2017.11.07更新
11月5日(日)放送の『スポーツLIFE HERO’S』に、今年4月に引退、現在はプロスケーターとして活躍する、フィギュアスケートソチオリンピック日本代表の村上佳菜子さんが生出演。平昌オリンピックの代表決定まで49日となったこの日、2枠という狭き門を争う女子日本代表の選考について、また、次代を担う有望選手についても語りました。さらに、自身初挑戦となるインタビュー取材にも挑戦しました!
代表争いが日に日にし烈を極める中、グランプリシリーズ第3戦の中国大会に、三原舞依選手、樋口新葉選手、本田真凜選手の高校生3人が出場。ショートプログラムを終え、1位から7位の三原選手まで、わずか3.75差という大混戦になりましたが、フリーの結果、2位に樋口選手、4位に三原選手、5位に本田選手が入り、樋口選手は念願だったグランプリファイナルへの出場に前進しました。
12月の全日本選手権で優勝することが、代表への一番の近道(優勝者がひとり目の代表)。そこで表彰台への基準となってくるのが、ショート70点、フリー140点の、計210点以上を取ること。村上さんも「ここまでのグランプリシリーズでも、210点を確実に超えてきている選手が表彰台に上がっている。全日本の選考の場でも210点がカギになってくる」と分析しました。そのためには、基礎点の高い3回転3回転のコンビネーションジャンプは必須。「(得点が高くなる)演技後半にコンビネーションジャンプを入れるかどうかも重要だし、出来栄え点(GOE)を取るかどうかで違ってくる」と語りました。
さらに『HERO’S』では、平昌オリンピックを目指す、もうひとりの女子高生と、「天才少女」と言われている15歳の選手を紹介。村上さんがインタビューに初挑戦しました。
坂本花織選手
ひとりは、今シーズン、シニアデビューを果たした、ダイナミックなジャンプが持ち味の坂本花織選手。三原選手とは、所属するクラブチームもコーチも同じ、ライバルであり親友です。坂本選手は、「オリンピックの代表選考の最終戦は全日本選手権。そこまでに数回しか試合がないので、その1試合1試合を大事にして、1試合ごとに自己ベストを更新できるようにしたい」と語り、村上さんも「ジャンプは安定していて、とくに表現の部分が成長している」と期待していました。
紀平梨花選手
もうひとりは、年齢制限で今回の平昌オリンピックには出場できないものの、その圧巻の演技で世界が注目する逸材、15歳の紀平梨花選手です。女子選手として史上初の3アクセル+3トゥループを成功、その後も3アクセルを決め、1試合2本の3アクセル成功は、あの浅田真央さん以来の快挙です。
村上:3アクセル2本決まったんですけど、どうですか? ご自身では。
紀平:絶対2本、今回は入れたいと思っていたので「絶対決めるぞ」っていう気持ちで2本目行けたかなと思います。
天性のジャンプ技術を誇る紀平さんは、練習で4回転サルコウを成功。
村上:4回転はプログラムに入れたりしないんですか?
紀平:今シーズンはないですけど、来シーズンから使えるように持っていきたいなって考えてます。
この後、ディレクターが「村上さん、初インタビューなんですけど、どうでしたか?」と尋ねると、紀平選手は「すごく明るくて楽しかったです」と答えてくれました。これには「ホントに思ってる!?」と、照れた村上さん。佳菜子スマイルがこぼれました。またスタジオでは、紀平選手について「本当にすごい!」と、その才能を絶賛。将来の活躍を楽しみにしている様子でした。
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