グランピングにも大変身!銭湯がおしゃれスポットに
たっぷりお湯がはられた大きな湯船に、手足を伸ばして浸かったときの解放感…。
身近な大きいお風呂といえば、銭湯。街のお風呂屋さんが今“熱い”んです。
東京・練馬区にある「久松湯」。
まるで美術館のような外観ですが、中に入ると「男」「女」の見慣れた暖簾が。
ここ、れっきとした銭湯なんです。
開放感のある脱衣場に、ジェットエステも楽しめる浴場。
1500m地下からくみ上げている天然泉は露天の設備もあり、しっかり本格温泉になっています。
もちろん銭湯のお約束、壁には大きな富士山!
…は見当たらないようですが…
久松湯・風間幸雄氏
「僕、だめなんです、ペンキが。飽きちゃいました」
ペンキに飽きちゃった!?
富士山を描かない久松湯が取り入れたのは、なんと…
「プロジェクションマッピングです」
白い壁に踊る、幾何学模様の光のアート。
「若い人に来てほしくて…どうすればいいか考えたら、こんな感じになっちゃいました」
“銭湯離れ"が進む中、大胆なリニューアルを図った久松湯。
従来のイメージを覆したデザインで大注目のこの施設は、今、かつての賑わいを取り戻しています。
埼玉・熊谷市にも全く新しいお風呂が誕生していました。
看板には、立ち上る湯気と大きな「ゆ」の字。
確かにお風呂屋さんのようですが…中に入ってみると、そこにあったのはキャンピンググッズ?!
炎が揺れる暖炉、ハンモックでくつろぐ人たち。
ここ「おふろCafé BIVOUAC」は“お風呂とグランピング"をコンセプトにした施設だったのです。
高濃度炭酸泉や硫黄の湯など、8種類のお風呂には泥パックのサービスも。
リラックス設備はもちろん、アクティビティーとしてボルダリングを楽しむこともできます。
食事だって“キャンプ仕様"。
レストランスペースのメニューにはステーキやスペアリブが並び、ダッチオーブンで調理された豪快な肉料理が味わえます。
「キャンプ好きなんですけれど、ここは道具がいらない」
「手軽だし、女子は好きだと思います」
タオルや着替えも利用できて、手ぶらでゆったりできることも人気の秘密のようです。
10年前は都内に1000軒あった銭湯も、今では約600軒に。
利用者の減少と経営者の高齢化とともに年々減りつつあります。それでも、新しいものを取り入れながら「大きなお風呂」の魅力を届けてくれる銭湯がありました。大きな湯船にザブンと入りに行ってみませんか?
久松湯 大人460円 小学生180円 未就学児80円
おふろcafé BIVOUAC 大人(中学生以上)1380円 小学生690円