モンタージュ 三億円事件奇譚 前編:6月25日(土)よる9時〜11時10分、後編:6月26日(日)よる9時〜11時09分

インタビュー

鳴海大和役 福士蒼汰
台本、および原作を読んだ感想
原作は、内容はもちろん、登場人物も非常に多くて、少し難しかったというのが第一印象です。普通の青少年マンガより、かなり読み応えがあって、いろいろと考えさせられ、続きが気になる展開でした。台本は、全19巻の原作マンガの内容を濃縮してまとめ上げています。原作同様、少し複雑な部分もありますが、僕のような若い人間が演じることによって、“三億円事件”を知らない世代の方々にも見やすい内容になるのではないかなと思っています。
ドラマは“三億円事件”を知らない方々にも、“エンターテインメント作品”としてご覧いただける内容になっていますし、もちろん“三億円事件”を知っている世代の方々には、細かいディテールまで深く考えていただける重厚感のある作品になっています。幅広い世代の方々に、一人一人違う見方をしていただき、楽しんでいただけると思います。
演じる鳴海大和というキャラクターについて、また芝居で心がけている点について
大和は、退屈な生活に不満を抱えている普通の青年ですが、“三億円事件”をきっかけに、“その謎を追う”という道が開けた瞬間から、どこへ向かうにも一歩踏み出していく勇気を身につけていきます。実際に演じる上では、普通の青年が何かに踏み出す勇気を持つということを表現することが難しいと感じています。
例えば、普通の青年ではなく、特殊な人物であれば、思い切った演技や行動をしても、“ちょっと変わった人物だから・・・”ということで片付けられるのですが、大和はあくまで普通の青年で、ヒーローになりすぎてもいけないので・・・。その上で、鳴海大和という人間味も出していかなければならないので、自分の中でバランスを取りながら演じています。
ご自身が、主人公・鳴海大和に共感するところはありますか
もし僕が大和と同じ立場になったら、あそこまで勇気を持って行動できないと思います。強いて言えば、無駄に正義感があるところが共通点かもしれないです(笑)。それでいて、その正義感をヒーローっぽくは見せたくないと言いますか、大和も僕も照れ屋でシャイなんだと思います(笑)。
実際の三億円事件に対するイメージについて
“三億円事件”という名前だけは、何となく聞いたことはありましたが、実際にどんな事件だったのか、ほとんど知らなかったです。白バイ隊員に変装した人物が、一人で現金輸送車を襲うなんて、ありえないと思いましたが、実際に起こった事件なんですよね・・・。本当に不思議な事件だと感じています。
世界遺産登録後、初めてのロケとなった軍艦島での撮影について
初めて軍艦島に行きましたが、とにかく神秘的な場所だなと感じました。島に降り立った瞬間に、“何か、違うな”と。これまでにも、ロケなどでいろいろな場所を訪れましたが、そんな不思議な感覚に襲われるのは初めてでした。あのような形で古くなっている建物は、他にもあると思いますが、雰囲気が違いましたし、空気感が特殊な場所でした。軍艦島にある建物は、ただの廃墟ではなくて、本当に人を引きつけるものがありました。撮影した映像にも、軍艦島で撮影したからこその迫力が出てくると思います。
世界遺産登録後、初のロケがこの作品ということで本当に光栄です。出演者の方々やスタッフの方々の緊張感がいつも以上に伝わってきましたし、この作品のスケール感にはなくてはならないロケ地だったと思います。
最近では、ラブストーリーのイメージが強いですが、今回の作品は「本格社会派エンターテインメント」となります。ご自身のどんな一面を見せられそうですか
演じる大和は、これまで見せてこなかった顔を持つキャラクターです。大和は“三億円事件”のことしか頭になくて、前しか見えてないんです。これまでの作品ですと、隣にヒロインの女の子がいて、その子との関係性を描いてきましたが、大和は本当に“三億円事件”のことしか考えていないので、いつもと目線が違います。ラブストーリーも、今回のような“本格社会派エンターテインメント作品”も役を演じる上で大きな違いはありませんが、ラブストーリーの方が慣れている分、やりやすいですかね(笑)。
演じられる上では、連ドラ初主演となった『恋仲』に続いての主演となりますが
『恋仲』では、本当にいろいろなことを勉強させていただいたので、それを今回の『モンタージュ』で生かすことができるように、考えながら演じています。とは言え、同じ主演でも作品のテイストも違いますし、キャスト、スタッフの方々も違いますので、今回の作品の中でもたくさんのことを吸収していきたいと思います。
初共演となった芳根京子の印象について
第一印象は、目が大きい(笑)。18歳という実年齢よりも、さらに若く見えますね。現場でも常に楽しそうでした。演じているキャラクターと、ご自身のキャラクターがあまりに違うので、“大丈夫かな?”と心配になったほどです(笑)。ですが、カメラの前に立つとナチュラルにお芝居に入っていき、集中力が高い女優さんだなと思いました。
今回のような作品に出演するのは初めてで、“戸惑っている”と言っていたので、大和というキャラクターで彼女を引っ張っていくことは難しいですが、役者同士として何か伝えられることがあればいいなと思って撮影に挑んでいました。
映画「イン・ザ・ヒーロー」以来、2度目の共演となった唐沢寿明の印象
今回、初めての親子役ですが、唐沢さんは実の父親とも年齢が近くて、本当の父親のように慕っています。いつも、“ご飯、食べてるか?”などと気にかけて下さいます。
面と向かって自分に対して、“お前は、ああしろ、こうしろ”とおっしゃる方ではないので、唐沢さんの言動や背中を見て、今回も沢山のことを勉強させていただきました。格好つけたりもされないので、本当にステキな方です。
『恋仲』で共演された野村周平さんが、今回父親役となりますが?
野村君は、若き日の父親役なので、共演シーンはないのですが、同じ撮影現場ですれ違ったりするときに、お互い声を掛け合ったりしています。共演させていただいた方と、こういう形ですぐにまたご一緒できるのはうれしいことです。しかも、今回は(野村君が)お父さんになってしまいました(笑)。野村君とは同級生なので、本当に不思議な感覚です(笑)。
放送を楽しみにされている、福士さんのファンの皆さまへメッセージ
今回の作品では、僕自身の新しい一面を見ていただけると思います。“三億円事件”を知っている方々には興味深く見ていただける内容だと思いますし、“三億円事件”を知らない若い方々には、このドラマをきっかけに、実際の“三億円事件”や、その時代背景などを少しでも知ってもらえたらうれしいです。もちろん、女性の方々にも楽しんでいただけるエンターテインメント作品になっています。
そして何と言っても一番の見どころは、軍艦島ロケと超豪華な共演者の皆さんです。軍艦島では、世界遺産に登録されてから初のドラマロケを敢行しました。その迫力ある映像を楽しみにしていただけたらと思います。そして、この作品のもう一つの見どころとなる超豪華出演者の皆さんについては、これから発表される予定ですが、本当にすごいです! こうした方々とご一緒できたことは自分にとって、本当に大きな財産になりました。
今回の『モンタージュ 三億円事件奇譚』は、脚本や出演者、軍艦島ロケなど、それぞれ味の詰まった果実がたくさん連なった“ブドウ”のような作品です。一粒だけに甘みが詰まっているのではなく、作品を構成する、どの要素をとってみても、濃い味がすると思います。そんな作品はもちろん、これまで見せたことのない“新しい福士蒼汰”にも期待して下さい。
  • 福士蒼汰
  • 芳根京子
  • 唐沢寿明
  • 劇団ひとり
  • 夏木マリ
  • 野村周平
  • 門脇麦