小出未亜役 前田敦子さん

『民衆の敵』への出演が決まった時のご感想はいかがでしたか?

「まず、篠原(涼子)さんが主演と伺って、ついて行きたいと思いました。政治を題材としてますが、私と同世代の方たちにも楽しんでいただけるドラマになったらいいなと思いました」

最初に台本を読まれた時の印象は?

「コミカルなシーンがたくさんありました。私たちが演じる新人議員たちの集まるシーンは特に多いです。全体的にはしっかりとした政治の話が中心にはなっているのですが、要所要所に登場する人物のキャラクターが濃いので、肩に力を入れずに見ていただけるのではないかと感じました」

確かに篠原さん始め、前田さん、千葉雄大さん、斎藤司さんが演じる新人議員たちはキャラクターが強いですね。

「それぞれの役に応じて、アドリブが出来ちゃうような新人議員たちですね(笑)。斎藤さんには突っ込みたくなっちゃいますし、実際にみんなに…スタッフさんたちにもムチャぶりされているのが面白いです(笑)」

具体的にはどんな感じなのですか?

「“ここからは斎藤さんにお任せします!”とかスタッフさんにいきなり言われて。それで斎藤さんはそこばかり考えちゃって、直前のセリフを忘れてしまったり、最初のセリフを噛んじゃったり(笑)。未亜はおしゃれなジュースを飲んでいる役なんですけど、吹き出しそうになったこともあるんですよ。芸人さんが笑いを生み出すセンスってすごいなって思いました。NG集も楽しみです(笑)」

小出未亜役 前田敦子さん

演じられる未亜はどのようなキャラクターですか?

「最初は周囲に媚を売っている娘に見えるかもしれません。そういうシーンも多いですし…。でも、性格が悪いというのではなく、自分の表現方法としてやっていて周囲からも理解されている感じなんです。誰にでも媚を売っているわけでもないですし…。仕事上のセルフプランニングとして築いた立ち位置…私の居場所はここでしょ? と、いうことをすごくわかっている人だと思います。誰の邪魔もしないですし、暴走することもありません。そういう意味での割り切り方は気持ち良いです。そして、議員になるために自分自身に自信を持って売り出す姿は、政界はもちろん私たちのような仕事にも必要だと思うので羨ましいぐらいです。とても賢い娘だと思います」

小出未亜役 前田敦子さん

篠原さんと演じられて、いかがですか?

「篠原さんは台本にご自身のユーモアを入れてきてくださるので、私たちも役を通してくだけることが出来るんです。台本通りではない…ということではなく、台本に描かれた佐藤智子というエッセンスをご自身のものにされてリアルな人物を演じられるので、私たちもそれぞれのキャラクターを出しやすい雰囲気になるんです。台本だけを読むと硬そうな感じのセリフも、篠原さんが読むと明るいイメージにガラッと変わったりするんです」

前田さんは政治について考えられたことは?

「私には難しいです。でも、今回の共演者のみなさんはニュースなどもしっかりとご覧になられているので、とても詳しいです。私がわからなくて質問すると詳しく答えてくださいます。ですから、今回の出演で改めて勉強させていただいている感じ。見てくださる方たちにも、そうなっていただけたら良いですね。でも、そんなに難しいことを扱っているわけではないので、楽しく覚えられると思いますよ」

ドラマのサブタイトルに“世の中おかしくないですか⁉︎”とありますが、前田さんがおかしいと思われることは?

「なんで土日以外のお休みがこんなに多いんだろう? と、思うことはあります。おかしい、ではなくて何のお休み? なんですけど。何か祝祭日が毎年のように増えている気がしませんか? あまり多くなったから、何のお休みなんだろうってなるんですね。それに対して“何で!”っと声を大きくするほどではないですけど(笑)。普通に?です」

最後に視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

「政治ドラマなんですけど、どちらかというと私たちに寄り添ったストーリー展開なので安心してご覧いただけると思います。智子を縦軸にストーリーは進みますが、私たちそれぞれのキャラクターが毎話の中心になって展開する横軸もあります。そうすると、話のテイストがガラッと変わる感じも楽しいと思います。ですから、それぞれのキャラクターにも注目してみていただきたいですし、とにかく篠原さん演じる智子がズバッと正論を言い放つので、もやもやを感じているみなさんはスッキリしてください!(笑)」

小出未亜役 前田敦子さん

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