Muscat～フジテレビの番組情報

平昌オリンピックのヒロイン候補

２月４日放送の『スポーツLIFE HERO’S』は、平昌オリンピックでのメダル獲得が期待されている、スノーボードスロープスタイルの鬼塚雅選手に密着。来週、オリンピックのヒロインになっているかもしれない19歳の秘密に迫りました。

16歳で世界選手権金メダル

スノーボードスロープスタイル。前回のソチオリンピックから正式採用され、コース上の「アイテム」と呼ばれるレールやジャンプ台などを攻略しながら滑り降り、技の難易度・完成度などで得点を競う、スリリングでダイナミックな種目です。そのスロープスタイルで注目を集めるのが、鬼塚雅選手です。2015年、初めて挑んだ世界選手権で、当時16歳の鬼塚選手は史上最年少となる金メダルを獲得。「平昌オリンピックでも金メダルを獲得できたらいいなと思っています」と、夢を語っていました。

そんな鬼塚選手、実は雪国出身ではなく熊本生まれ。練習環境がない地元を離れトレーニングを続けてきた苦労人でもあります。その努力を支えたのが母の美代子さん。鬼塚選手が眠れるスペースを確保した特別仕様の車を運転し、常に遠征をサポートしてきました。「真面目そうじゃないふうに見えて、責任感がものすごく強いです。一人で背負っているものじゃないとわかっているから。周りの応援をちゃんと理解している」と、娘のことを語る美代子さん。そんな母のサポートを、鬼塚選手は「ありがたいなと思っています」と受け止めていました。

去年４月、早稲田大学に入学した鬼塚選手。普段はトップアスリートであることを感じさせない、甘い物が大好きな19歳。大好物はイチゴで「あまおう」がお気に入り。スイーツを口にしたときは、とびきりの笑顔を見せます。

超大技「バックサイドダブルコーク1080」

しかし、オリンピックまで１年を切った昨年、鬼塚選手に甘くない現実が突きつけられました。年々、世界のレベルが高くなり、ライバルたちの進化に置いて行かれ始めていたのです。2017年３月のUSオープン、鬼塚選手はベストパフォーマンスも５位に終わりました。「全力を出しても５位。このままだとオリンピックでも金メダルはない」と感じた鬼塚選手は、新しい技の習得を決断します。誰にも負けない武器を身につけるため、何度も何度も練習を重ねました。そして、ついに平昌オリンピックで金メダルをつかむための大技「バックサイドダブルコーク1080(テンエイティ)」が完成。世界でも数人しか成功させていない、縦２回転横３回転の超大技を、今鬼塚選手は高確率で決めています。「決まったら、もうドンって飛び抜ける感じです。これがなかったら、だいたいみんな一緒くらいのレベルなので、決めないといけないなと思っています」と覚悟をにじませます。

さらに昨夏から計画がスタートし、福島に鬼塚選手専用の練習場がプレゼントされました。オーダーメイドのコースは、オリンピックを想定して作られており、雪質も平昌に近く「大きな武器になります」と鬼塚選手も笑顔。平昌五輪女子スロープスタイルは、予選が11日、決勝は12日。最高のサポート、最高の技を武器に、鬼塚雅選手がいよいよ決戦の舞台に立ちます。
※鬼塚選手は新種目のビッグエアにも出場

番組情報

『スポーツLIFE HERO’S』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

加藤綾子(日曜MC)
佐野瑞樹(日曜MC/フジテレビアナウンサー)
田中大貴(土曜MC/日曜チーフプレゼンター/フジテレビアナウンサー)
宮澤智(土曜MC/フジテレビアナウンサー)