Muscat～フジテレビの番組情報

作家・山崎豊子が自身の出身地である大阪・船場を舞台に、緻密な取材に基づき、黎明（れいめい）期の日本ファッション界を重厚なタッチで描き出した「女の勲章」（新潮文庫刊）。この大作を松嶋菜々子さん主演でドラマ化！ いよいよ今週4月15日（土）、16日（日）21時から二夜連続で放送します。

『女の勲章』は、主人公・大庭式子がミシン一台で立ち上がり、洋裁学校の設立、チェーンスクールへの発展、デザイナーデビュー、東京進出、さらにファッション業界を舞台に世界へ羽ばたいていくという、華麗な女性のキャリアを描いていく物語です。

欲望うずまくファッション業界において、女性たちのもとを軽やかに飛び回り翻弄する八代銀四郎を演じる玉木宏さんに、役柄や見どころなどを伺いました。

一度足を踏み入れると、抜け出せなくなる奥深い作品

まず台本を読んだ感想を聞くと「純粋に読み応えのある作品だと思いました。山崎豊子さんは人間を描かれるのが上手で、きれいなところだけでなく人間の欲深いところも表現されています。今の時代だとひどいことをやっていると思ってしまうかもしれませんが、自分が上にのしあがっていこうという生きる強さを感じて、すごく力強い作品だなという印象を持ちました」と玉木さん。「この世界に一度足を踏み入れると、抜け出せなくなるような作品」と、その奥深い魅力を語ってくれました。

欲深く頭が切れる男・銀四郎をさまざまな言葉遣いで表現

演じる銀四郎はどんな男性かたずねると、「もっと良くなりたいという思いが強く、頭が切れる人でもあります。目指すところがあって欲深くなるのか、欲があるから違うものが生まれるのか。そういったところをどうお芝居で見せるか、とても難しさがありました」。

今回演じるにあたり、映画版も見たそうで、「映画で銀四郎を演じている田宮二郎さんの印象がかなり強いです。威圧するわけではないけれどまくしたてるような、高圧的になりすぎない程度に高圧的になる。その案配がすごく微妙な感じがしました。自分もワーっと言ったあとに抜いたり、早口にしてみたり、ちょっとゆっくりにしてみたり、敢えてイライラしているけれど柔らかく話したり…。いろいろな言葉遣いで表現するようにしました」と、その役作りの秘訣についても教えてくれました。

玉木さんが強かに女性を翻弄する男性を演じる『女の勲章』。その新たな魅力にご期待ください！

番組情報

『山崎豊子ドラマスペシャル　女の勲章』

＜放送＞

4月15日（土）21時～23時25分、16日（日）21時～23時24分

＜出演＞

松嶋菜々子

玉木 宏

ミムラ
相武紗季
木南晴夏
駿河太郎
　〇
江波杏子
小澤征悦
　〇
浅野ゆう子

長塚京三