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2017.10.24更新

ちょんまげ篠原涼子もセクシー高橋一生も! 役者力が炸裂【月9「民衆の敵」】

秋ドラマをアラフォー女性ライターが討論

座談会メンバー

猫田(仮名)
44歳。ドラマ好きが高じてライターとなり、数多くの俳優、女優のインタビューを担当。“ミポリン世代”で青春時代は『すてきな片想い』、『君の瞳に恋してる!』など中山美穂主演ドラマに夢中に。マシンガントークの毒舌ライター。

犬山(仮名)
38歳。小学生からドラマを見続ける筋金入りのテレビっ子。高校時代に『ロングバケーション』を見てそのオシャレさに衝撃を受け、『ラブジェネレーション』、『HERO』を愛す“キムタク世代”。イケメンには目がなく、数々の若手俳優のインタビューを担当。

亀井(仮名)
36歳。元テレビ誌のライターで、数々のドラマ記事を担当。冷静沈着、情報通で特に脚本家に詳しく、2000年代のドラマはほぼ制覇。好きなドラマは杏主演の『デート〜恋とはどんなものかしら〜』、相葉雅紀主演の『ようこそ、わが家へ』など。

月9『民衆の敵』の感想は?

ドラマを愛して止まないアラフォーライター3人組が、秋の新ドラマをぶった斬る! PART2は月曜21時から放送中の『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?』。篠原涼子さん演じる主婦が市議になるという突拍子もないストーリー、同じく主婦のアラフォーライターの率直な感想は?

うまくいけばおもしろいけど、一歩間違えると…!?

亀井 私は放送前から楽しみでしたが、お2人はどうでしたか?

猫田 そうねぇ…。うまくいけばすごくおもしろいけど、一歩間違えると大コケしそうだなと(笑)。

犬山 私も。設定があまりに突拍子もないだけに、うまく描かないと見ているこちらが置いてけぼりになっちゃいそうな気がしました。

亀井 確かにそれはありますね。普通の主婦が市議に…ってドラマっぽいといえばそうですが、無理がある気もしますよね。

猫田 そう。そこを「ありえないんだけど、ある程度感情移入もできておもしろい」まで持っていけるかどうか。なかなか難しい気がしたのよねぇ。


亀井 政治を扱うのって、現実と重ねて見ちゃうので難しいですよね〜。

猫田 その辺すべてをうまく解消して、おもしろく仕上げてほしいよね!

ちょんまげ・篠原にセクシー・一生! 役者力が炸裂

犬山 そんな疑心暗鬼な感じで見た1話でしたが(笑)、思ったよりはよかったですよね!

猫田 おもしろかったと思う! ただ、最初は落選だったけど実は当選、のくだりとかはお約束すぎて「いやいや当選してるだろ〜」と思っちゃったから、いらないかなと思ったけど(笑)。

亀井 そうですね。あれは私もツッコんじゃいました!

犬山 全体的に、役者力がハンパなかったですよね。ありえない設定も役者さんの力で説得力を持たせた感じ。篠原涼子さんは、なかなかどうして、やっぱりすごいですね。あの演説のシーン、演じ方によってはかなり残念なものになったというか、難しいと思うんですよね。でも、引き込まれましたよね〜。

猫田 あれは難しいけど、ちゃんとグッと来たよね。私、『アンフェア』シリーズの篠原さんのかっこいいパンツスーツ姿が大好きなんだけど、今回はちょんまげで子持ちの主婦でしょ。それも違和感なく似合ってて、改めて幅の広さを感じたわ。

亀井 今が旬の高橋一生さんのファーストカットが、シャワーシーンというのも度肝を抜かれました。

猫田 あれは、正直えげつなかった(笑)。

犬山 確かにえげつない(笑)。でもいいですよね! 女性の視聴者を見込んで高橋さんをキャスティングしてるわけだから、これぐらいえげつなくてもアリアリ! 実際、きゃ〜ってなったし(笑)。

亀井 まんまと(笑)。高橋さん始め、石田ゆり子さんや、旬な俳優さんも程よいですよね。

犬山 今回のこのママ友役には、石田さんが合ってますよね。

猫田 石田さんの上品さとクレバーさがぴったりよね。あと、何気に田中圭くんもよかったと思う。このだんなさん役、ハマってる!

