モンタージュ 三億円事件奇譚 前編:6月25日(土)よる9時〜11時10分、後編:6月26日(日)よる9時〜11時09分

ストーリー

1968年(昭和43年)12月10日に、東京都府中市で発生した20世紀最大の未解決事件「三億円事件」。空前の規模(のべ17万人の捜査員を動員)での大捜査が行われたものの、犯人逮捕には至らず、時効を迎えた。
舞台は2009年の長崎、高校3年生の鳴海大和(なるみ・やまと/福士蒼汰)は通学路の途中で、幼なじみの小田切未来(おだぎり・みく/芳根京子)と共に、地面にできた血だまり、さらには壁に付着した血痕を発見する。その血痕をたどると、袋小路に倒れる瀕死の老人・東海林明(しょうじ・あきら/香川照之)を発見。大和は唐突に、東海林から「お前の父親は、三億円事件の犯人だ。誰も信用するな」と告げられる。その真意を尋ねようとする大和だが、東海林は大和への宣告を最後に、亡くなってしまった。
その日の夜から、突然、姿を消した大和の父親・鳴海鉄也(なるみ・てつや/唐沢寿明)は、三日後に長崎から遠く離れた東京で水死体として発見される・・・。元々、母親を早くに亡くし、鉄也に男手ひとつで育てられてきた大和は、若くして両親を失うことに。幼い頃から、鉄也を父親のように慕ってきた未来の父親・武雄(たけお/デビット伊東)は、大和を放っておけず、大和は小田切家で一緒に暮らすことに。

時は過ぎ、2016年の長崎、25歳になった大和は、高校卒業後、進学も就職もせず、フリーターとして日々を無為に過ごしていた。人生の目的を見出すこともできずに、日々を漫然と過ごす大和は、その不満を埋めるかのように、7年前に東海林から告げられた「お前の父親は、三億円事件の犯人だ」という言葉に妄想を膨らまし、「三億円事件」について詳しく調べ始める。
そんな折、大和は父親・鉄也の形見の剣道着を、武雄に譲り渡す。武雄の計らいで「鳴海」という刺しゅうの入った「垂ネーム」だけは大和が受け取ることに。その「垂ネーム」に違和感を抱く大和。縫い目を切り、中を調べるとそこには折り畳まれた旧・五百円札が入っており、広げてみると飛び散った血痕が付着していた。慌てて、三億円事件関連の資料を調べる大和。資料には、三億円事件で奪われた紙幣のうち、ナンバーが分かっているのは二千枚の五百円札だけとあり、該当のナンバーが記されていた。手元にある五百円札のナンバーを調べると、資料のナンバーと一致する。なぜ三億円事件で奪われた紙幣が、父の剣道着に隠されていたのか・・・。
一方、武雄も鉄也の甲手からメモを発見する。その数日後、武雄と未来の母親・葉子(西尾まり)が失踪。夫婦の失踪と三億円事件の関連を疑う大和は、武雄が鉄也の甲手から発見したメモを見つけ、彼らがかつては「炭鉱の島」として空前の繁栄を誇り、今は誰も住むものない孤島、軍艦島に向かったことに気付く。
夫婦を追って、軍艦島にたどり着いた大和と未来は、メモに書かれていた場所から、三億円事件で奪われたと思われる旧一万円札の束が詰まった袋を発見する。しかし、武雄と葉子の姿はなかった・・・。

大和と未来が、三億円を持って軍艦島からボートで戻って来ると、二人組の男たちに出会う。一人は、2009年に大和と未来が、東海林の死に立ち会った際に、事情を聞かれた長崎の刑事・関口二郎(せきぐち・じろう/遠藤憲一)、もう一人は山田というヤクザだった。彼らのただならぬ雰囲気に困惑する大和と未来の前に、車に乗って助けに現れたのは、鈴木泰成(すずき・たいせい/劇団ひとり)だった。
泰成は、予備校講師で、未来の父親・武雄が経営する剣道場の門下生でもあり、大和と未来とは旧知の仲。泰成の助けで、関口と山田から何とか逃げられた大和と未来。二人を取り逃した関口は、刑事であるにも関わらず、近くにいた貸しボート屋の店主を殺害、さらにその犯行を大和と未来によるものだと罪をなすりつけ、二人を殺人犯として指名手配する。また、2009年に東海林を殺害したのも、関口だった。

やってもいない殺人の容疑者として警察から追われることとなった大和と未来は、軍艦島で発見した三億円と共に、長崎から福岡、さらには東京へと逃亡することに。
図らずも、さまざまな人物の思惑が複雑に絡み合った、大きな事件の渦に飲み込まれていく大和と未来は、父親・鉄也の謎の死、そして三億円事件の真相にたどり着くことができるのか・・・。

イントロダクション

今夏、フジテレビが放送する、超大型スペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』は、2010年から2015年まで、「ヤングマガジン」(講談社)で連載された大人気マンガ『モンタージュ 三億円事件奇譚』(渡辺潤・コミックス全19巻)の映像化作品。マンガ『モンタージュ 三億円事件奇譚』は、1968年12月10日に発生した20世紀最大の未解決事件「三億円事件」をテーマにした壮大なスケールの物語で、連載中から各社間で、激しい映像化権の争奪戦が繰り広げられた末、フジテレビがその権利を獲得し、今回のドラマ化に至った。
超大型スペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』は、テレビドラマながら、大作映画にも引けを取らない規模で制作される。中でも象徴的なのは、長崎県・軍艦島(端島)でのロケの敢行。軍艦島は、『モンタージュ 三億円事件奇譚』に登場する主要人物が生まれ育った場所であり、物語の鍵となる重要な場所。これまで、軍艦島では、さまざまなドラマや映画などが撮影されてきたが、昨年7月に「世界文化遺産」に登録後、ロケが行われるのは『モンタージュ 三億円事件奇譚』が初となる。

また、ドラマでは現代のシーンだけではなく、「三億円事件」が発生した1968年当時も濃密に描かれる。その時代を忠実に再現するために、茨城県・高萩市、群馬県・高崎市、さらには佐賀県・佐賀市などで、テレビドラマでは類を見ないほど広範囲かつ大規模な撮影が行われた。リアリティーを追求し、さまざまな場所で撮影される1968年のドラマパートは、福士蒼汰と芳根京子が演じる現代パートと交錯しながら、物語を推し進めていくだけに、このドラマの見どころの一つとなっている。

これまで、「三億円事件」を題材にしたドラマや映画は数多くあったが、その多くは未解決事件としての「三億円事件」の真相に迫るミステリーやサスペンスを軸にしたものであった。しかしながら、今回の超大型スペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』は、「三億円事件」を題材にしながらも、さまざまな側面で閉塞感が充満し、まっとうに生き抜くことが困難になっている“現代”と、その“現代”と比べて物質的には貧しかったかもしれないが、少なくとも“現代”に比べ、人々が必死に生き抜いていたであろう「三億円事件」発生当時の“過去”を、緻密かつ巧妙に絡めながら、「本格社会派エンターテインメント」として昇華させており、その意味において、過去に「三億円事件」を題材にした他作品群とは明らかに一線を画すドラマとなっている。

フジテレビが総力を挙げ、テレビドラマ史上空前のスケールで制作・放送する、本格社会派エンターテインメント『モンタージュ 三億円事件奇譚』に乞うご期待!