Muscat~フジテレビの番組情報

2018.04.07更新

たくさんの方に見てもらいたいという気持ちが団結力につながっていると思う!

4月9日(月)21時スタート!

3人のコンフィデンスマンによるスペシャルトーク

4月9日(月)よる9時スタート(初回30分拡大)の『コンフィデンスマンJP』で、コンフィデンスマン=信用詐欺師役を演じる長澤まさみさん(ダー子役)、東出昌大さん(ボクちゃん役)、小日向文世さん(リチャード役)。 ヒットメーカー・古沢良太さんが描きだす痛快かつコミカルなコン・ゲームで個性あふれるクセ者キャラクターを見事に演じている長澤さんたちは、昨年末から撮影に臨んでいることもあってチームワークも抜群です。 そんな3人に、ドラマの見どころや撮影の裏話をうかがいました。2回にわたってお送りします。


――古沢良太さんの脚本を読んだ時の印象からお願いします。

長澤)悪者を退治していくというストーリーは古典的なものだと思うので、まったく想像がつかないわけではなくて、ある意味、期待した通りの展開もありながら、その間に変化球があったりするというのがとても新しい感覚でした。 でも、最終的には人情ものなのかなと思いました。

東出)読んでいるだけで映像が頭に浮かんでくるくらい、面白かったです。 ですから、この台本の面白さをそのまま生かしたいと思いましたし、実際に役者が動いて映像になって、なお良くなったと言われたいので、そこを目指して日々取り組んでいます。

小日向)僕も古沢さんの脚本が本当に面白くて、「オリジナルでよくこれだけ書けるな」と。 「才能のある人って凄いんだな」と思いました。 脚本はもう素晴らしいので、あとは僕らがさらに面白くするために、それぞれキャラをしっかりと粒立てていかなきゃいけない……そういうプレッシャーを感じていました。 いろいろな役をやらせてもらうので、役者としては面白味がたくさんあるんですけど、やっぱり一番大変なのは、素のダー子、素のボクちゃん、素のリチャードなんですよ。 いろいろな役に変身しているときは、それだけに集中してればいいんだけど、そういうことをやる本来のダー子とボクちゃんとリチャードはどういう人なのか、という部分。 だから、ダー子の部屋のシーンが一番難しいんです。

――それぞれの素のキャラクターに関して、どのような思いを持って演じましたか?

長澤)私が演じるダー子は、リミットがないんです。 広げようと思えばいくらでも広げられる役柄なので、どういう人かといえば、掴みどころがない人、というのが一番当てはまりますね。

東出)ボクちゃんは、ダー子の幼なじみであるが故に、詐欺の道に引っ張り込まれて、嫌だ嫌だといいつつ何百回と詐欺を一緒にやっているんです。 かといって、本人が本当に思い悩んでいるのかっていったらそうでもないような気もするし、ボケーっと日向ぼっこをするように日常を過ごしていたりするので、掴みどころがないんですけど、平和で俗っぽくて、そういうところも含めて可愛らしい人だな、と思います。

小日向)リチャードはね、まだちょっとよくわからないんですよ(笑)。 ただ、ダー子さんとボクちゃんのことがすごく好きなんだと思います。 この娘・息子みたいな感じの2人と……実際に年もそれくらい離れているんですけど、この2人と一緒にいる時間、そして、詐欺を企んで人を騙すことに、とっても喜びを感じている人なんだろうな、と。 意外と品が良くて、お洒落でもあるんです。 ただ、私生活はまったく見えてこないんですよ、リチャードの。ボクちゃんもそうだけどね。 「家に帰って、誰と住んでるの?」とか何も描かれていないので、その辺は、意外と吹っ飛ばして演じてるかな(笑)。

現場での団結力の強さは、手応えの強さに比例する。

――三者三様の詐欺師ですが、立ち居振る舞いなどで、普段から意識していることは?

長澤)ダー子は、何に対してもグイグイと突き進むタイプの人なので、なるべくみんなに遠慮をしないように、というのを心がけています。

東出)僕だけの話じゃなくて、長澤さんや小日向さんが現場で話している話の端を借りるようなんですけれども、コメディーだからと言ってコントのようにやるのではなく……もちろん、コントも素晴らしいんですけれど、そうするとドラマではなくなってしまうような気もするので、ある種のリアリティーは必要なんじゃないかなと思います。 韓国のアイドルを目指していたっていう男の子も演じれば、ホストも演じるんですけれども、どこかその端々に見えるリアリティーがないと詐欺師に見えないので、そこを気をつけながら演じていきたいと思います。

小日向)本当にその通りで、僕なんかはヒゲつけたりヅラ被ったりすることが多いので、凄く救われますね。 やっぱり、その人に成りきるっていう、その時間に集中するのと、楽しむっていうところ。 素のリチャードよりも、変身しているときの時間が楽しいなと思ってやっています。

長澤)明確ですもんね。

小日向)ね(笑)。

――3人のコンビネーションも大きな見どころのひとつですが、実際にお芝居をされていてその手応えは?

