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2017.12.11更新

真のエースになるために! なでしこジャパン・岩渕真奈に密着

12月10日『スポーツLIFE HERO’S』

12月3日放送の『スポーツLIFE HERO’S』は、現在なでしこジャパンの一員として、EAFF E-1サッカー選手権を戦っている、サッカー女子の岩渕真奈選手に密着。10代で浴びた脚光、膝のケガ、そして24歳になった現在の心境に迫りました。

海外移籍、ケガを経てなでしこの中心選手へ

12月8日(金)、東アジアサッカーのNo.1を決めるEAFF E-1サッカー選手権の初戦で、後半38分に決勝ゴールを決めた岩渕真奈選手。およそ6年もの間、勝てていなかったライバル、韓国から久々の白星をあげたのはエースのゴールでした。「振り返ると、なんであんなに落ち着いてたんだろうっていうのが正直な気持ち。とにかく点が取れてよかったです」と安堵の表情で語る岩渕選手。

彼女の名が世の中に知れ渡ったのは、10代のころ。天才的なドリブルとテクニックを武器に、14歳でなでしこリーグデビュー。15歳のころのインタビューでは「ドリブルが得意なので、点に絡んだときとか、どんなときでも勝つとうれしいです。なでしこジャパンに入って、オリンピックやW杯とかでいい成績を残して、自分も世界のトップレベルの選手になりたいです」と語っていました。

その後、岩渕選手は順調にキャリアを築いていきます。U-17 ワールドカップで、FIFA主催大会で日本人初のMVPを獲得。そして日本サッカー界の歴史が変わった、あの2011年女子ワールドカップ優勝の瞬間にも、岩渕選手の姿はありました。しかし、「優勝したとはいえ、試合に出られていなくて悔しかったし、今も悔しい気持ちの方が大きい」(2015年取材時)と、当時を振り返ります。W杯では、6試合中5試合に出場したものの、すべて途中から。試合終盤での「交代の切り札」としての起用が続きました。「『代表に選ばれて長いよね』と言われますけど、じゃあ試合に何回スタメンで出たの?って、たぶん片手で数えられるくらい」と語るように、岩渕選手は、スタメンとしての絶対的な信頼を手に入れるために、海外移籍を決意します。

2013年にはホッフェンハイム、2014年にはバイエルンミュンヘンと、ドイツのクラブでプレーし、己を磨きました。ただ、最大の武器であるドリブルは、膝への負担が大きく、右膝じん帯の同じ個所を何度も痛めてしまいます。自分の大会にするはずだった2015年のワールドカップ。本大会のメンバー入りはできたものの、万全の状態ではない岩渕選手にスタメンの座は用意されていませんでした。その後も、ケガと復帰を繰り返した岩渕選手はひとつの選択をします。「膝のケガって、(手術が)本当にうまくいくかいかないかもわからないし、下手したら全部伸びないとか、全部曲がらなくなっちゃう選手も見てきたので、そういう不安もあった」という中、海外でのプレーをあきらめ、膝の手術に踏み切ったのです。

そして、手術から5ヵ月後の今年9月、岩渕選手は実践復帰し、ピッチの上で躍動、ついにはE-1サッカー選手権の代表にも名を連ねました。ケガの影響を感じさせず、初戦から決勝ゴール。見事に監督のスタメン起用に応えました。18歳のとき、先輩たちの背中を見ていたあのワールドカップ。24歳になった今、今度は真の“エース”としてその背中を見せる番です。「いろんな経験をさせてもらって立場も少しずつ上になってきたので、ピッチの上で引っ張れる存在になれればいいと思います」と語る岩渕選手の挑戦は、まだ始まったばかりです。

番組情報

『スポーツLIFE HERO’S』
<放送>
毎週土曜 24時35分~25時15分
毎週日曜 23時15分~24時30分
<キャスター>
加藤綾子(日曜MC)
佐野瑞樹(日曜MC/フジテレビアナウンサー)
田中大貴(土曜MC/日曜チーフプレゼンター/フジテレビアナウンサー)
宮澤智(土曜MC/フジテレビアナウンサー)

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。