犬山 田中圭くん、私若手の頃から追いかけていて「今年ブレイクする俳優」的な特集で何度か取り上げているのですがなかなかブレイクせず…って田中さんすみません(汗)。でも、ここ最近の活躍ぶり、ようやく来たか!と感慨深いです。

猫田 だって今クールは他局と掛け持ちでしょ?

犬山 そうです! 少し前の日本テレビ『東京タラレバ娘』の不倫男役も、憎めない感じでとてもよかったし。

亀井 息子くんと話しながら着替えるシーンで、一瞬だけTシャツを脱いだんですけど、そのときに意外にいい体をしていて、おっ!となりました(笑)。

猫田 よく見てるね! 気づかなかった〜〜。たぶん今回は、田中さんはセクシー担当ではないけど、今後そういうシーンがあったら注目だね(笑)。

現実とのリンクはそこそこに、フィクションでやりきって!

亀井 脚本は黒沢久子さんという方で、これまでは『キャタピラー』、『お父さんと伊藤さん』など映画での作品が目立ちますね。連続ドラマを1人で担当されるのは初めてみたいです。『ウルトラマン』のシリーズを書いたこともあるそうで、ネットではちょっと話題になっていました。

犬山 連ドラでは新しい方なんだ。でも、今後も期待できる1話でしたよね。

猫田 私が設定としてすごくいいなと思ったのは、篠原さん演じる智子が立候補してから、石田ゆり子さんを始めとするママ友が活動をサポートするところ。

亀井 みんな、揃いも揃って優秀なママでしたよね。

猫田 そう。実は私も小学生の息子がいるんだけど、今は子育てを優先していたり、いろいろな事情で仕事をしていないんだけど、すごく優秀で、かつては社会で活躍していたママさんって本当に多いのよ。そんなママさんたちの存在に光を当ててくれたのが嬉しかった!

犬山 そうか。だから主婦が市議に立候補して当選するまでの流れに、そこまで違和感がなかったのかもしれないですね。「あのママたちのサポートがあれば、できるかもしれない…!」と、「ありえない話」を「ありえるかもしれない話」に持っていってくれたエピソードですよね。

亀井 あれはよかったですよね! 反対に、あれ?と思った演出が、キャストの数名がカメラに向かって語りかけるというか、事情説明するシーンがありましたよね?

犬山 あった! あれ何だろう? それこそママ友さんたちとか、カメラに向かって話してたよね。全員が語るわけでもなく、何か中途半端だった…。後から種明かしがあるかもしれないけど、私も、あれはいらない気がしたな。

猫田 あとさ、号泣市議っていたでしょ? あれをそのまま再現してるシーンあったじゃない。あれもさ、ドラマで取り上げていいのかなっていうのと、もう古いなっていうので、何か微妙だったな…。

亀井 ママ友の話は現実に近いエピソードがあると感情移入できるけど、政治については、まあフィクションですから、あまり実際のことは触れずに振り切ってほしいですよね!

犬山 そうそう。フィクションで思いきって描いてほしいですね! どんどんのし上がってもらって!

猫田 久々に痛快に気持ちよく見られそうなドラマだから、今後も楽しみにしてます!

構成・文=野々山幸(TAPE)

番組情報

『民衆の敵 世の中、おかしくないですか!?』
<放送>
毎週月曜21時〜
<出演>
篠原涼子
高橋一生
古田新太
前田敦子
千葉雄大
斎藤司
若旦那
細田善彦
今田美桜

余 貴美子

大澄賢也
田中 圭
石田ゆり子

掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。