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2017.11.10更新

『刑事ゆがみ』第5話「因縁寄生支配宿敵」

11月9日(木)放送 あらすじ

『刑事ゆがみ』第5話

弓神(浅野忠信)や羽生(神木隆之介)らうきよ署強行犯係では、詐欺師のマリッチ(リリー・フランキー)を相手に、詐欺の手口の勉強会を行った。最初にマリッチと対峙した羽生は、彼の言葉に誘導され、ついムキになってしまう。それに対して弓神は、マリッチの質問を適当な答えでかわし、「この人無理だな」と言わしめる。

そんな折、弓神と羽生は、花道署からの要請で誘拐事件の捜査に協力することになった。誘拐されたのは、前花道市長を父に持つ宇津巻京子(板谷由夏)と、婿で市会議員をしている誠治(丸山智己)のひとり娘・真利奈(後藤由依良)。弓神に協力要請があったのは、誘拐現場にカタツムリのマークが残されていたからだった。
 
カタツムリのマーク――それは、7年前、花道署管内で起きた異質な殺人事件に関係する。ある夫婦が殺害され、生き残ったのは12歳のひとり娘のみ。事件が異質だったのは、事件内容が小説に酷似していたためで、その小説『ロイコ』の名前を取って、ロイコ事件と呼ばれた。ロイコとは、『ロイコクロリディウム』の略で、カタツムリに寄生し、脳まで支配する寄生虫のこと。『ロイコ』は、主人公が殺人鬼に寄生されて心を操られ、殺人を犯していくという物語だった。そして、現場には血で描いたカタツムリのマークが残されていた。事件が起きたことで『ロイコ』はベストセラーになった。が、実は犯人は作者の横島不二実だった。横島は逮捕前に焼身自殺してしまったが、彼を追い詰めたのが弓神だった。

弓神は、喫茶店にいるヒズミ(山本美月)を麻薬の密売人だと偽り、羽生にマークさせると、単身宇津巻邸へと向かった。そこで花道署の刑事・久松(木下ほうか)と合流した弓神は、『ロイコ』の発禁運動で先頭に立ったのが、前市長の宇津巻喜平だと知る。世の中に『ロイコ』マニアが多数存在することもあって、久松も今回の誘拐事件が無関係とは思えないのだという。

同じころ、喫茶店のテレビを見ていたヒズミは、誘拐事件の報道でカタツムリの絵を見た途端に動揺し、店を飛び出す。羽生も慌ててヒズミの後を追ったが、彼女の姿を見失ってしまう。

真利奈は、バレエ教室の帰りに行方がわからなくなっていた。そのとき誠治は市議会でベテラン市議・菰野源三郎(品川徹)と篤千商事の開発事業をめぐる不正疑惑を追及していた。が、そこに真利奈が誘拐されたとの知らせが入り、審議は中止になってしまったのだという。そこに、誠治の秘書・音島カレン(桜井ユキ)がお茶を持って入ってくる。カレンのことを誠治の妻だと勘違いしてしまった弓神は、誠治に謝った。

そんな中、誘拐犯から、京子と誠治のふたりで5000万円ずつ身代金を持って指定の場所に来るよう連絡が入る。しかも犯人は、マスコミに対し、距離を置いてふたりの姿を生中継するよう指示する。
京子と誠治は、犯人からの指示に従って噴水公園から駅のバスターミナルへと移動する。その途中の路地に、真利奈のランドセルがあり、そこにはカタツムリのマークが描かれていた。ヘトヘトになりながら駅に着く京子たち。すると犯人は、いきなり取り引きは中止だと言い放つ。

一方、花道署は、防犯カメラの映像から、誘拐があった時間帯にその場所を通過した車両全てを特定する。その中には、菰野が役員を務める会社の車もあった。弓神とともに菰野の事務所を訪れた羽生は、誘拐事件が起きたことで最も得をしたのは菰野ではないか、と切り出す。すると菰野は、不正疑惑は誠治が自分の身を守るために仕掛けてきたものだと主張した。菰野いわく、誠治は秘書のカレンと不倫している、というのだ。

宇津巻邸を訪れた弓神は、誠治に菰野の話をぶつけた。誠治は、菰野がそうやって不正を誤魔化そうとしているだけだと返す。と、洗濯物が干しっぱなしになっていることに気づいた弓神は、それを持って室内に入った。が、カレンが受取ろうとすると、京子はそれを奪い取るようにして部屋を出ていく。

