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2017.12.18更新

スケート人生で「今が一番楽しい」驚異の進化を続ける宇野昌磨に迫る!

12月17日『スポーツLIFE HERO’S』

日本が誇る世界最高峰の演技

12月17日放送の『スポーツLIFE HERO’S』は、フィギュアスケートの宇野昌磨選手に密着。驚異の進化スピードで、王者・羽生結弦選手を追いかけ続けてきた宇野選手の“進化の原点”、そして目前に迫った全日本フィギュアスケート選手権、平昌オリンピックへの思いに迫りました。

進化の原点は、2016世界選手権

「羽生選手に勝てるようになりたい」という気持ちで練習してきたという宇野選手の進化の原点は、2016世界選手権にありました。シニアデビュー1年目にしてつかんだ初めての大舞台。しかし「こんなに体が動かないんだっていうくらい、今までで一番体が動かなくて。プレッシャー、緊張で体が自分のものじゃなかった」と語る通り、それまで経験したことのなかった重圧に押しつぶされ、結果は7位。完全に自分の演技を見失ってしまいました。涙が止まらなかったといいます。

強くなりたい!――悔しさの中から、宇野選手が導き出した答えは「攻める」ことでした。自分の可能性の限界を作らず、できることはすべてチャレンジ。世界初となる4回転フリップを成功させると、さらに4回転ループもマスター。それまで4回転ジャンプは、トゥループだけでしたが、わずか1年足らずで、3種類に増やし4回転時代のメインキャストに躍り出ました。止まらない進化を確認するかのように、2017世界選手権では、自己ベストを更新。羽生選手とともに日本勢ワン・ツーフィニッシュを決め、1年前のリベンジを果たします。

宇野選手は自身の進化について、「止まらせないです。もっともっとやれることはあるので、まあ、それが楽しいんですけどね」と語り、新しいジャンプに挑戦することへの怖さについて聞かれると、「『好奇心』が『怖い』より勝るときに練習するようにしています。自分のやりたいことを毎回やって、また練習したことを試合で出せる。練習してきたことが自分の実力になる瞬間というのが楽しいなと思いますね」とコメント。

スケート人生で「今が一番楽しい」と言い切る充実ぶり。この夏、アメリカ、カナダで海外合宿を繰り返した宇野選手は、表現力、ジャンプ、スケーティングなど、スケートに関するあらゆるものを見つめ直し、さらなるレベルアップをはかりました。その成果は、今シーズン初戦(ロンバルディア杯)からいきなり現れます。自身4種類目となる4回転サルコウを組み込んだ攻撃的なプログラムで世界歴代2位、319.84のハイスコアをマーク、自己ベストを更新し優勝。昨シーズン後半から300点超えを連発し、高いレベルで抜群の安定感を見せる宇野選手に、周囲の期待は高まります。

「紛れ込んだ場所」から「居るべき場所」へ

4年前、ソチオリンピックのし烈な代表争いが繰り広げられた2013全日本フィギュア選手権。その最終グループに、当時高校1年生の宇野選手はいました。本人は「たまたま、ショートプログラムが6位に入ってしまった」と語りますが、そこで目の当たりにしたのは、五輪という夢の舞台をかけた極限の戦い。最高峰の舞台の緊張感に「本当に同じグループで滑ってていいのかなって。僕が今まで出た試合の中で、一番張りつめた空気感が漂っていました」と圧倒されたといいます。しかし、この4年で状況は激変。宇野選手は今、その緊張感のど真ん中に立とうとしています。かつて「紛れ込んだ場所」は、今や「居るべき場所」になったのです。

「勝ちたい、1位になりたいという気持ちはもちろんあるんですけど、なんか王者というものを背負いたくはないです(笑)。(勝ったら背負ってしまいますが?)それは、できれば放棄したいです。その肩書だけは」と、謙虚に語りますが、すでにイメージはできています。全日本フィギュア選手権を経て代表の座を勝ち取り、平昌オリンピックで金メダル争いをする――恐るべき進化をとげてきた宇野選手に、今や王者の資格、十分です。

番組情報

『スポーツLIFE HERO’S』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
加藤綾子(日曜MC)
佐野瑞樹(日曜MC/フジテレビアナウンサー)
田中大貴(土曜MC/日曜チーフプレゼンター/フジテレビアナウンサー)
宮澤智(土曜MC/フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。