2018.05.02更新
少し昔のアイドル、テレビ、歌謡曲、漫画、野球などをテーマに、MCの石橋貴明さんとミッツ・マングローブさんがゲストと一緒に語り尽くすトーク番組『石橋貴明のたいむとんねる』。第3回目の放送は1968年から「週刊少年マガジン」で連載された『あしたのジョー』の「細かいとこ」がテーマでした。
『あしたのジョー』は累計発行部数2000万部、アニメの最高視聴率29.2%を記録した漫画で、少年院に入った荒くれ者の矢吹丈(ジョー)がボクシングジム会長の丹下段平に出会い、世界チャンピオンと戦うまでを描く成長物語。漫画界、ボクシング界に大きな影響を与え、連載開始50周年を迎えた今でも根強いファンが多い作品です。
それだけに今回のゲストは一筋縄ではいかなそう。やって来たのは、単身ラスベガスまで観戦しに行くほどボクシングが好きな千原ジュニアさん! 意外なようですが、タカさんと番組でたっぷりトークするのは初めてだそうで、「非常に緊張しています」と、身を固くして登場。でも「なぜかお笑い芸人にはボクシング好きが多いんですよ」と語り出すと、あっという間にスタジオが盛り上がっていきました。
ジュニアさんとボクシングとの出会いは、親戚のおじさんから借りた漫画『あしたのジョー』。
ジュニアさん「最終巻の最後をパッてめくったら、おっちゃん、めちゃくちゃ感情移入してたんでしょうね。筆記体で“good-by joe”って書いてあって(笑)。うわっ! と思ったんですけど、その気持ちもわからんでもないな、と」
また、小学6年生の頃、東京ドームで行われたマイク・タイソンの試合をテレビで見た時、リングサイドにいたタカさんを目撃したというエピソードも飛び出します。そのときジュニアさんは「うわ~、芸人のトップになったら、ここでタイソンの試合見れんのや」と思ったそうです。
一方、タカさんがボクシング好きになったきっかけはモハメド・アリ。これまでに4回ご本人に遭遇しているというのです! そのことにも驚きですが、石橋少年の行動力に一同はビックリ。
タカさん「小学4年生の時にノンタイトル戦があって来日していて、池袋の東武デパートでサイン会があったの」
ジュニアさん「ええ~~~~!?」
タカさん「でももう整理券がはけちゃって、ただサインする姿を見てたの。なんか前日に興奮してアリの水彩画を描いてたから、サイン会が終わって帰る時に、階段のところでアリにさっとその絵を渡したの。そのときにサインしてもらって、握手して」
ジュニアさん「アリに触れてるんですか?」
タカさん「はい。そのあと、ジョージ・フォアマンが初防衛戦をジョーキング・ローマンと武道館で試合をすると。どこでスパーリングしてるのかな、と思って報知新聞に電話したら教えてくれて」
ジュニアさん「教えてくれるんや!」
タカさん「そう。それで成増から六本木に電車で行って、一の橋まで歩いて行ってスパーリングを見たんですよね」
その後、無敵のフォアマンがアリと対戦。さすがのアリも勝てないだろうと思っていたタカさんでしたが、かの『キンシャサの奇跡』が起きてアリが大勝利。それ以来アリの大ファンなのだそう。
冒頭から盛り上がりすぎて本題の『あしたのジョー』に触れられずに焦る、進行役のミッツさん。なんとか2人から作品の解説をしてもらい、ジョーのライバル・力石徹の話へ。
アニメ版のエンディング『力石徹のテーマ』で、ゴルフ場の丘を走って行くシーンが流れると「これを聞くと魂が震えちゃうの」と、映像を見ながら歌に合わせてシャウトするタカさん!
話の流れで自身のライバルについて尋ねられるとジュニアさんは「FUJIWARA原西ですね。NSC時代の同期で、動きがめっちゃおもろくて」と回答。これにはタカさんとミッツさんも納得していました。
このあと作中に登場する“ジョーが嫉妬した男・青山”のエピソードから、これまでの嫉妬した人のエピソードを披露することに。また、ジョーが持つボクシングの才能を見出し共に練習を重ねて来た丹下段平の話題では師匠をテーマに、タカさんとジュニアさんは自身のエピソードも織り交ぜて語ります。ジム仲間のマンモス西や、ボクシングジムの会長でありジョーに惹かれる白木葉子のエピソードには、作中には描かれていないそれぞれの想いを熱く語っていました。
2人のトークを興味深々に聞いていたミッツさん。ストーリーのラストが気になって最終巻のラストを感情を込めずに読みあげます。
ミッツさん「燃えたよ 真っ白に燃え尽きた 真っ白な灰に」
するとジュニアさんの激しいツッコミが入りました!
ジュニアさん「いやいやいや、そこだけ読むのやめて。1巻から(読んで)いって。何してんのっ! 行儀が悪いっ!」
スタジオは笑いに包まれ、タカさんとすっかり打ち解けた様子のジュニアさん。「共通の話題もできたので泪橋がここにかかったなと思いますね」と語ると……
タカさん「僕はこのあと、(週刊少年サンデーの)『がんばれ元気』にいくんですよね」
ジュニアさん「いいですよね! そしたら、近々『がんばれ元気』で来ます」
まさかジュニアさんからの逆オファー。いつか実現する日を楽しみにしています。
文=パンチ広沢
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