問題のあるレストラン 毎週木曜日22:00放送

Cast

INTERVIEW2

今回の企画を聞いたときの感想からお願いします。

 僕、坂元裕二さんの本が凄く好きなんです。で、チーフ監督が女性の並木(道子)さんというのもいいな、と思いました。しかも、出演する役者さんも僕が好きな方ばかりなので、その環境で芝居合戦を経験できることを凄く楽しみにしていました。実は、いままでは割と傷ついている役が多かったんです。親を亡くしていたり…僕が演じてきた役は、大体親を亡くしている設定だったり。『アオハライド』や『ごちそうさん』、大河ドラマでもそういう陰を背負っているんですけど、今回は“人にトラウマを植え付ける”側の人間に初めてなれました(笑)。設定も実年齢に近く、しゃべり方も普段の自分に近いので、キャラクターは作りながらも、ナチュラルなお芝居ができるのかな、と思っています。だから、肩の力を抜いて、気負い過ぎずにやっていきたいですね。

坂元作品のどういうところに魅力を感じていますか?

 生っぽさ、ですね。批判をしているわけではなく、ドラマって、数年経ってから見ると少し古く感じることもあるんですよね。それは、ある種のファッション性みたいなものがあるからなのかな、と思っていて。でも今回は、時事ネタや風刺性もあるんですけど、もっと人間の欲だったり、社会の問題だったりを生に攻めてくるような感じがするので、きっと古く感じないと思うんです。そこに、笑いもしっかりあるし…。だから好きです。

実際に現場に入られて、このチームの印象はいかがですか?

 先ほど、真木よう子さんと安田顕さんと松岡茉優さんが和気あいあいと話しているのを見て、「もういい空気が出来ているんだ」と思いました(笑)。今回、僕は割と無口な役で、普段からニコニコしているようなキャラクターではないので、現場で不愛想だと思われても、それが作品のためになるなら、と思ってそれほど愛想よくしているわけではないんです。だから。現場では静かにしていますし、緊張感を持ってやっています。

今回は、天才シェフという役柄ですが、東出さんご自身は、普段料理はされますか?

 料理はするんですけど、ホントに自炊程度で…。毎回言うんですけど、テレビや雑誌の取材で「料理はするんですか?」と聞かれて「しますけど…」と答えると、「料理が得意な東出さん」って書かれちゃうんですよ。なので、「自炊する程度で…」と書いておいてください(笑)。

そうなると、今回は特別に何か練習されたんでしょうか?

 練習は特にしていません。現場で指導を受けながらですね。初めてのスタジオのときは、普段使い慣れている厨房、ということになるので、中をうろちょろしていました。どこに何かあるかとか…。父が和食の料理人なので、幼いころから父や若い料理人さんが働いている様も見ていましたけど、みんな動きが決まってくるんですよね。それは体に染みついたものだろうから、自然にできるようにしたいな、と思っているんです。

真木さん演じるたま子たちからすれば、敵キャラでもあるわけですが…。

 そうですね。敵でありたいと思っています。ただ、たまにちょっと良いところを出してきたりもするので、何を考えているのかわからないようなやつ、ということなんだろうな、と思います。

真木さんは、東出さんのファンだとおっしゃっていました。共演されてみての印象は?

 ファンだとかはよくわからないですけど、そういう顔、現場ではまったくないですね(笑)。僕がいる現場では、みなさん静かにお芝居されていました。ただ、クラインクインのときアドリブのお芝居があったんですけど、ちょっとずつセリフを入れてくるタイミングが変わったりして、舞台とかでライブでやってきた方なんだろうな、と思いました。凄い女優さんです。

門司というキャラクターにどういう魅力を感じていますか?

 あまり「こういう役です」って説明しない方がいいな、と思うんです。説明できないところが魅力だと思います。僕も、台本を読んだときの印象と、現場で実際にやってみたときの印象が変わったりしているので…。「え、俺に会いにきたの?」というセリフがあったんですけど、それって半ば本気で言っているんだと思って。ちょっと抜けている部分もあって天然で、でもいけ好かないヤツ、みたいなイメージだったんですけど、それがもっとおちょくるような言い方に変わって…。そこは並木監督とも現場でお話して、「あまりにもいけ好かないようなやつ過ぎると、たま子が惹かれている理由がわからなくなるから、ちょっと可愛らしさも欲しい」と。その“ちょっと”という部分が、現場に行かないと生まれないものだと思うんです。どこまでやっていいのか、とか。だから、「こういう役です」と言うのはいまの時点では難しいんですけど……なんか、ヘンなやつです(笑)。

このドラマは、女性たちの逆襲を描くものです。この先、門司がギャフンと言わされるようなシーンもあるのでは?

 ギャフンと言わされたいですね。人として言ってはいけないようなことをサラッと言ってしまうようなやつなので。「姉ちゃんに怒られたんだよね。30過ぎた女に適当に手を出すなって」とか言っちゃうんで。それは、ギャフンと言わされるような要素だろうな、と思います。悪役として振り切れるものなら振り切りたいですね。

東出さんご自身が、女性は怖いなと思った経験は?

 女性だから怖い、というのはないですね。それより、「女子会の会話はエグイよ」って言われて、「具体的にどんなことが?」って聞いたら、それこそ男が話さないような、「そんなことまで赤裸々に話しちゃうの!?」というような話を聞いたときはビックリしましたけど(笑)。僕、モデルのころから社長は女性でしたし、いまもマネージャーさんは女性で、ずっと女性とお仕事をともにしてきたんですけど、女性と男性の差を感じたことはあまりないです。

女性を応援するドラマとうたっていますが、男性の視聴者に向けてもメッセージをお願いします。

 女性のことばっかり言ってますけど、この作品を書いている坂元さんは男性なんですよね。それがまた凄いな、と思いますし、単に男性が負ける、というだけじゃない。僕は1話、2話、3話と台本を読むたびに泣きました。心にグッとくるものもあれば、笑えるシーンもあって…。確かに、女性たちの活躍を描いていますが、性別として男はダメ、というわけではないので、男性の方にも楽しんで見ていただけたら嬉しいです。

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