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中学生円山

■INTRODUCTION
宮藤官九郎、4年ぶりの監督作『中学生円山』がついにクランクインした!
『真夜中の弥次さん喜多さん』『少年メリケンサック』に続いて3作目の監督映画となる  『中学生円山』は、宮藤官九郎のオリジナル脚本。エッチな妄想で頭がいっぱいの中学生男子が、同じ団地に越してきた謎のシングルファーザーと出会い、成長して本当に 大切なことを知る物語だ。
 謎の男・下井辰夫を飄々とした佇まいで演じるのは、宮藤作品への参加は初となる草彅剛。平凡な家庭に育った中学生・円山克也に、宮藤が脚本を手がけた大家族ドラマ『11人もいる!』で四男の四郎を演じた平岡拓真。30代のシングルファーザーと中学生男子を魅力たっぷりに体現し、ふたりの交流がやがて絆に変わっていく過程を鮮やかに演じている。
 青春ものであり、ヒーローものであり、人間ドラマでもある。今作のジャンルを一言で括ることができないのは、日本のエンターテインメントの常識を飛び越え続けてきた宮藤官九郎ならではだからだ。まさにこれは、宮藤監督にしか撮れない2010年代の日本から発信されるべき究極の家族映画だ。団地内の人間模様や克也とクラスメイトとの関係性にシニカルな視点を入れ、CGやアクションを駆使して“バカバカしい妄想シーン”と“現実のドラマ”を交差させるという手法でカタルシスを生みながらも、最後に 浮き彫りになるのは「なんでもない日常が一番幸せだ」という“家族”の本質。これまでの宮藤脚本作品で一貫して描かれてきたシンプルなテーマが、自らのメガホンでどう映画化されるのか!? 
2013年、スクリーンで目撃して欲しい。

■STORY
 円山克也(平岡拓真)は、団地と学校の往復が日常の中学2年生。9時5時で働く  平凡な父(仲村トオル)と、韓流ドラマ狂いの地味な母(坂井真紀)、2段ベッドで一緒に寝ている無神経な妹と4人暮らしだ。
 思春期真っ盛りの克也は、毎日毎日、身体を柔らかくするための努力に精を出している。それは、あるエロい目的を達成するための「自主トレ」だった。やがて、限界まで背骨を折り曲げると妄想の世界にトリップしてしまうようになる。そんなある日、団地の上の階に下井辰夫(草彅剛)という男が引っ越してくる。シングルファーザーの下井は、妙に団地の主婦の輪に溶け込み、仕事をしている様子もない謎の男だった。偶然、道端で下井と会った克也は、帰りのエレベーターで驚愕の一言を囁かれる。それは、自分だけが知っているはずの「自主トレ」の秘密だった。  「なぜ知ってるんだ!」。パニックになった克也は、その理由を探るため、少しずつ下井に近づこうとするのだが…。

■CAST
草彅剛 
平岡拓真 
坂井真紀 
仲村トオル

■STAFF
監督・脚本/宮藤官九郎
製作/「中学生円山」製作委員会  
配給/東映株式会社