2017.10.23更新
10月22日(日)、プロボクシングの村田諒太選手が、フランスのアッサン・エンダム選手をTKO(7R終了時)で下し、WBA世界ミドル級新王者に! まさかの判定負けから5ヵ月、『HERO’S』では、運命のリマッチを村田選手と親交のある、柔道オリンピック3連覇の野村忠宏さんが取材しました。
「自分に足りないものはベルト」と繰り返してきた村田選手。試合前、村田選手に向け野村さんは、「自然体で彼の強さは出せると思うので、あれこれ考えずに気持ちのまま、自分の作ってきた精神のまま思いきって戦うだけ」と語りました。
そして、いよいよ運命のゴング! 村田選手は、前回とは打って変わり、第1ラウンドから積極的にエンダム選手にプレッシャーをかけました。5ヵ月前にダウンを奪った第4ラウンド。前回、ダウンを奪った後に攻めなかったことを「ミステイク」と悔やみ続けた、その思いを振り払うかのように村田選手は前に出ました。次第に、代名詞・右ストレートが、エンダム選手の顔面をとらえ始め…。迎えた第8ラウンドのゴング直前、エンダム陣営が試合を放棄。宿敵・エンダムの心を折り、完全決着! 村田選手がオリンピック金メダリストとして世界王座を獲得するという快挙を達成しました。
試合後、世界王者になったばかりの村田選手が、野村さんのインタビューに答えてくれました。
野村:試合を終えて、素直な気持ちを教えてください。
村田:嬉しいですし、まだ夢みたいな気持ちがあるので、夢じゃなくあってほしい。試合中に(パンチを)打つたびに、みんなが「アー!」「アー!」って言ってくれて。応援が力になるなんて、そんなに思ったことなかったんですけど、応援ってこんなに力になるんだって感じたことは初めてです。
野村:前回、ダウンをとった後に、攻めきれなかった。追いかけられなかった。そういうのって脳裏によぎったりするの?
村田:そうですね、絶対それはないようにと思ってました。チャンスがあったら絶対に(距離を)詰めると考えていたので。その通りに、今日は詰められたと思います。
野村:今一番したいことは?
村田:まずは応援していただいた方に挨拶したいですし、あとは、息子が…ベルト…僕のベルト触ったことがなかったので、息子にまずベルトを持っていって、息子に保育園で「うちのパパはすごいんだぞ」って自慢させてあげたいですね(笑)。
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