長澤)先の不安を抱えながら毎日を過ごしてます(笑)、という感じがあるので……。 手応え、感じてますか? 

小日向)バラバラに撮ってるから……。 ただこの間、監督が1話と5話の荒編(註:全体の流れを見るために撮影したシーンをただつないだけのもの)を見たら、編集の方が「めちゃおもしろい!」って言っていたというのを聞いて、「あ、よかった」って。 あまり、こう言っちゃいけないんだけど、やっぱり数字はほしいので。

長澤&東出)アハハハ(笑)

小日向)イヤイヤ。ホントなんですよ。

長澤)一番現実を突きつけてくれるのは、いつも小日向さんなので(笑)。 そういうことをちゃんと考えてくれる先輩がいると思うと心強いです。 どうしても、先を歩いてしまいがちなんですよね。 だから、小日向さんがいてくれて良かったなって思います。 やっぱり、たくさんの方に見てもらいたいと思う気持ちが団結力につながっていると思いますし、現場ではその団結力が確かなものになっている感じがするので、その強さは、手応えの強さに比例するのかなと思います。

現場のムードメーカーは小日向さん?

――お互いのお芝居を見て、流石だなと思ったことは?

長澤)それはもうたくさんあります(笑)。

小日向)こんな裏話しちゃいけないのかな。 実は、昨日ある回で、リチャードとボクちゃんが感動して涙を流す、というシーンがあったんですよ。 でも、ダー子の部屋で涙を流すテンションにはなかなかならないんです。 先のシーンを全然撮ってなくて、想像してそこに気持ちを持っていかなきゃいけないので、無理くりやるしかないな、と思って。 「もう涙流さなくても、泣いたフリでもいいんじゃないか?」と思ったんだけど、監督が「やっぱりダーッと泣かしたい」っていうんですよ。 でも、「俺、無理だからね」って言って、東出くんも苦手だっていうし。 だから、もう目薬使ったんですよ、正直言うと。 だって、芝居なんか嘘だから、詐欺師と一緒で。

(一同、大笑い)

小日向)だって、そう見えればいいんだから。 そうしたら、監督がすごく喜んで、「いい感じ!」って。 その一方で、この人(と、長澤さんを見る)はすごいんですよ、もう。 ベラベラしゃべっているのに、本番でボロボロ泣くんですよ。 それも、シーンとしてはボクちゃんを騙すところで、僕(リチャード)が死にそうだっていうところで病院のベッドの脇で泣く芝居をやるんだけど、本当に泣いてたんでしょ?

東出)はい(笑)。

小日向)俺、目をつぶっていたからさ。

東出)しかもその時、今にも死にそうだという芝居なのに、こひさんは本当に寝ちゃって、「こひさん!」って言って(笑)。 本当にムードメーカー(笑)。

小日向)いやいや(笑)。 でも、女優って凄いよ。なんであんなに平気で泣けるの?

長澤)平気って(笑)。 いやいや、仕事だからですよ。

小日向)凄いですよ、ホントに。テンションの高さといいね、長澤まさみのいろんな面を見られる。 ボクちゃんはボクちゃんで、めっちゃボクちゃんだし(笑)。 なんだろう、あんまり会ったことない人みたい。 こんなスタイルが良いのに、ものすごく甘えん坊のような。 ず~っとダー子にいじめられているような感じがして、面白いなと思います。

長澤)やっぱり、小日向さんはコメディーの基礎を持っている方なので。 お芝居の基礎がないとコメディーはできないものなのだと思うので、そこでいつも助けてもらってることは多いですね。 どこまでを真実として捉えるか、というその線引きが、面白く笑えるところと笑えないところの紙一重な部分だと思うので、そこのリアリティーの追求の仕方をいつもこひさんが問題提起してくれて、みんなで考えるっていう時間があるので、それがあることによって、シーンの深みもちゃんと出つつ、脚本家の方が意図するシーンにつながっているな、と感じることが多いですね。 あとは……こんなに天真爛漫な先輩はなかなかいないので(笑)。 誰よりも大御所なのに「ねえねえ」って、気軽に話させてもらったりして、有難いです。 演じやすさを現場に持って来てくださって。 申し訳ないなっていう気持ちも、まあ1ミリくらいあるんですけど(笑)、気持ちはみんな同世代っていう感じですね。

