2017.10.09更新
人気ドラマは、その登場人物のファッションも注目されるもの。好きなキャラクター(俳優・女優)の着ているオシャレな服装は、誰しも真似したくなりますよね。
そこで今回は、歴代月9ドラマの中から9人のヒロインをピックアップし、流行にも火を付けたファッションを紹介します!
代官山で2人用ワンルーム“ミングル”にルームシェアする女子大生たちの恋模様を描いたトレンディドラマ。この最先端でおしゃれな暮らしぶりに、憧れた若者も多かったハズ! 当時19歳のトップアイドル・ミポリンが演じたのは、20歳の女子大生。衣装には本人の好みも取り入れられていたそう。フェミニンなセーターに大きめスカーフ、バブル期なのでジャケットは肩パッド大きめです。ヘアスタイルも人気で、当時の女性たちはヘアアイロン片手にミポリンヘアを再現しようと奮闘していたとか。
月9と言えばこのドラマを思い浮かべる人も多いのでは。「カーンチ、セックスしよ!」の名ゼリフで知られる奔放なヒロイン・赤名リカ(鈴木保奈美)のファッションはキャラクターに似合う当時最先端の流行をおさえたトラッドスタイル。紺ブレザーにタータンチェックのパンツなど、赤・紺・白のトリコロールを貴重にした“保奈美トラッド”が流行しました。カチューシャや編み込みなどのヘアスタイルも人気で、当時真似した女性も多かったようです。
石田ひかりさん演じるヒロイン・園田なるみを中心に、大学生たちの友情と恋愛を描いた青春群像劇。なるみのファッションは、ジャケットにニット、チェックスカートなど、当時の等身大の大学生スタイル。優しくふんわりしたキャラクターのなるみに、パステルカラー多めのファッションが似合っていました。当時「あすなろ会」にあこがれて友人とサークルを結成した学生も多いのでは!?
軽度の知的障害があるものの、天才的な芸術の才能を持つヒロイン・折原優香(和久井映見)とフリー記者・沢渡徹(堤真一)のラブストーリー。優香のファッションといえば、黄色いダッフルコートに白マフラー&白ニットが印象的でした。純粋な心を持つヒロインの少女性が現れていて、とても似合っていましたよね。中学生ながらこの黄色いダッフルコートに憧れて、普段ならベージュや黒を選ぶところ、黄色を買ったという友人もいました(笑)。
落ち目のモデル・葉山南(山口智子)と、年下のピアニスト・瀬名秀俊(木村拓哉)との恋愛を描いた、月9ラブストーリーの王道! ロケ地やセリフのやりとりなどもどこかオシャレで、憧れと胸キュンが詰まったドラマでしたね。ヒロインの南は役どころがモデル(後にカメラマンアシスタント)だったので、蛍光色のサテンシャツやチビT、カプリパンツなど、当時の流行最先端の服を着こなしていました。南のサバサバしたキャラにも合っていましたよね。
幼い頃の貧乏暮らしに嫌気がさし、玉の輿を夢見ている客室乗務員の神野桜子(松嶋菜々子)の恋模様を描いたラブストーリー。客室乗務員の役ということもあって、愛用ブランドはフォクシー、小物もハリーウィンストンの指輪や、ロレックスの時計など全体的にブランドものの着用が多く、松嶋さんの上品な美しさとも相まって女性たちの憧れに。ワンピース&コートスタイルが多く、女性らしいファッションが素敵でした。
洋食屋を舞台に、店を切り盛りする4兄弟とひょんなことから転がり込んだヒロインの麦田なつみ(竹内結子)とのドタバタ劇を描いたラブコメディ。月9ヒロインには珍しいショートヘアに似合う、シャープなカジュアルファッションでした。ターコイズをあしらったゴツめのベルトや個性的なデザインのデニム、エスニックなキャミソールなど、男っぽく明朗快活ななつみに似合う元気なファッションが人気でした。
原作の漫画からそのまま飛び出てきたような、上野樹里さん演じる“のだめ”こと野田恵の強烈キャラが印象的だった、音大を舞台にしたラブコメディ。チェックのワンピース&キレイめカーディガン、ニット&膝丈スカートなど、女性らしい“のだめファッション”が人気で、真似する女性続出! 公式でも発売されたピアノの鍵盤柄のレッスンバッグも可愛くて特徴的でしたが、音大女子の間で流行していたそう。
石原さとみさん演じるOLと、山下智久さん演じる若き僧侶との恋愛を描いたラブストーリー。石原さんのコンサバ系OLファッションの着こなしが可愛くて真似したいと大反響! 石原さんがドラマで着用した服やバッグ、アクセがバカ売れしました。『リッチマン、プアウーマン』(12年)のOLファッションや『失恋ショコラティエ』(14年)の小悪魔ファッションもそれぞれ話題になりましたよね。もはや月9の新ファッションアイコン的存在と言えそうです。
月9のファッションを語る上で外せないのがこのお方。『HERO』(01年)久利生公平役のキャメル色のダウンジャケットは言うまでもなく、『あすなろ白書』(93年)取手治役の黒縁メガネ、『ラブ ジェネレーション』(97年)片桐哲平役のMA-1やPORTERのバッグなど、キムタク着用の衣装やグッズは必ずといっていいほど流行に。『ロングバケーション』(96年)では瀬名を真似てピアノを習い始める男性が増えたなんてことまでありました。月9ヒーロー像を一身に担うキムタクは、ファッションアイコンとしての存在感も抜群です。
文=小林麻美
イラスト=田口ヒロミ
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