きょうのわんこスペシャル
『13回目の春』

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りんちゃん メス 13才
(雑種)

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春の日差しを浴びて、のんびりと佇む1匹のわんこ。危うく命を落とす所を助けられたわんこなんです。

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高知県・南国市。路面電車が走るこの街に明治23年開校の今年で126周年を迎えた県立高知農業高校があります。全校生徒522名。農業や畜産を専門とする歴史ある学校です。

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ここで一匹のわんこが暮らしています。名前は「りん」。「りん」がこの学校にやってきたのは今から13年前の事でした。

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学校のすぐ横の川で流されていた所を助けられた「りん」。その後、生徒たちの飼いたい!という願いで「りん」は正式に学校のわんこになりました。

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この13年の間に「りん」はさまざまな学校の行事に参加。今では学校に欠かせないわんこになりました。10年前には、「りん」が先生や生徒たちに代わってある動物の世話をしたことがあるんです。

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そう、「りん」は子豚たちの母親代わりになったんです。そんな「りん」は学校のパンフレットでも紹介されている畜産総合科のアイドル。職員名簿にもちゃんと写真入りで載っています。

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「りん」にとって今年の春、辛い別れがありました。子犬の頃からずっと一緒だった萩原先生が転校してしまったからなんです。

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そんな「りん」のもとに今日は萩原先生が会いに来てくれる日。車の音でわかるのか普段は大人しい「りん」が職員室を出て大歓迎。

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「りん」の新たな春が始まりました。夜は牛や豚たちのいる畜舎で過ごし、毎朝6時には起きている「りん」。やって来たのは萩原先生の後任の松岡先生です。

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先生達が牛のお乳を搾る様子を見守るのが「りん」の朝の大切な日課。校長先生もあいさつに来てくれます。そして、朝の散歩にでかけます。

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散歩からもどると、なぜか「りん」は決まって校門を入ってすぐの大きな木の根元に体を擦り付けるんです。これも日課のひとつ。そして、事務室のある校舎へと向かい…。

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事務員さんに朝の挨拶をしてオヤツをもらいます。朝早くから牛の世話をしている生徒たちにも挨拶。先生達への挨拶も欠かしません。授業中は「りん」の昼寝の時間。でも休み時間になると、次々とやってくる生徒たちに囲まれて大忙しです。

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夕方の散歩は生徒たちと一緒。まずは学校で暮らすポニーの「こたろう」と一緒に校内をのんびりと散歩。そしてしばらく行くと、「りん」は学校の外へ。こうして夕方の散歩を終えると「りん」の一日が終わります。

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今日は「りん」にとって13回目の入学式です。入学式が終わりに近づくと、「りん」は式場の出口に移動します。胸には新入生たちへのお祝いのメッセージ。

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今年は193名の新入生が入学。「りん」は毎年ここで新入生たちを出迎えているんです。「りん」がいる畜産総合科には28名が入学。晴天に恵まれたこの日、畜舎の前に「りん」の姿がありました。

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今日は、「りん」が先生と一緒に、新入生たちを牛や豚のいる畜舎や畑へと案内する日。「りん」は緊張気味の新一年生たちを優しく見守っています。

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途中、先生が新入生達に「りん」の生い立ちを紹介してくれました。最後に記念撮影。緊張気味の生徒たちも「りん」がいれば自然と笑顔に。

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初々しい新一年生たちを見守りながら13回目の新しい春をスタートした「りん」なのでした。

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