東出)まさしくそういう空気を作ってくださっているのは小日向さんですね。 親子ほど年も離れているのに、僕らがやりやすいようにしてくださってて。 あと、「ものすごい疲れた~!」とかよくおっしゃっているんですけど、それももちろん和ますっていう意味もあるし。とは言いつつ、どんなに遅い撮影になっても、カメラが回っている瞬間は、本当に細かいところでも狙いにいって……。 そういうお芝居をなさるので、執念の方なんだな、と。 そういう先輩になりたいなと思います。

小日向)憎いこと言うなあ(笑)。 でも、34歳も違うんですよ。 倍以上違うんですよ。 でもね、一緒にいて全然そんな感じはしないんですよ。 別に和ませようとか思ってるんじゃなくて、実はいっぱい聞きたいことがあって、結構我慢してるんだけどね(笑)。 だから、軽い男なのかな。 わかんない。 そんな和ませようとは思ってないんだけどなぁ。

――長澤さんは「現場では、小日向さんがムードメーカーで、みんなのいろいろな面を引っ張り出してる」とおっしゃっていましたね。

小日向)東出くんからいろいろ話を聞いたら、僕はそれをさも昔から知ってるように人に言う(笑)。 でも、どうしても一緒にいると、身内の話とか聞きたくなっちゃうじゃないですか。 そうしたら、お正月、まさみちゃんは自宅で年越ししたって言って、お父さんとお母さんの写真を見せてくれて(笑)。

――現場でのみなさんのいい雰囲気が伝わってきます。

小日向)それが画面に出ればね。

長澤)本当にそう思います。

最近、欅坂46がいいなと思っているんですけど、女房には言ってない(笑)

――今回はみなさん詐欺師の役ですが、例えばプライベートで嘘をつくことはありますか?

長澤)絶対、バレますね。

小日向)う~ん……あんまり嘘つくような悪いことしてないしね。 だいたい嘘つくっていうのは、浮気がどうのこうのとかでしょ?(笑)。

長澤)そればっかりじゃないけど。 なんでもそっちになっちゃう(笑)。

小日向)ゴメン。 でも、実はね、結構俺、嘘はつける。 つけるよ。

長澤)芝居と思えば、ですか?

小日向)芝居っていうか、知らなくていいことは、絶対に知らんぷりする。

長澤)そうか~(笑)。 騙すっていうのは、私はバレちゃいそうですね。 顔に出そう。(東出に)できなさそう、ボクちゃんだもん(笑)。

東出)できないかな(笑)。

――最近ついた可愛い嘘はありますか?

長澤)ないですね。 そんなことしてる場合じゃないです(笑)。 もう帰って、寝て、おはようの時間が短すぎて、ホントに一緒にいますもんね。

小日向)ないね~。 もう家に帰ったら……あっ、実は僕、最近、欅坂46がいいなと思っているんですけど、家では見てるとは言ってない。 息子にはチラっとは言ったけど、女房には言ってない。 気持ち悪いでしょ、64歳のオヤジが(笑)。

長澤)でも、観点が違うから理解してもらえそう。

――それは書いても大丈夫ですか?

小日向)書かなくてもいいよ(笑)。 でも、内村光良さんがゲストに来たときに……欅坂46が紅白で踊ったでしょ? 僕、あれを見て初めて欅坂46を知ったんですよ。 それでハマっちゃったんですよ。 だから、内村さんにずっと話を聞いてて。 そうしたら、「紹介しましょうか?」って(笑)。 「言わないでくださいよ~」とは言ったんだけど。

長澤)こんなに現場と同じ人初めて見ました(笑)。 普通、もっと取材の時は違ったりするのに、かっこつけたりして。怖いものなしですね(笑)。


劇中のダー子、ボクちゃん、リチャードと同じように?こうした取材でも見事なコンビネーションを披露してくれた長澤さん、東出さん、小日向さんの3人。 彼らが演じる信用詐欺師と、そのターゲットになるさまざまな業界の大物たち――江口洋介さん、吉瀬美智子さん、内村光良さんら豪華ゲスト陣とのスリリングな対決は、必見です!!

番組情報

<タイトル>
『コンフィデンスマンJP』
<放送日時>
2018年4月9日(月)21時スタート ※初回は30分拡大
<出演者>
長澤まさみ
東出昌大
小日向文世

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。