Muscat～フジテレビの番組情報

世界との差を埋めるために…

１月28日放送の『スポーツLIFE HERO’S』は、平昌オリンピックでフィギュアスケート団体でのメダル獲得が期待されている、フィギュアスケートペアの木原龍一＆須﨑海羽選手に密着。世界との距離を縮めるために努力を続ける、ふたりの奮闘の日々に迫りました。

シングルで鍛えたトリプルルッツ

日本フィギュア界のシングルは、今や言わずと知れた世界のトップレベル。平昌オリンピックでも、メダルの期待がかかります。そしてもうひとつ、日本が初のメダルを手にすると期待されているのが団体戦です。そのカギを握ると言われているのが、木原龍一＆須﨑海羽選手。木原選手は、シングルでジュニア時代に全日本で２位の実績を持っており、2013年ペアに転向。ソチオリンピックにも出場を果たしました。須﨑選手も元々はシングルの選手で、2015年に木原選手が拠点を置くデトロイトで初めてコンビを組み、ここから平昌への道のりが始まりました。

結成３年目を迎えた木原・須﨑ペア。ふたりの武器は、シングルで鍛えたトリプルルッツです。基礎点はアクセルジャンプの次に高い６点と、世界でも行っているペアはわずかしかいません。「スリルが好きです」という須﨑選手は「リフトとかスローとか、1個1個の技がすごくダイナミックで華やか」と、ペアの魅力を語ります。ペアでしか見られない迫力のある演技、しかしそれは常に危険と隣り合わせでもあります。リフト(女性を持ち上げる)など力が必要な技には、男性に大きな負荷がかかります。木原選手も2016年に手首の靭帯を損傷、一時はペットボトルのふたも開けられないほどの痛みを抱えていました。「(手首は)長期的に休まないと治らないと思います。ペアスケーターは、みんなケガだらけですよ」と気丈に語りますが、それほどまでに自らを追い詰めても、簡単には埋まらない世界との差。「世界のトップの人たちと比べて、自分たちの位置は、まだまだかけ離れている」といいます。

体重増とスタミナ強化で世界と戦う

その距離を少しでも縮めようと、彼らはデトロイトで朝８時から午後４時まで氷上練習、その後はハードなフィジカルトレーニングで肉体をいじめ抜いています。これによって木原選手は、シングル時代61キロだった体重が「15キロぐらい増えました。４年前とか見るとガリガリで」と見違えるほどに。さらに練習中はマスクを装着することで、スタミナ強化も同時に行ってきました。その成果が表れたのが四大陸フィギュアスケート選手権。リフトとスピンで最高難度のレベル４を獲得する演技、ショートプログラムでは自己ベストを６点以上更新しました。木原選手は「しっかり出し切れたというのが、今回初めてだったので、今回は納得できました。今できることは、しっかりやれたかなと思います」、須﨑選手も「今回も自信を持ってやれたので、次も大丈夫かなというのはつかめたかなと思います」と、手ごたえを感じている様子。悲願の団体メダル獲得を目指し、結成３年目で迎えるオリンピック。平昌では、もっと高く飛べるはずです。

番組情報

『スポーツLIFE HERO’S』

＜放送＞

毎週土曜　24時35分～25時15分
毎週日曜　23時15分～24時30分

＜キャスター＞

加藤綾子(日曜MC)
佐野瑞樹(日曜MC/フジテレビアナウンサー)
田中大貴(土曜MC/日曜チーフプレゼンター/フジテレビアナウンサー)
宮澤智(土曜MC/フジテレビアナウンサー)