2018.03.02更新
毎週土曜に放送中のオトナの土ドラ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」。主演の滝沢秀明さん演じる、青年弁護士・浅利祐介が自分の家族を殺したとされる死刑囚(遠藤憲一さん)を弁護する課程での苦悩と成長を描くサスペンスドラマ。今回は主人公・祐介の上司、澤田陽一郎を演じている片岡鶴太郎さんにお話を伺いました。独特の“江戸弁”のセリフを楽しみながら演じている様子です。そして、片岡さんといえばやはりヨガの話も。誰にでも手軽に取り組める健康法を教えていただきました。
――台本を読まれた、率直な感想をお伺いしたいです。
とても重厚な本だと思いました。非常に深く人間の心情を描いた近頃では珍しいドラマだと感じています。長編の小説を読んだようなそんな感じがしました。丁寧にしっかりしている分セリフも多くて、皆さん、特に滝沢さんが一番大変だと思います。
――澤田陽一郎役を演じていて、改めての印象や感じたことはありますか?
この役を演じるにあたり、トレーニングは必要でした。セリフを何度も反復しながら役を具現化していくという作業は、他の役では淡々と頭の中に入れていくことで成立することも多いのですが、今回の役に関しては独特な江戸っ子の筋回しやテンポも自分の中で叩き込んでいかなくてはいけない。江戸弁をちゃんと再現しなくては現実味が出ないと思いました。ただ、そこは楽しみながらやっています。
――滝沢秀明さんと共演した印象をお願いします。
初共演でしたが、本当に誠実で真面目なナイスガイですね。ただ、今回は特に膨大なセリフ量を抱えていらっしゃるから、あまり無駄話もできない。本当はもっといろんな話をしたいのですが、傍から見ても集中しているなと思うのでちょっかいをかけずに邪魔にならないようにしています。
――祐介と澤田所長の信頼関係も見どころのひとつかと思います。
弁護士としてあるべき姿を指針を持って、祐介にしかできない弁護士の姿を支えていくという感じですね。澤田が祐介に向ける厳しい言葉も江戸弁のセリフでありますが“口は悪いけど、お前の事を愛している”という思いが込められていると思うんです。
――ヨガマスターでもあり、普段から鍛練されている片岡さんに素朴な疑問を聞かせてください。一日仕事にもなるドラマの現場では、何を口にされているのでしょうか。
いつもと同じです。朝1時ぐらいに起きて、ヨガを4時間やってから2時間の朝食を取ります。私の食事はその1食だけですから、当然そのペースでドラマに入って…。ですからドラマの現場では一切、食べ物は口にしておりません。飲み物は白湯を持ち歩いています。そして仕事が終わると家に帰るとすぐに寝てしまい、また朝の1時頃に起きるといったサイクルを続けています。
――1食ですか(驚)。ちなみに朝イチに撮影がある時は?
これは大変です(笑)。そうするとだいたい夜の10時起きになってしまう。私は出かける時間から逆算して7時間前に起きるんです。なにがあってもそのサイクルは譲らないですし、それを続けていたほうが体調もいいんです。その方が朝の芝居もすぐにできますし、結果、全細胞を活性化させて集中して取り組めてセリフもクリアになります。時間の効率化にもなるんですよ。
――私たちが朝と夜に少しの時間で取り組める、お勧めの健康法などありますか?
まずは呼吸ですよね。片鼻呼吸法と言って脳に酸素を入れるイメージで、呼吸を片鼻ずつ右鼻から呼吸を入れて、左鼻から抜いて、抜き切ったら今度は左の鼻から吸って、今度は右の鼻から吐く。これを5、6回続けます。あとは5分から10分、目をつぶって自分の呼吸だけに意識を向け瞑想する。僕も毎朝この2つはやっていますし、皆さんも朝や夜に10分ほど行うだけでもリラックス効果やストレスも少し緩和できると思います。気持ちがスッキリしますよ。
――ありがとうございます。ドラマも後半に差しかかり、澤田所長の活躍に期待しています。
なかなか上質な大人のドラマですので、見ごたえはあると思います。滝沢さんが持つ魅力とともに、彼の素敵な大人の演技もぜひご覧いただけたらと思います。
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