました。

杉村コーチとの出会いにより、広角に打つスタイルへ

2000年のドラフト会議で横浜ベイスターズから1位指名を受けた内川聖一選手。2年目には、プロ初ヒット、初ホームランを記録するも、その後成績を残せない時期が続き、レギュラーをつかむまでに時間を要します。そんな内川選手のターニングポイントは2008年、青木宣親選手、山田哲人選手など、名だたる一流バッターを育てた杉村繁コーチ(現ヤクルト巡回コーチ)との出会いでした。「(僕は)どこが悪いんですか?」と質問してきた内川選手に対し、杉村コーチは「ポイントも前で打つし、引っ張り1本だし、(投手からすると)崩しやすい選手だと思っていた」と、率直に伝えたといいます。そして「もう少しポイントを呼び込んで。逆方向にも打てるんだから、広角に打った方がヒットも増える。ホームランは50本も60本も打てるわけじゃないんだから、その方が生き残れるんじゃないか」という話をしたと振り返りました。前でさばくスタイルから、引きつけて打つスタイルへの方向転換。杉村コーチの指導により、自らのバッティングを一から見直した内川選手。すると、その才能は一気に開花します。この年、右バッター史上最高となる打率3割7分8厘をマーク。いまだ破られることのない、偉大な記録を打ち立てます。イチロー選手に代表されるように、ヒットメーカーには左バッターが多く、右バッターに比べ一塁に近い分、左バッターは内野安打が出やすいために打率が上がると言われています。実際にこの10年のパ・リーグの首位打者で、右バッターは内川選手ただひとり。その内野安打の比率は、ダントツに低い3%です。杉村氏は「彼の一番素晴らしいところは、ポイントにすべての力を一瞬で与えられること。昔で言えば落合(博満)さん、イチローもそうかな。敵からすれば、嫌な選手になりましたよ。いつでもヒットを打てるし、勝負強いし、チームを引っ張っている。見本のような、声もかけられないくらいの選手になりました」と語り、これにはスタジオの内川選手も苦笑い。かつて内川選手と首位打者を争った東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手も「本当に上手く(ボールを)バットにコンタクトするなと思います。自分もコンタクトは上手い方だと思いますけど、自分とはまた違うタイプのバッターで、手本になるような打撃をしている」と絶賛。「ウッチー! 2000本安打達成おめでとうございます。日本球界のために、これから一緒に頑張っていきましょう」とのコメントも届きました。

内川流、右打ちの極意も披露

ソフトバンクに移籍した2011年、史上2人目の両リーグ首位打者という快挙を成し遂げた内川選手。そして5月9日、ついに2000本安打を達成。内川選手はスタジオで「ボールを長く見て打てる方向は、やっぱり右方向。なので、基本的には困ったら右方向に打とうと思ってバッティングをしている」と語り、さらに「右バッターが右方向に打とうとすると、どうしてもヘッドを下げ、送らせて右に打とうとする。そうすると外に逃げていく(ファールになる)回転になっていく。なので、ボールに対してヘッドをきちんと立てて、ボールの外に(バットを)入れてあげるイメージで。そうするとボールが内側に回転して、ゴルフでいうフックになって、ライン際からインフィールドの方に帰ってくる」と、右打ちの極意を披露。また「タイミングがあるので、差し込まれた瞬間に自分の中で切り替えて右に打ったりすることは多い」「バットのどの辺に当たったら、どれくらい詰まるかが自分の調子でわかるときがあるので、そういうときは自信を持って打席に入ります」と、打席での感覚についても言及し、内川流打撃理論の一端が明かされました。

番組情報

『S-PARK』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
宮司愛海(フジテレビアナウンサー)
中村光宏(フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。