誠は、どのように演じようと考えられていますか?

「基本的には台本に描かれていることを丁寧に読み解いていこうと思っています。エリート政治一家としての品性などは、会話の端々に見えてくると思うので、そんなに見た目のポージングを意識しなくても良いのかと。また、誠はエリートな部分とは別の顔を持っています。エリートがゆえに憧れている一般的な部分があるんです。ただ、一般的にふるまおうとしても、どうしてもエリート臭が出てしまう。そんな面も脚本にしっかりと描かれているので、そこから外れなければ大丈夫だと思っています。」

誠は、市議会議員として立候補します。

「誠はエリート政治一家の一員として、父親からまず市議会議員を経験するよう言われて立候補します。脚本を読んでいると、市議は国政よりも民衆の方たちとの距離感がより密接で、いろいろな人と話ができるのかなと感じます。そんな部分をなるべく丁寧に演じたいです。誠自身も民衆の1人として、篠原さん演じる智子にどう魅かれていくのかということも、しっかりと演じていけたらと思っています」

もし、高橋さんが政治一族に生まれたら政治家を目指しますか?

「わからないです。けれど、僕自身の芝居への臨み方は毎回“僕だったら”と考えるんです。他の誰かにジャンプして演じようとは思いません。今は誠の感覚になっているので、もしかしたら政治家を目指すのではないかと思ってしまいます。ただ、誠と同じように色々な反動も持ってしまうかもしれません。これも誠の感覚になっているからそう思うのかもしれませんけれど(笑)」

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では、高橋さんが政治家になるとしたら、どのようになりたいですか?

「僕は普段から心がけていることがあるんです。それは、人の話を聞くということです。政治家になったとしても、それがベースになるのではないかと思います。人の話を聞けない…ということは、政治家でなくても怖いことだと思います。ちゃんと人の話を聞いていると、良い意味で虚を突かれる瞬間が何度もあるんです。これからも人の話はしっかりと聞いていきたいと思っています」

高橋さんは誠が持つ二面性のようなものをお持ちですか?

「何面性も持っているかもしれません。会う人、場所によっても全然イメージが違うらしいので。けれど、自分が何面性を持っているかということは、なるべく意識しないようにしています。そうすることで、柔軟性に欠けてしまうかもしれませんから。その方が楽しいですし、人間の多面性は否定すべきではないものだと思います。二面性があると言うと、どうしてもネガティブに思われがちですが、僕はポジティブに捉えたいです。」

サブタイトルに“世の中おかしくないですか⁉︎”とありますが、高橋さんがおかしいと思うことはありますか?

「だいたい僕は自分がおかしいと思っています(笑)。ただ、先日何人かで食事をしていたら、その中に“疲れた、疲れた”を連発する方がいて…。そんなに疲れているなら帰ればいいのにと思ってしまいました(笑)。もちろん、みなさんお忙しいのはわかるんですけれど、せっかく集まって、これから美味しいものを食べようとしているのに…。食事どころではなく“体は大丈夫ですか!?”と心配になってしまいます(笑)」

篠原涼子さん、石田ゆり子さんの印象は?

「篠原さんには、まず“体調大丈夫?”と聞かれました(笑)。最近、演じていた役柄で体重を絞っていたのですが、その後、なかなか戻らなくて。ちゃんと食べているし元気なんですが、そんな僕を見て“大丈夫?”と(笑)。石田さんとは撮影のとき、僕たち政治家役が座っているところと石田さんたち一般の方を演じるみなさんの場所が離れていたので、遠目で“どうも”といった感じで、まだちゃんとお話し出来ていないんです(インタビュー時点)。篠原さんも石田さんも、とても女性的で素敵な方なので、僕は収録中、心配されまくっていこうかなと思います(笑)」

最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いいたします。

「政治というものが、より身近に感じられるドラマだと思います。実際に政治に興味をお持ちの方でも、どうやって一歩を踏み出せば良いかわからなかったり、めんどくささを感じていたり、自分なんかがと思われている方もいるかもしれません。けれど、肩ひじ張らずに楽しんでご覧になっていただければ。豪華なキャストがそろっていますし、脚本も素晴らしいので。金井(紘)監督もこれまで何度かご一緒しているんですが、今回も作品に対する情熱がこもっています。楽しい作品になると思いますので、ご期待ください」

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