誠治の過去を調べた羽生は、京子とは婚活パーティーで出会ったこと、就職もせずに遊びまわっていたこと、京子の妊娠がきっかけで婿養子になったことを弓神に報告する。結婚後、誠治は宇津巻家の資産を利用し、ブティックやレストラン、エステサロンなどさまざまな事業に手を出すもののことごとく失敗し、最後に行きついたのが議員だったらしい。京子は、父の後援会などに頭を下げて支援を取り付け、誠治をトップ当選させていた。その一方で、妊娠中に乳がんを患い、出産後には乳房を全摘出したという。羽生は、誠治のことを寄生虫だと言い、離婚されれば無一文になる彼が金のために誘拐事件をでっち上げた可能性にも言及した。実は、誠治と不倫関係にあるカレンには、誘拐事件が起きたときのアリバイがないというのだ。

京子自身も、誠治の不倫には気づいていた。焼却炉でゴミを焼いていた京子は、やってきた弓神に、自分がしっかりしていれば、とこぼす。離婚しないのは真利奈のためでもあるという。そこにヒズミから「ロイコ事件、詳しい?」というメールが届く。

ヒズミに会った弓神は、今回の誘拐事件はロイコ事件とは無関係だと告げる。ヒズミは、カタツムリの絵を見た気がするのだという。弓神は、テレビでも取り上げられた有名な事件だから誰だって一度くらいは見ている、というと、菰野のことを調べるよう頼む。

羽生は、カレンが不倫の事実を認めたことを弓神に報告した。誠治は、この町を出て一緒になろうと約束してくれたという。しかし京子は、それを受け入れようとはしなかったらしい。話を聞いていた弓神は、羽生に焼却炉の燃えかすを調べるよう頼んだ。そこで羽生が見つけたのは、焼け焦げたブラジャーだった。

ほどなく、犯人から連絡が入り、今度はマスコミにも知らせず、誠治ひとりで金を持ってくるよう指示される。指定された場所は、うきよ署管内の動物園。実はその電話は、弓神がボイスチェンジャーを使ってかけたものだった。弓神は、誠治にニセの指示を送るようヒズミに頼んでいた。

弓神が捜査員を遠ざけたのは、京子と話すためだった。そこで、誠治が失敗した事業は、京子が実質的な経営者だったことに触れ、ゆくゆくは京子の方が父の後を継ぎたかったのではないか、と続けた。誠治は、そのための操り人形だったというのだ。

「奥さんは、自分の操り人形が意思を持ったことが許せなかった。だから誘拐事件を起こした」。離婚の意思が固い誠治を、マスコミを使って世間に晒し、自分もそれに参加して夫婦の絆をアピールしたのではないか、と告げる弓神。すでに弓神は、ヒズミの協力で、京子と菰野が会っている防犯カメラの映像も入手していた。菰野は、誠治が入手していた証拠を取り返すために京子に接触し、京子はその見返りに、子どもを3日ほど預かってほしいと頼んだのではないか、というのが弓神の推測だ。弓神は、京子が真利奈の体操着と上履きを洗濯していたに気づき、真利奈が数日帰ってこないことがわかっていたのではないか、と思ったのだ。

そのとき電話が鳴り、部屋を出た京子は、ドアに障害物を置いて、持っていたゴミ袋の中身を焼却炉に突っ込んだ。後を追った弓神と羽生は、引火した書類を取り出し、水をかけた。それは、篤千商事の帳簿だった。
弓神から、まだ言い逃れする気なのか、と問われた京子は、久々に夫婦として表に立って気持ち良かった、と言い出す。焼却炉の脇にあった焼け焦げたブラジャーは、京子が誠治の書斎で見つけたカレンのものだった。しかもカレンは、誠治の子を妊娠したという嘘もついていたのだという。
弓神は、親の痴話喧嘩に振り回された真利奈のことを思いやった。すると京子は、真利奈にはひとりでも生きていけるよう言い聞かせている、と言い出す。弓神は、そんな京子に、「そういうあんたは、今までひとりで生きてこれたか?子どもっていうのは親が思っている以上に敏感だぞ」と告げ…。

事件解決後、羽生は菅能(稲森いずみ)から借りていた小説『ロイコ』を返す。そこで羽生は、菅能から、ロイコ事件で無事だったひとり娘は、事件のショックで記憶障害と失声症を起こし、施設に入ったらしいと聞き…。

弓神は、ヒズミがいる漫画喫茶サイレンスを訪れた。そこにヒズミの姿はなかった。が、ヒズミは、『ロイコの部屋』のサイトを見ていたようだった。

同じころ、繁華街を歩いていたヒズミは、2人組の男とトラブルになっていた。そこにある男が現れ、ヒズミを救うが…。

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番組情報

『刑事ゆがみ』
<放送日時>
11月9日(木)22:00~22:54
<出演>
弓神 適当・・・浅野 忠信
羽生 虎夫・・・神木 隆之介
氷川 和美・・・山本 美月

多々木 挙男・・・仁科 貴
町尾 守・・・橋本 淳

菅能 理香・・・稲森 いずみ

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。