劇場作品

春の雪

永遠を約束されたはずのふたりに、その悲劇は静かに訪れる・・・

■STORY
幼なじみのふたり、侯爵家の子息・松枝清顕（妻夫木聡）と伯爵家の令嬢・綾倉聡子（竹内結子）。いつからか聡子は、清顕を恋い慕うようになっていた。清顕は聡子の想いに気づきながらも、不器用な愛情表現でしか想いを伝えられないでいた。冬のある朝、ふたりは馬車での雪見に出かけた。静かに舞い落ちる雪の下で、初めて素直に向き合えた清顕と聡子は、どちらからともなく自然にくちづけをかわした。それは永遠とも思えるような美しい時間だった。
そのころ綾倉家では、宮家の王子・洞院宮治典王と聡子の縁談が進められていた。没落寸前の綾倉家にとって、宮家との縁談は家名復興のまたとない機会である。清顕の気持ちを必死に確かめようとする聡子だったが、あるすれ違いが理由で連絡も絶ち突き放したような態度をとる清顕。失望した聡子は、ついにこの縁談を受けてしまう。ほどなく聡子の結婚が決まった。宮家との婚約は決して取り消すことができないものだ。聡子がもはや自分のものにならないことを知ったとき、はじめて清顕は彼女への愛の深さに気がつく。聡子への想いが堰を切ったように溢れてくる。ただ聡子の愛を取り戻したいと願う。一度は清顕への想いをあきらめた聡子も、彼の愛を受け入れ、ふたりは激しく愛し合う。しかし、それは許されぬ“禁断の愛”。ふたりは人目を忍んで密会を重ねることでしか、幸福な時間を共有できないのであった。そして、清顕と聡子にとっての悲劇の幕開けともいえる、“ある事件”が迫っていた・・・


■STAFF
監　督：行定勲
原　作：三島由紀夫「春の雪」
　　　（豊穣の海・第一巻）新潮文庫刊
主題歌：「Be My Last」宇多田ヒカル（東芝EMI）

製　作：富山省吾
製作統括：島谷能成　関一由　堀義貴　細野義明　安永義郎
企　画：藤井浩明　三島威一郎
プロデューサー：市川南　臼井裕詩　甘木モリオ
脚　本：伊藤ちひろ　佐藤信介
脚本監修：春名慶
音　楽：岩代太郎
撮　影：李屏濱
撮影補：福本淳
美　術：山口修
照　明：中村裕樹
録　音：伊藤裕規
編　集：今井剛
衣装デザイン：伊藤佐智子
ヘア・メイクデザイン：稲垣亮弐
キャスティング：杉野剛
スクリプター：奥田真弓
装　飾：大坂和美
VFXスーパーバイザー ：道木伸隆
音楽プロデューサー：北原京子
助監督：川口浩史
製作担当：田中敏雄
ラインプロデューサー：山本章
製　作：東宝　フジテレビジョン　ホリプロ
　　　　S・D・P　博報堂DYメディアパートナーズ
製作プロダクション：東宝映画・シネバザール
配　給：東宝


■CAST
妻夫木聡　竹内結子
高岡蒼佑　及川光博　田口トモロヲ　高畑淳子　石丸謙二郎
宮崎美子　岸田今日子　真野響子　山本圭　榎木孝明
大楠道代　若尾文子